「ハイ・ライズ」映画化か?

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最近話を聞かなかった「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリだが(日本人と結婚したの?)、なんとJ.G.バラードの傑作「ハイ・ライズ」の映画化にとりかかっているらしい。素晴らしすぎる。

「クラッシュ」がクローネンバーグで「ハイ・ライズ」がナタリということは、「コンクリート・アイランド」もいずれはカナダの監督が映画化するんだろうか。バラードのテクノロジー三部作って、日本を舞台にしても十分映画化できると思うんだが、誰かどうよ。

SONIC YOUTH SELL OUT

最近じゃポール・マッカートニーの新譜を出したりして音楽レーベル活動に積極的なスターバックスだが、こんどソニック・ユースがコンピレーション・アルバムを出すということで、一部のファンのあいだから「スターバックスと組むなんてセルアウトだ!許さん!」なんて声が挙ってるんだとか

でもソニック・ユースって昔からそれなりのメインストリーム指向があったわけで、メジャーレーベルと契約してB級セレブと友達になりつつもアングラなレコードを出してるところが魅力だったと個人的には解釈してるんだが。新曲のほかにクロエ・セヴィニーやミシェル・ウィリアムズが選んだ曲が収録されるというこのコンピレーションの構成なんていかにもSY的だと思うけどね。

ちなみにこの件を報じたロイターズの記事、サーストン・ムーアにインタビューしてんのにマイケル・ムーアの写真を掲載してやんの。しっかりせんかい。

「夕日のギャングたち」鑑賞

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セルジオ・レオーネの「Giù la testa 」こと「Duck, You Sucker」こと「A Fistful of Dynamite」こと「夕日のギャングたち」を観る。レオーネの映画って邦題で損をしているようなところがあると思うんだが、どうだろう。まあこの作品は原題も「伏せろ、間抜け」というアレな題名なんだけど。

レオーネの他のウェスタンにくらべて時代設定が新しく、革命をテーマにしているところが特徴か。時代的にはこれが「ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ」につながっていくわけですね。銀行強盗を模索する前半がどことなくコメディ・タッチなのに対して、メキシコ革命が焦点になってくる後半は政治色が強くやや整合性に欠けるところもあるかもしれないが、時代の流れに翻弄される男たちの世界が十分に満喫できる。元IRAの爆弾使いの主人公を演じるジェームス・コバーンがカッコいいのなんのって。クールに決めつつもマシンガンをぶっ放し、ダイナマイトをピンポイントで爆破させる姿は実に豪快。まあその反面「ウェスタン」や「続・夕陽のガンマン」における緊張感満点の撃ち合いなんかはなく、やや大味なところもあるけどね。

目のクローズアップを多用するレオーネ独特の演出も効果的に使われているほか、「ウェスタン」でもあった登場人物ごとに音楽のテーマが決まっているという手法が使われていて、エンニオ・モリコーネによる音楽がそれだけで物語を語っているというのが見事。特に主人公のアイルランドでの回想シーンなんて、音楽だけで一切セリフがないのに登場人物の心情が手に取るように分かるという演出の素晴らしさ。こういう演出が出来る人って最近じゃまずいませんぜ。

「続・夕陽のガンマン」や「ワンス・アポン・タイム・イン・アメリカ」にはやや劣るものの、傑作であることは間違いない作品。

iPhone発売

いや、まだ海の向こうの話だし、友達いないから携帯電話なんて滅多に使用しないんですが、愛用しているPDAのCLIE T-650Cのスタイラスを最近なくしちゃて、おまけにバッテリーの持ちも悪くなってきたんでPDAの買い替えを検討してるところでして、wi-fiも使えてOS Xとの相性もバツグンなiPhoneというのは電話ができなくてもPDAとして十分使えるのではないかと考えているのであります。

でもやっぱPDAとしては値が張るよな…と思っていたら、どうもPALMのTXの中古が秋葉原では2万3000円くらいまで値下がりしたらしい。かつては3万円くらいしたはず。TXってBluetoothもwi-fiも付いてるから、非常に食指が動くマシンなんだよな。買っちゃおうかな…。