「Friends With Benefits」鑑賞


NBCの新作ドラマ。ジャスティン・ティンバーレイクとミラ・キュニス主演の同名の映画とは関係なし。

この「Friends With Benefits」ってフレーズ最近よく目にすると思ったら、要するにセックスフレンドのことなのね。よってこの番組もそんなカップルが主人公なわけですが、冒頭からゲイリー・グリッターの「Rock’n Roll Part 2」をかけながらセックスをしてるシーンでドン引き。もっとマシな選曲はできなかったものかね(グリッターは児童ポルノの所持で逮捕された)。もちろんこのカップルは「Friends With Benefits」なので、スッキリした後は「ねえ、誰かいい恋人見つかった?」なんてお互いに聞いたりする始末。それから彼らの友人たちが登場して、みんな恋人探しを頑張るんだけどあまりうまくいかなくて、結局冒頭に出てきたカップルはお互いを慰め、じゃあ一発やりましょうかと部屋に向かうわけだが、これ何か違うよなあ。

こういうテーマの番組を作るなら、登場人物が色情狂だらけのお色気コメディにしてしまうか、真の恋人を見つけられない男女のペーソスをきちんと含めるべきだと思うんだが、あくまでもセックスを野球観戦やTVゲームのごとくカジュアルなものとして描いてるのが気に食わんのよ。よって登場人物がみんな軽薄で共感できるような者がおらず、TVシリーズとしてそれは致命的ではないかと。

この番組の元スタッフらしき人が「AVクラブ」に投稿して裏の事情を明かしてたけど、どうも大物プロデューサー(ブライアン・グレイザー)に配慮する形でNBCが製作に踏み切ったものらしい。でも夏の金曜の晩に放送するってことは完全に捨てゴマ扱いされているわけで、そもそも作らなければいいのにと考えたくなる番組。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です