新潟旅行

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週末に知人を訪ねて新潟へ行ってきた。関越道の端から端まで行って、まだお釣りがくるくらいの距離。昨年青森に行った時もそうだったが、だだっ広い水田を抜ける道を走るのは異国情緒満点。東京とは大違いっすね。田んぼの真ん中にそびえるアルビレックス新潟のホームスタジアムを見てると、どうやったって黒字経営になるほど人を呼べないよなあと考えずにはいられない。

当然ながら知人の家の付近もド田舎で、店らしき店がほとんど見当たらないところ。現在はネットで通販がいろいろ可能になったとはいえ、あそこまで何もないというのはどうだろう。そして日本海は相変わらず荒くて汚く、泳ぎたいという気にさせる海ではなかった。冬は雪が降って、もっと凄いことになるんだろうな。

「SCOTLAND, PA」鑑賞

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わたくし大学生の頃は英文学を専修しておりまして、自分が読んだ本について語れるようなゼミもないまま、英語の教科書を1文ずつ生徒たちがひたすら訳していくクラスを50くらい履修させられるという、それはそれはヒドい大学だったのですが、2年生のころには「英文学の巨匠について学ばんかい!」というわけでシェイクスピアに関するクラスを強制的にとらされたんだが、このときの先生というのが平気で10分くらい遅刻してきて、その代わり授業の終わりを15分くらい遅らせるようなボンクラでさ、そのくせ「オメーらシェイクスピアのことなんて知らねーだろ」みたいな口調で授業をしやがんの。ああ、イヤな学生時代だったなあ。これらロクでもない授業と最低の失恋が俺の大学の思い出です。

で話をシェイクスピアに戻すと、多くの人がそうだと思うけど、学校で無理矢理読まされる作家(森鴎外とか)って概してものすごくツマラなく感じられてしまうわけで、おかげで俺は今になっても「ロミオとジュリエット」とか「リア王」とかを読んだことがなくて、まっとうに読んだシェイクスピア作品って「ジュリアス・シーザー」くらいかもしれない。

そんなわけですが、ふとしたきっかけで観た、「マクベス」をベースにしたダーク・コメディ「SCOTLAND, PA」は結構楽しめた。題名のとおり舞台となるのはペンシルバニア州にあるスコットランドという田舎町で、時代設定は1975年。主人公のジョー・マックベス(ジェームズ・レグロス)は町の小さなファストフード・レストランで働くしがない男。彼は遊園地で奇妙な3人のヒッピーから占いを告げられたあと、野心家の妻(モーラ・ティアニー)にせがまれて、レストランのオーナーであるダンカンを殺害して店を乗っ取ってしまう。ダンカン殺しの罪は彼の息子マルコムにきせられ、マックベス夫妻による店の経営は大成功して万事が順調に見えたが、そこに風変わりだが敏腕な刑事マクダフ(クリストファー・ウォーケン)が現れ、彼の調査はマックベス夫妻を苛み、そこから新たな殺人が起きていく…。といった内容の作品。バッド・カンパニーの曲が多用されているのも特徴らしいけど、俺あのバンドよく知らない。

低予算映画ながら、セリフのタイミングとかジョークの間のとり方とかがなかなかよく出来ていて面白い。平凡で退屈な町の住民たちの描写もうまくて、主人公マックベスはやや愚鈍すぎるような気もするものの、悪妻を演じるモーラ・ティアニーのアグレッシブな演技が秀逸。でもやっぱり一番いいのはクリストファー・ウォーケン!どんなゴミクズ映画(「カンガルー・ジャック」「カントリー・ベアーズ」)でも彼の出てるシーンだけは必ず面白いウォーケンだが、この作品でもサエてるんだか間抜けなんだかよく分からないベジタリアンの刑事を怪演していて実に素晴らしい。いつ見てもいい意味で何考えてるかわからないというか、ただ立ってるだけでもなんか怪しくて面白いんだよね。ラストの光景もえらく笑えたし。

でもまあこういう映画って、やはりシェイクスピアを知らないと十分に楽しめない作品なんだろうね。ただシェイクスピア原案の映画って毎年のように製作されてるけど、アメリカ人がそんなにシェイクスピアに通じてるとも思えないんだが。

朝青龍を擁護する

二場所出場禁止って、いちばんロクでもない処分になってしまったような気がする。

いや、明らかに朝青龍に非があるのは分かるんですけどね、9月に国技館へ行って横綱2人の土俵入りを見ようかと思ってた俺には非常に残念な話かと。なんだかんだで相撲取り(特に横綱)は相撲とってナンボなので、むしろ無給で引きずり出して巡業に参加させるとかにしたほうが盛り上がったんじゃないの?まあ巡業部の意地みたいなのもあったのかもしれないけど。あと横審が怒ったって話もあったけど、エビサワに偉そうなこと言われたくないわな。

んでこういうときに文句をたれる奴に限って、やれ外国人はダメだの相撲は国技だの言ってくるけど、外国人力士があれだけ台頭してるのは、裏を返せば日本人力士があまりにもふがいないという現実があるわけで、むしろ国技を外国人たちに担ってもらっているという考えはないのかね。スポーツ新聞なんかでもヤンキーズの松井が通訳付きで渡米して現地で日本食をとってるのはOKで、外国人が単身で日本に来てチョンマゲ結って苦労してるのは単なる「出稼ぎ」とみなすような記事をみかけるが、なんか変じゃないか?

今回の件から期待できることがあるとすれば、朝青龍不在ということで他の力士の優勝争いが面白くなりそうなことくらいか。これを機会に朝青龍にはじっくり静養してもらって、ヒール路線を貫いたまま復帰してほしいところです。

不気味な広告

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AintItCoolをブラウズしていたら、記事の横のグーグル広告に眼がクギ付けに。これはヘンというよりもヤバイ領域の広告だろぉ。特に上のやつなんか、麻薬で身を潰してイメクラ(というのか?)勤めをしているおねーちゃんといった感じ。

いっちょまえに「世界最強の3Dチャット!」なんて日本語で宣伝してるけど、こんな広告に見たら普通の日本人は気味悪がって敬遠するだろうに。