アジア映画祭

日本からの仕事をする必要があったので、昼間はずっと家にいる。
黒人向けチャンネルのBETチャンネルを何気なくつけたら、「この番組はカナダでの放送権に問題があるため放送をブラックアウトしてます」という表示がひと番組ずっと続いていた。別の番組で差し替えをするわけでもなく、番組を1つそのまま抜いてしまうところが日本とは違うよな。BETは他の番組でも画面中にデカデカとザブトン(黒み)をのせたりしてたけど、何が問題なのだろう?

夜は今週行われていた「アジア映画祭」の打ち上げパーティーに顔を出してみる。映画祭では中国とかからの面白そうな作品を披露してたらしいが、時間と金銭的余裕がなくて観に行けなかった。あとトリに「あずみ」を持ってきたのは何なのだろう。完全な部外者ではあったが、とりあえず主催者と話はできたのでメールをあとで送っておこう。帰りのバスで同じパーティーに参加してた日本人の人と話をする。トロントに住んで7年になるとか。長いなあ。

エキストラ登録

ウェブサイトでみかけた、「映画のエキストラ募集!」という広告につられてビデオ屋近くのエージェンシーに行く。登録料として100ドル近く払わされるのだが、正規のエージェンシーらしいし、まあ経験してみる価値はあるということで。担当の奴はえらく横柄な感じがしたが、映画業界はあれが普通なのだろう。他の職種は日本よりもヨコ社会なのに、映画業界だけはタテ社会なんだよな。いきなり自分の寸法とか聞かれても分からないっての。現在進行中の作品を見せてもらったが、ドリュー・バリモアの劇場長編「フィーバー・ピッチ」以外はTVシリーズなどの仕事が多いようだ。もらってきた「エキストラのしおり」を読む限りでは、エキストラの給料は時給9ドル、エキストラの数が30人以下の現場だと19.90ドルなのだとか。本当に仕事がくるのかね?

就職用のワークショップ

今日は朝から就職用のワークショップへ。天候が悪かったせいか、なんと出席者は俺1人だった。よっていろんなことをみっちりと教えてもらう。履歴書を就職用のサイトに登録するための講座なのだが、日本と違って目的とする職種によって履歴書やカバーレターの内容を調整しなければならないので、場合によっては何種類も履歴書を登録しなければならないのが面倒といえば面倒。

午後は家からちょっと離れたところにあるアーツセンターへ足を運ぶ。ボランティアの口があるということで行ってみたのだが、教会の一室で女性が数人働いてるだけの、なんか陰気なところだし、あまり手伝えそうなこともなさそうなことが分かる。昔とった公演会とかのビデオを編集してくれないかと言われ、とりあえず家で編集しようかと思ったが、よくよく考えると家のテレビデオはアウト端子がないので、ビデオの映像をパソコンに取り込むことが出来ないのだっった。

ビデオ屋へ行く

家に掃除の人が来るということで朝早くに家を出て、近くのカフェでコーヒーを飲んだ後ダウンタウンに向かう。スパダイナ通りになかなかカルトな品揃えのビデオレンタル店があるので、会員になる。ラルフ・バクシのアニメとか「アルジェの戦い」とか「ウィズネイルと僕」とか、とにかく日本ではまずお目にかかれない作品がゴロゴロしている店なのだ。当然ながら「柳生一族の陰謀」とかも置いてあったりする。とりあえず日本で見逃した「アメリカン・スプレンダー」とイギリスの人気TVシリーズ「ドクター・フー」のDVDを借りてきた。

その後は近くのチャイナタウンのスーパーマーケットに言ってみる。入った途端に得体のしれない匂いが漂ってくる店なのだが、エビとかがえらく安い。ロブスターとかも生きたまま売られていたりして、品々を見てるだけでもなかなか楽しい。品名が中国語なので何なのかよく分からないことと、殆どが量り売りされているので安いんだか高いんだか分からないことが欠点か。「出前一丁」のエスニック版なども売ってた。

帰宅後は早速「ドクター・フー」を観る。一番有名な4代目ドクターではなく、俺が子供の頃観てた5代目のエピソード。今になって見返すとセットはチャチだし、役者はヘタだし、特殊効果もえらくショボいのだが、子供の頃は興奮しながら観てたんだよなあ。ドクターの仲間の少年が宿敵サイバーメンと戦って爆死するラストはとても衝撃的だった覚えがあるのだが、見返したらやっぱりショボかった。まあいい。

夜はまたフォックスチャンネルの「HOUSE」を観る。ヒュー・ローリー演じる主人公が笑えるくらいにイヤミな奴で面白い。あの毒々しさが理解できるかどうかが評価の分かれ目になるだろう。

クリスマスパレード

ダウンタウンでクリスマスのパレードがあるということで出かけてみる。ダウンタウンを斜めに横断するような形でフロートや鼓笛隊、仮装した子供たちが延々と練り歩き、最後にサンタが登場するという形式のパレードだった。パレードの出し物はやけに多く、全部が通過するのに30分以上はかかったんじゃないだろうか。クリスマス・シーズンに突入するということで11月にパレードをするらしいが、12月だったら寒くてやってらんないというのもあるんだろう。このパレードに限った話ではないが、トロントにはとても子供が多いような気がする。でも大家さんの話ではカナダ人の出生率は下がっており、人口が増えているのは移民の子供のおかげだという。日本も出生率の低下が問題になって久しいが、移民をもっと受け入れないと将来ろくなことにならないんじゃないか。