「ドクター・フー」第5シリーズ開始

面白かった!

キャストが一新されてマット・スミス演じる第11代目ドクターの冒険が始まるわけだが、第1話目を観る限りこのドクターはエキセントリックでコミカルな部分が強調されていて、9代目よりも10代目に近い感じがするかな。でも悪ふざけをしているような感じはないので、安心して観ていられる。まだ20代のマット・スミスの若々しさがうまく反映されているというか。

新しいコンパニオンになる赤毛のエイミーも(当然ながら)ローズに比べて美人で可愛いし、どことなく疎外感を抱いていそうな一方で、いろんなことに目を丸くして驚く姿がなかなか似合っている。

第1話ではそんなエイミーとドクターの出会いが描かれるほか、空間の裂け目を通って逃げてきたプリズナー・ゼロの捕獲劇が語られるわけだが、例によってシリーズを通じた伏線のようなものも張られているみたい。今までシリーズを統括してきたラッセル・T・デイヴィスによるストーリーは良くも悪くも世界レベルでの危機を連発していて、おかげでシリーズ4の最後では地球が誘拐されるという無茶苦茶な展開になってたりしたわけだが、彼に代わって製作を務めるスティーブン・モファットは第3シリーズの傑作エピソード「BLINK」に代表されるように小ぢんまりとした空間での謎めいた展開を巧みに描ける人だと思っていて、今回の話でもエイミーの家に潜むプリズナー・ゼロの謎に関してうまく話を盛り上げている。

役者歴の浅いマット・スミスが主役を演じることなどから、この第5シリーズにはちょっと不安を抱いてたんだけど、これなら今後の展開にも期待できそうだ。

「フューチュラマ」DVDセット到着

こないだ米アマゾンで「フューチュラマ」のDVDセットが24時間セールとして激安販売されてたので衝動買いしたわけだが、それが本日到着。

思ってたよりもサイズは大きくて、ベンダーのアンテナ部分までの高さは40センチくらい。置き場所に困るかも…。

裏を開けるとDVDが裸でスタックされている仕様が実にアメリカン。一番下のディスクを取り出すのは結構難儀だったりする。

ディスク19枚組の送料込みで8500円ちょっとというのは安いよな。6月くらいにはコメディ・セントラルで新しいエピソードが放送されるらしいので、それまでにチマチマと観ていくことにしよう。

「Adventure Time with Finn and Jake」鑑賞

iTunesストアで無料だったので、期待せずに観てみたら結構面白かったカートゥーン・ネットワークの新作アニメ(非アダルトスイム)。

ネコミミ帽子をかぶった少年フィンと言葉を話す犬のジェイクが魔法の国で冒険を繰り広げるという内容だけど、ストーリーはとってもシュール。俺が観たエピソードは「ぶよぶよ次元」の住人にジェイクが噛まれてしまい、彼の体がぶよぶよになるのを防ぐため解毒剤を求めてフィンとジェイクはぶよぶよ次元に向かうが、解毒剤は3人のゴロツキに守られていて…といった感じの内容だったけど、ひたすらユルい展開が続くお話でした。

故セス・フィッシャーあたりを彷彿させるポップでカラフルなキャラクターが、腕や体をウネウネさせながら画面中を跳ね回る光景は見ていて楽しかった。これうまく宣伝すれば日本でも受けるんじゃないかな。

「JUSTIFIED」鑑賞

アメリカで非常に高い評価を受けているFXの新作ドラマ。観てみたら確かに傑作だった。

エルモア・レナードの小説を原作にしたもので、主人公のレイラン・ギブンスはフロリダの連邦保安官だったが、自分なりの道理で犯罪者を射殺してしまったため上司に疎んじられ、生まれ故郷であるケンタッキー州のハーラン・カウンティへと左遷させられてしまう。そこでは彼の父親や元妻などが住んでいるほか、彼の幼なじみであるボイドが率いるネオナチの一味が町を荒らしており、治安は決して良いものではなかった。そしてボイドによる教会の襲撃を捜査することになったレイランはボイドの所へ赴く。最初はレイランに再会できたことを歓迎するボイドだったが、彼があくまでも自分を逮捕する気でいることを知ると、レイランにこう告げるのだった:「24時間以内に町から出て行け。さもないとお前を始末する」と…というのが第1話のプロット。

舞台は現代であるものの「不穏な町にやってきた保安官」というスタイルは明らかに西部劇のそれで、現代的な早撃ち勝負なんかもあったりする。同じくティモシー・オリファント主演ということでHBOの西部劇ドラマ「デッドウッド」と比較する声が多いようだけど、俺はあのドラマ観たことないんで何とも言えんな。

とにかくセリフも脚本もカメラワークも音楽(担当はスティーブ・ポーカロ)も非常に手堅い出来になっていて、50分ほどの尺ながら重厚な小説を読んでいる気になって、そこらの劇場用映画よりも遥かに楽しめる内容になっていた。呑気そうな町の警察署長たちが実はかなり敏腕で、平気で警察を銃撃してくるネオナチと銃撃戦を繰り広げるシーンも非常に見応えあり。そして一番見事なのはティモシー・オリファントの演技で、常にカウボーイハットをかぶって不敵な笑みを浮かべ、すごく落ち着いて行動を起こす一方で、暗い過去をについて話すときは真剣な顔になるレイランを完璧に演じている。ティモシー・オリファントって「ヒットマン」のハゲ頭くらいしか印象に残ってなかったんだけど、こんなに巧みな役者だったのか。

もし難点があるとすれば登場人物たちの南部訛りが聞きづらいところと、第1話の話がかなりまとまっているために今後の展開がどういうものになるのか分からない点かな。いわゆる「一話完結」のスタイルをとるみたい。

「デッドウッド」同様に日本では受けにくい作品かもしれないが、アメリカでは順調にいけばいろいろ賞を穫るシリーズになるかも。今後も注目。

「Sons of Tucson」鑑賞

フォックスの新作シットコム。舞台は題名のとおりアリゾナ州ツーソンで、主人公のロン(「REAPER ~デビルバスター~」のデブ君だ)はスポーツ用品店で働いているものの金がなくて車に寝泊まりしているようなグータラ男で、知り合いに借金を返せなくて追われているような始末。そんな彼はある日、3人の男の子たちに目を付けられる。彼らの父親は銀行家だったものの不正を働いたことで刑務所送りになってしまい、彼らには父親の膨大な資産が残されたのだった。養護施設に送られるのを嫌がった3人はニュージャージーからツーソンに逃げてきて、転校の手続きなど大人の手を借りる必要があるときのために、ロンを「父親」として雇うことに決めたのだという。最初はこれを嫌がっていたロンだったが、大金を目にして心が変わり、こうしてロンと3人の奇妙な家庭生活が始まるのだった…というようなプロット。

「金持ちのクソガキ」と「愚鈍なデブ」という俺が忌み嫌う連中を主役にもってきた時点でもはや番組に対する興味は失せたのだが、ジョークはツマらないしストーリーも平凡で、ぜんぜん見る価値ないなあといった作品。「マルコム・イン・ザ・ミドル」の役者の1人がプロデューサーを務めていることもあり、アメリカでは「マルコム〜」と比べられているようだけど、あっちのほうが子役の演技とかはずっと上手かったぞ。

むしろ汚い言葉遣いとかをなくして、ディズニー・チャンネルあたり向けの他愛ないコメディにしたほうが良かったんじゃないのかなあ。本国の評判も良くないみたいだし、そんなに長続きしないでしょう。