「ULTIMATE AVENGERS 2」鑑賞

こないだ取り上げた「「ULTIMATE AVENGERS」の続編が早くも出たので観てみる。

すげーつまらん。

今回の話の舞台となるのは、アフリカの架空の小国ワカンダ...ということは必然的にそこの王であるブラック・パンサーが登場するわけだが、コミックのブラック・パンサーは全身黒づくめのコスチュームで顔もすっぽり隠し、非常にミステリアスかつクールな雰囲気を持っていたのに対し、アニメ版のパンサーは何か勘違いしたレスラーみたいな姿で実にカッコ悪い。そして前回と同じエイリアンたちの襲撃からアヴェンジャーズがワカンダを守ろうとするわけだが、肝心の主人公たちは相変わらずウジウジと仲違いばかりしてて実に不快。正義のために団結していた「JLU」のヒーローたちなんかとは違って、日常生活からウジウジしてる連中ばかりだから、エイリアンとかに殺されそうになっても全然感情移入できないんだよな。しかも弱いし。弓矢にやられるアイアンマンって何だよ。

キャラクター設定だけでなく全体のストーリーも貧弱で、あまり重要でないシーンを長々とみせつけられるほか、突然登場してあっという間に消えていくハルク、あるキャラクターの無意味な死など、観てて鬱憤がたまるような場面が多すぎ。おまけにアニメの出来も、90年代にやってた「アイアンマン」とか「Xメン」のアニメ並みのクオリティで、お世辞にも上手いとは言えない。もうこの際だから恥も外見もなくして、ブルース・ティムのスタイルをパクってしまったほうが人のためになるんじゃないだろうか。せっかく俺のお気に入りであるウォー・マシンも出たのに、なんかチンケなデザインだったぞ。

前作の発売から半年くらいしかたってないことから、前作と同時に作られたのか、あるいは手抜きでパッパと作られたのかもしれないけど、それなりに酷評された前作での教訓がまるで活かされていないのが残念。実写映画版のウワサも聞こえてきた「アヴェンジャーズ」だけど、もうちょっと観てて面白いものを作ろうよマーヴェルさん。

外国人英語教師の待遇

政府の外国人英語教師招聘プログラム(正式名称知らない)にトロント時代の友人が選ばれて来日したので、きのう久しぶりに会う。彼は 人口が1万人しかいない青森のド田舎に派遣されるせいか、なぜか町長との面会があるうえ、住むところとして一軒家が与えられるそうな。いい待遇だよなあ。

これがもっと小さな村だったら、ヤギ一匹とか村長の娘とかがもらえたりするんだろうか。

WWDC 2006

インテル版MacPro、新XserveにLeopardのプレビューと、まあ予想してた通りの展開か。噂にあったiPhoneの発表なんかはなかったけど、アップル製の携帯電話なんてそんなに需要ないでしょ。iPodの新型がなかったのは株価に影響するかな。

まだ基調講演を観てないので詳しいことは言えないが、MacProは意外なくらいにG5Power Macとデザインが同じ。ということは既存のキャプチャボードとかもすぐ接続できるのかな。なんかメモリがバカ高いんだって?Leopardはタイムマシンが便利そう。でも過去のデータをずっと保存してるということはデータ容量をえらく喰うということになるのか?Spacesの使い道はよう分からん。

個人的にはMacProは必要ないけど、Leopardは「買い」といういつものパターン。発売されんのは来年の話だけどね。

ONI LANDS RIGHTS TO COLBERT’S TEK JANSEN

スティーブン・コルベアの人気もここまできたか。

「Stephen Colbert’s Alpha Squad 7: Lady Nocturne: A Tek Jansen Adventure」というのは彼の番組「コルベア・レポー」(ちなみに「コルベア・レポート」という表記は誤り)でたまに言及される架空のSF小説で、コルベアそのままの主人公テック・ジャンセンが宇宙を駆け回り、悪党をなぎ倒しながら美女をものにしていくといったもの。そのあまりにも自己満足的な内容が、番組における彼のキャラクターとマッチしてて面白いのです。それをインディペンデント系出版社のオニ・プレスがコミックにするんだとか。

こういうキワモノ的なネタって、いざ具現化されてみるとあまり評価されない(キルゴア・トラウトの小説の出版とか)場合も多いんだけど、今回ははたしてどうなるんだろう。

「神に選ばれし無敵の男」鑑賞

ヴェルナー・ヘルツォークの比較的最近の作品「神に選ばれし無敵の男」をDVDで観た。

怪力男としてベルリンで名を馳せ、ナチスに対するユダヤ人の象徴として尊敬されたポーランド人の若者と、彼の雇い主でナチスに取り入ろうとするインチキ予言者(どちらも実在の人物)を描いた映画なんだが、どうしても「アギーレ 神の怒り」や「フィッツカラルド」といったヘルツォークの傑作と比べるとTVムービー程度の出来にしか見えんなあ。あれらの作品が、猛り狂う自然と狂気につかれた男のコントラストを衝撃的に描いてたのにくらべ、今作は権力を手にする前のナチスと素朴で内気な怪力男の対決を扱っているので、どうもせせこましい感じがするのは否めない。

役者は予言者を演じるティム・ロスがズバ抜けて見事な演技を見せてくれるものの、それ以外の役者に素人が多いため、逆に彼が完全に浮いてしまっている。主人に本当の怪力男、ピアニスト役に本当のピアニストをあてがうのは斬新だけど、あまり成功しているようにも見えない。だから人によって演技力と英語力がまちまちで、兄弟なのにアクセントが違うなんてことになってるのはどうも気になってしまう。

決して悪くはない作品なんだけどね。「アギーレ」などと比べるのが酷なのかな。