「Friends With Benefits」鑑賞


NBCの新作ドラマ。ジャスティン・ティンバーレイクとミラ・キュニス主演の同名の映画とは関係なし。

この「Friends With Benefits」ってフレーズ最近よく目にすると思ったら、要するにセックスフレンドのことなのね。よってこの番組もそんなカップルが主人公なわけですが、冒頭からゲイリー・グリッターの「Rock’n Roll Part 2」をかけながらセックスをしてるシーンでドン引き。もっとマシな選曲はできなかったものかね(グリッターは児童ポルノの所持で逮捕された)。もちろんこのカップルは「Friends With Benefits」なので、スッキリした後は「ねえ、誰かいい恋人見つかった?」なんてお互いに聞いたりする始末。それから彼らの友人たちが登場して、みんな恋人探しを頑張るんだけどあまりうまくいかなくて、結局冒頭に出てきたカップルはお互いを慰め、じゃあ一発やりましょうかと部屋に向かうわけだが、これ何か違うよなあ。

こういうテーマの番組を作るなら、登場人物が色情狂だらけのお色気コメディにしてしまうか、真の恋人を見つけられない男女のペーソスをきちんと含めるべきだと思うんだが、あくまでもセックスを野球観戦やTVゲームのごとくカジュアルなものとして描いてるのが気に食わんのよ。よって登場人物がみんな軽薄で共感できるような者がおらず、TVシリーズとしてそれは致命的ではないかと。

この番組の元スタッフらしき人が「AVクラブ」に投稿して裏の事情を明かしてたけど、どうも大物プロデューサー(ブライアン・グレイザー)に配慮する形でNBCが製作に踏み切ったものらしい。でも夏の金曜の晩に放送するってことは完全に捨てゴマ扱いされているわけで、そもそも作らなければいいのにと考えたくなる番組。

「Whisker Wars」鑑賞


宣伝を見てなぜか衝撃を受けたIFCの新リアリティ・シリーズ。

俺はまったく知りませんでしたが世界中の男性がヒゲの見事さを競い合う大会がこの世にはあるそうで、そこではドイツが長年にわたって圧倒的な強さを見せつけていた(何となく想像できるね)わけだが、それに対して「アメリカはヒゲでも世界一になる!」と意気込む男たちの姿を追った番組になっている。

自慢のヒゲを宣伝して金儲けを企む男性や、彼をライバル視するテキサスのヒゲ男たち、森の奥に棲むノルウェイ出身のヒゲ男、不慮の事故によりヒゲの3分の1を失ったものの見事復活をとげた伝説のドイツ人選手(写真下)など、いろんな人が出てきてなかなか面白いぞ。いつもはヒゲをなびかせてビール飲んでるような連中が、選手権の前にはヒゲにカーラーをつけてヘアスプレーかけてる姿はお茶目なものがありますね。

ヒゲの選手権は口ヒゲ・あごヒゲ(部分およびフル)・フリースタイルといった部門に分けられ、長さや質感、色などによって評価されるらしいですが、どんな基準があるのか俺にはさっぱり分かりません。あとやはりアメリカ人って飾り付けとかが野暮なんだよな。衣装も含めてヨーロッパ人のほうが洗練されている感は否めない。

これを観ることで何かの勉強になるような番組ではないですが、大の男たちが和気あいあいとやってる姿を見るのは悪くないな。

「Against the Wall 」鑑賞


女性向けネットワークであるLifetimeの新作ドラマ。

父親と3人の兄が警官という家庭で育ったアビーは、自分もシカゴ警察に入って訓練を受けるものの、刑事になりたかった彼女にとって空いている部署は内部調査部門だけだったため、仕方なく彼女はそこの刑事となる。警官の不正を調査する内部調査部門は他の部署の警官たちに蛇蝎のごとく嫌われており、当然ながらアビーも父親や兄たちから冷たい目で見られることになってしまうが、それでも彼女は自分の仕事を頑張ろうとするのだった…というようなストーリー。

内部調査部門の刑事を主人公にした点は目新しいと思うけどね、犯罪者でなく警官を調査するプロットというのはどこまで長続きするものなんだろう。おまけに主人公が仕方なしにこの部門に来たことが強調されていて、同僚に「あなたここで経験積んだらすぐ異動するんでしょ」と言われてもろくに反論できないでやんの。どうも主人公のやる気が感じられないんだよな。というか刑事ドラマよりも家族ドラマに重きを置いていくのかな?

主人公のアビーを演じるのはレイチェル・カーパニとかいうオーストラリア人俳優。知らんなあ。それなりに可愛いけどどことなくジャッジ・ラインホルドに似てるような。

作りはしっかりしてるし特に悪い所は無いものの、良い所も無いような微妙な出来のドラマ。今後はどうなってくんでしょうね?Lifetimeの女刑事ドラマといえば「5人の女刑事たち ザ・ディヴィジョン」ってのがあったけど、あれよりかは面白くなってほしいところです。

「THE HOUR」鑑賞


BBCの新しい(ミニ・)シリーズ。全6話。

1956年のテレビ業界(要するにBBC)を舞台にしたサスペンスで、主役となるのは野心家の若きジャーナリストのフレディ。既存のニュース番組の形式に不満を抱いていた彼は、相棒の女性プロデューサーとともにより時代のニーズにマッチしたニュース番組「THE HOUR」を立ち上げ、同じく野心家で女好きのニュースキャスターが起用される。しかしその裏では大学教授が何者かに暗殺され、政府の機関が調査にあたるという事件が起きていた。そしてその事件について何かを知っていた上流階級の女性がフレディの友人であったことから、フレディは大きな陰謀に巻き込まれていく…というようなプロット。

主人公のフレディを演じるのはベン・ウィショー。誰だっけ。「パフューム ある人殺しの物語」の人なのね。狡猾そうなニュースキャスターを演じるのは「ザ・ワイヤー」のマクノルティことドミニク・ウエスト。彼がイギリスのドラマに出てるのって初めて観たな。彼らと三角関係になるプロデューサーをロモーラ・ガライという女優が演じてるのだけど、若い頃のシェリー・ストリングフィールドに瓜二つ。あと「トーチウッド」のオーウェンなんかも出てるぞ。

50年代が舞台ということで「マッドメン」を意識してるんだろうし、批評などでも「マッドメン」との比較が多いみたい。今年はアメリカでの地上波ネットワークでも「マッドメン」にあやかって、50〜60年代を舞台にしたドラマがいくつか出てくるんだが、キャストが白人ばかりになりがちなのが好きではないんだよな。

そしてこの番組の出来自体はどうも重くてだるい感じ。主人公のイヤミなところが目立ってしまって番組に対する情熱がうかがえないし、サスペンスの部分も何がどうヤバいことになりそうなのかがよく分からない。50年代の雰囲気作りに力を入れすぎたのか、話の展開が遅すぎるんだよな。主人公がどんな陰謀に巻き込まれるのか、もうちょっと明らかにしてもよかったのに。こうした時代ものはBBCの得意とするところだろうし、製作が「ライフ・オン・マーズ」のキュードス・プロダクションなのでもっと面白くできそうなものなんだけどな。とりあえず全話放送されて評判が良かったらまた観ます。

「NTSF:SD:SUV::」鑑賞


「ナショナル・テロリズム・ストライク・フォース:サンディエゴ:スポーツ・ユーティリティー・ビークル」の略だとさ。アダルトスイムの新番組で、要するに「CSI:NY」「NCIS:LA」といったアルファベットをたくさんつかった刑事ドラマのパロディとなっている。医療ドラマのパロディやってる「CHILDRENS HOSPITAL」に似た趣旨の番組かと。

サンディエゴを舞台にして間抜けな特殊チームが事件を解決していく内容で、主演はMTVの「ヒューマン・ジャイアント」とかに出てたポール・シアー(ヅラつき)。チームの隊長を演じるのはジェインウェイ艦長ことケイト・マルグルーで、ほかにもレベッカ・ローミンとかJ・K・シモンズとか、やけに豪華なキャストが揃ってたな。

まあ15分の番組だからストーリーらしきものはあまりなくて、ひたすらバカな展開が続いていく感じ。サングラスを外してばかりの主人公は明らかに「CSI:マイアミ」のデビッド・カルーソのパロディですね。屋外ロケが多いので「CHILDRENS」より金かかってるのかな。まあ何も考えずに酒でも飲みながら観るぶんには問題ない作品かと。

しかしケイト・マルグルーは以前よりもさらに太っちゃって、文字通り「女シャトナー」といった感じになってしまったなあ。

Youtubeに第1話がアップされていた。