「CHILDRENS’ HOSPITAL」鑑賞

アメリカ国外からアクセスするとトップページで門前払いをくらわされるイヤなサイト、thewb.comで配信されたウェブ向けコメディ・シリーズ。ここで視聴可能。脚本・監督は元「デイリーショー」のロブ・コードリーで、同じくデイリーショー出身者としてエド・ヘルムズやネイト・コードリーが顔を出しているほか、ミーガン・ムラリーやデビッド・ウェインなどそこそこ豪華な出演者が顔を揃えているぞ。

内容は「ER」や「グレイズ・アナトミー」といった医療ドラマのパロディで、医療そっちのけで恋愛にはしるような医者たちによる、ベタなコメディがひたすら続けられていく。まあ1話5分くらいだし、何も考えずにボケッと観るぶんには悪いシリーズではないんですけどね。「ER」のケリー部長のパロディとして身体障害者ネタで笑いをとったりするのはいかがなものかと思いますが。あと大半のウェブ用シリーズ同様に、音響とか画面作りが安っぽすぎるな。

ロブ・コードリー自身はピエロの格好をした医者役で出ているんだけど、実は彼がいちばんツマらない役だったりする。コードリーって元デイリーショーの人としてはスティーブ・カレルはおろかエド・ヘルムズにも人気の面で負けてる気がするので、もうちょっと頑張って面白い作品を作ってほしいところです。

「WHITE COLLAR」鑑賞

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「名探偵モンク」や「バーン・ノーティス」など、サクッと観て楽しめる作品の多いUSAネットワークの新作。天才的詐欺師で泥棒のニール・キャフリーが、出所まであと数ヶ月というところで刑務所から脱獄した。彼の元恋人に何らかの危険が迫っていると感じたためなのだが、既に元恋人は姿を消しており、キャフリーは以前に彼を逮捕したFBIエージェントのピーター・バークに再び身柄を確保される。しかしバークは謎の犯罪者「ダッチマン」を追っているところであり、キャフリーはバークに1つの提案を持ちかける。自分を刑務所から出してくれれば、彼の経験と才能をもってダッチマンの逮捕に協力すると。こうしてキャフリーは足にGPS発信機をつけられた形で解放され、バークと凸凹コンビを組んで犯罪を解決しつつ、元恋人の行方を探そうとするのだった…というのが大まかなプロット。

本国では「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」との比較がされているみたいだけど、日本的には「ルパンと銭形」という表現がピッタリの作品。詐欺師の奔放さに頭の固いオッサン刑事が困惑しつつも、微妙な信頼関係を築いて一緒に謎解きをしていく姿は普通に面白い。舞台となるニューヨークの光景もきれいだし、このまま順調に話を重ねていけば日本でも放送される可能性が出てくるんじゃないかな。

「MODERN FAMILY」鑑賞

今年の新作のなかではやけに評判のいいシットコム。

・子連れの若いコロンビア人女性と半年前に再婚したオヤジ
・結婚16年目で子供が3人いる夫婦
・ベトナムから赤ん坊を養子に迎えたゲイのカップル

という3組の家族(親戚同士)を中心に、今ドキの家族生活が描かれていく内容になっている。出演はエド・オニールとかジュリー・ボーウェンとか。ジュリー・ボーウェンって見るたびに顔が変わってるような気がする。昔はけっこうタイプだったんだけどな。

ラフトラックなしの疑似ドキュメンタリー・タッチの形式をとっており、登場人物のインタビューが挿入されるところなんかは「THE OFFICE」そのまんま。意外とジョークは鋭くて、家族のドタバタなんかをうまく描き出しているものの、3つの家族を順に映し出しているために話のペースが弱冠フラットになってるというか盛り上がりに欠けるところがあったかな。全体的に悪くはないんだけど、評判から期待していたほどの出来ではないような。

というかね、3組ともみんな大きくて立派な家に住んでるんですよ。やたら広いキッチンつきの。サブプライム問題なんてのがあっても、あれだけの家に住めるのがアメリカのモダンなファミリーというものなんでしょうか。

「THREE RIVERS」鑑賞

今年はやけに医療ドラマの新作が多いような?ピッツバーグにあるスリー・リバーズ病院の移植手術チームを主人公にしたCBSの作品。まあごく普通の医療ドラマといった感じ。複数の患者に関するプロットが平行して進んで、主人公の医者たちが個人的な悩みを抱えてたりするところは、去年終了した「ER」とか「シカゴ・ホープ」に似ているかな。CM前には患者の顔とかが複数並べられて「この中で誰が助かるのか?」みたいな演出がされてるんだけど、あれはかなりウザい。

移植手術に焦点をあてたことで「臓器を受け取る側」だけでなく「渡す側」の苦悩なども描いてる点は面白いものの、いかんせん分野が狭すぎてこれでずっと話を続けるのは無理があるような。まあ脚本の出来次第だろうけど。

「スタートレック:ファーストコンタクト」のアルフレ・ウッダードが出ているところが個人的にはポイントかな。あとスリー・リバーズ病院には、NCIS本部にも負けないようなハイテク機器とタッチスクリーン・モニターが揃ってました。

「TRAUMA」鑑賞

サンフランシスコの救急救命士たちが主人公のNBCの新作ドラマ。まあ要するに「西海岸サード・ウォッチ」といった感じ。

第一話こそ冒頭からヘリコプターが衝突したりハイウェイでタンクローリーが爆発したりといろいろ派手な見せ場はあるのですが、それだけのことを毎話行えるほどの予算はないでしょう。登場人物も口が達者だけど実は寂しがりやのヘリ乗りとか、イラク帰りの血気盛んな小娘とか、どこかで見たような連中ばかり。レギュラー陣に有色人種が多い点は評価できるが、アクションも人間ドラマも中途半端な印象があるかな。

「サード・ウォッチ」ってそれなりのクオリティがあってそれなりのシーズン続いた作品だったけど、結局のところあまり取り柄がなかったというか、早くも世間から忘れ去られている作品になっているわけで、そのことをNBCはきちんと踏まえておかないと、この「TRAUMA」も「サード・ウォッチ」の二の舞になりそうな気がする。