「CHARLIE’S ANGELS」鑑賞


言わずと知れた「チャーリーズ・エンジェル」のリメークだよ。最近は1シーズンに1つか2つはリメーク番組が作られてるような気がする。

コンセプトはオリジナルと同じで、エンジェルと呼ばれる3人の女性たちが、顔を見せないチャーリーという雇い主から指示を与えられ、彼女たちをサポートするボスレーという男性とともに悪人たちをやっつけていく…というようなもの。冒頭からエンジェルの1人がやられて、その妹分が代わりに加入するというヒネリはありますが。

オリジナルだとエンジェルたちは元警官だったはずだが、こちらでは元犯罪者たちという設定。また劇場版と同様にドリュー・バリモアがプロデューサーに名を連ねているものの、エンジェルたちは銃を携行しているみたい。劇場版の「エンジェルたちは銃を使わない」という設定は個人的に好きだったんだけどな。

「ヤング・スーパーマン」のスタッフが大きく関わっているのだけど、あの番組と同様に出来はけっこう薄っぺらで、おねーちゃんたちのコスプレやきれいな夜景、あまり特徴のないアクションシーンを観てるうちに1話が終わってる、といった感じ。第1話のアメリカでの評判は散々だったらしく、特にミンカ・ケリーの演技が下手だと叩かれたみたい。俺はむしろボスレー役のラモン・ロドリゲスの演技がひどいと思ったけどね。あと肝心の女の子たちがあまり可愛くないのよ。ファラ・フォーセットの域には誰も達してないぞ。

知名度だけはある作品なので日本でも放送されるかもしれないが、果たして打ち切られずに続くことはできるのか…?リメークとしては「ギャラクティカ」よりも「バイオニック・ウーマン」や「ナイトライダー」に近い作品ですね。

「FREE AGENTS」鑑賞


NBCの新作シットコム。例によってイギリスの同名作品のリメークらしいですが、オリジナルは未見。

オレゴンのPR会社に勤めるアレックスは妻と離婚の調停中の男性だったが、職場の同僚で婚約者を1年前に亡くしたヘレンと一夜の関係を持ってしまう。これがもとでヘレンに恋心を抱くアレックスだったが、ヘレンはさほど熱心にはならず、職場の同僚たちから隠れながらの、ふたりの友達以上恋人未満の関係が始まるのでした…というようなプロット。

アレックスを演じるのは「HUFF〜ドクターは中年症候群」のハンク・アザリア。基本的にコメディ畑の人だけど、どことなくいつも潤んでる目のおかげでこういうさえない中年男性の役が似合うんだよなあ。ヘレンを演じるのはキャスリン・ハーン…って「クロッシング・ジョーダン」に出てた人か。他のキャストも結構豪華で、「デイリーショー」のアル・マドリガルや「宇宙人ポール」のジョー・ロー・トゥルリオが名を連ねてるほか、「バフィー」のアンソニー・スチュワート・ヘッドがオリジナルと同じ役で出演している。

アレックスもヘレンも過去が忘れられず心に傷をもった人たちとして描かれていて、コメディながらもペーソスがあるところがキャラクターに深みを与えているかも。ただしオリジナルは6話しかなかったのに対し、このアメリカ版では2人の微妙な関係をどこまで引っ張れるものなのかね?「オフィス」みたいにうまくアメリカナイズすることができるのかな。

「NEW GIRL」鑑賞


俺の嫁ことズーイー・デシャネルが主演するフォックスの新シットコム。上の写真はちょっとブスすぎると思う。

主人公のジェシカはボーイフレンドが浮気したことで彼と別れ、新しい住居を探してニックとシュミットとコーチという3人の男性とルームシェアをすることに。不思議ちゃんなキャラの彼女に最初は困惑する男3人だったが、やがて彼女の恋愛の手助けをすることに…というようなストーリー。第1話を観た限りではどんなシットコムにしたいのかいまいちよく分からんな。

女の子とヘテロの男3人が一つ屋根の下で暮らすとなれば、女の子が男たちにあんなことされたりこんなことされたりする展開を当然期待してしまうのですが、もちろんそんなことをされるような展開はなくて、女性が少ない「フレンズ」といった感じのバディ・コメディになっている。ズーイー・デシャネルのキャラは可愛いし個性的でいいんだけど、それ以外は凡庸なシットコムといった感じかな。

あとコーチ役は昨年「HAPPY ENDINGS」に出ていたデイモン・ウェイアンズ・ジュニアが演じていて、じゃああっちのシリーズは打ち切られたのか…と思いきや突然存続が決まったらしく、ウェイアンズ・ジュニアがこっちの番組に出るのはこの第1話だけなんだと!どうも順風満帆で始まりそうにないこのシリーズですが、ズーイー・デシャネルの人気が世間にどこまで通用するか?

「The Lying Game」鑑賞


ABCファミリーの新作ドラマ。例によって原作がヤングアダルトノベルで、しかも「Pretty Little Liars」と同じ作者…って他にネタは無いのかよ!

ラスベガスのホワイトトラッシュな家庭に育ったエマは、実は自分が養子で、しかもサットンという生き別れになった双子の姉(妹?)がいることを最近知る。養母とその息子の仕打ちに耐えられなくなった彼女は家出をしてサットンに会いにいくと、ちょうどサットンは彼女たちの実の親を探しにLAへ出かけようとしていた。そこでサットンはエマに、数日のあいだ自分の身代わりとなって暮らしてほしいと伝えてLAへと向かう。こうしてサットンとして暮らすことになったエマだが、自分の境遇とは違ってサットンの育った家はとても裕福なことに複雑な感情を抱く。そしてサットンの養父母や友達にウソをつきながらどうにか数日を過ごしたエマだったが、待ち合わせの時間になってもサットンは戻ってこらず、さらにエマの周辺でも謎めいた事件が起き始める…というようなプロット。

この「自分より恵まれた双子の姉にとって代わる妹」ってコンセプトは、この秋にサラ・ミシェル・ゲラー主演で始まる「RINGER」というドラマとまんま同じでして、まあ決して珍しいアイデアではないとはいえ、なんか変なタイミングだなあ、といった感じ。ただしABCファミリーの作品なので良質なサスペンスなどは期待してはいけなくて、基本的には厚化粧のヴァレーガールたちがプールサイドで学校のゴシップを喋り合うような、いつもの展開が続く作品となっている。登場人物も白人ばかりで、主人公の意地悪なライバルだけ黒人という実に分かり易い図式になってるんだが、いいのかこれ。あと流行りの安っぽい音楽がBGMでひたすら流れる演出がとてもウザいです。

ABCファミリーのドラマってオンラインで比較的簡単に視聴できるのでついチェックしてしまうんだが、40近いオッサンが観るものじゃないですね。もう「THE MIDDLEMAN」並みのシリーズは出てこないものと思って、もっと中年向けのネットワークの番組でも観るようにするか。

「THE ANTICS ROADSHOW」鑑賞


「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」が日本でもヒットしているバンクシーが共同監督した、イギリスはチャンネル4の1時間番組。題名はいわずもがな「Antiques Roadshow」のもじりだね。

冒頭から先日のロンドンでの暴動のシーンが映し出されてドキッとするが、すぐに女優のキャシー・バークによるナレーションで「こないだロンドンじゃ路上で略奪が起きたけど、ほんの数週間前まではね、もっとましな方法で体制に反抗した人たちがストリートにはいたのよ」なんて言葉がかけられ、古今東西のイタズラ人間たちの行為が紹介されていく内容になっている。

パックマンのコスプレをしてスーパーマーケットを爆走するフランス人から始まり、元KGBの本部の近くの跳ね橋に巨大なチンコの絵を描いたロシア人や、航空基地に忍び込んで戦闘機をトンカチで破壊した女性活動家たち、有名人へのパイ投げを行うベルギー人といった人たちの行為が紹介され、最後に登場するのは我らがイエスメン!紹介される人たちがみんな反体制的なモチベーションやアート指向を持っているわけではなく、純粋なプランクスターみたいな人も登場するけどね。あと美術館で転んで高価な陶器を破壊した男性も出てくるが、あれはイタズラとは呼ばんよな。

こうした人々を正義の活動家と讃えるべきか、単なる迷惑連中として扱うべきかは、見る人によって様々だろう。俺もフラッシュモブとかは好きではないしね。また最近では彼らの行動がYouTubeなどで世界的に知れ渡るようになった一方で、60年代からイタズラをしていた男性なども登場して、プランクスターの歴史のようなものを感じてしまったよ。

最初から最後までいろんな人たちのイタズラが次々と紹介されるだけなので構成としては散漫な印象も受けるし、「イグジット〜」のようにストーリー性があるわけでもないが、逮捕されるのを覚悟で体をはってイタズラを実行する人たちの姿はゲラゲラ笑えるものがあって大変面白い番組でした。

でもこういうイタズラで一番凄いのってやはり「MAN ON WIRE」のフィリップ・プティだよな。行ったことがあまりにも見事なので誰もイタズラだとは思わなくなったというやつ。

番組はすべてYoutubeにアップされていた。