イギリスの公共広告

きのう運転免許の書き換えに行ってきて、例によって講習を受けさせられ、冒頭に福留功男が出てくる運転安全のビデオを見せられたわけだが、前方不注意でバイクに衝突して脊髄損傷の大ケガを追わせたとか、飲酒運転で人をはねて多大な損害賠償を命じられ、妻が心労のため自殺したとかといった運転にまつわる悲惨な物語をいろいろ見せつけられ、人生の三大原則である

・運転するな
・飲酒するな
・結婚するな

を再認識した次第です。それで思い出したのが90年代初期のイギリスの公共広告。「LAKE OF FIRE」のトニー・ケイが監督したやつで、飲酒運転で人を殺めた夫を妻が罵倒するのを、子供が泣きながら見ているというもの。内容がショッキングすぎるとかで放送禁止になりかけたんじゃなかったっけ。

これに限らずイギリスの公共広告(意見広告?)って論議を呼ぶ内容のものが多くて、最近でもキーラ・ナイトレイが蹴り続けられる家庭内暴力のやつとか、女生徒が校庭で出産する10代の妊娠問題のやつとか、観ると結構トラウマになりそうなものがあるんだよな。どれも映像作品としての出来はやたら良いんですが。

「GLEE」鑑賞

フォックスの秋の新作ドラマ。それがなぜこの時期に?と思ったら、秋は他の新作ドラマが目白押しで埋もれてしまう可能性があるため、第1話だけ5月に放送して注目度を高めようという戦略なんだとか。みんないろいろ工夫してるんすね。んで見事この作戦は功を奏して各メディアから注目されることになったのに加え、作品の内容も高い評価を得ているようだ。

そこで第1話を観てみたけど、確かに素晴らしい出来になっている。舞台はオハイオの田舎の高校で、将来に希望が持てず元気の無い生徒たちにやる気を持たせようと、スペイン語教師のウィルがグリー・クラブを結成したところ、集まったのはゲイの両親に育てられた少女や車椅子の少年、どもりのある少女など、みんなクセのある生徒たちばかり。さらにウィルは歌唱力のあるアメフト部のクォーターバックを恐喝まがいの手段を用いてクラブに加入させ、皆で最高のグリー・クラブを目指すのだが…といったストーリー。

基本的にはコメディで、出てくる生徒も先生もみんな変人ばかりで、シュールなギャグが連発されるところは「アレステッド・ディベロップメント」を彷彿させる。その一方で歌とダンスのシーンも見応えがあって、悩みを抱えた生徒たちがクラブ活動を通じて成長していくさまは「FRIDAY NIGHT LIGHTS」に通じるところがあるかな。あの2つの番組が合わさった内容なんて想像もつかないかもしれないが、実際にそんな感じ。従来のTVシリーズとは一風変わったものであることは間違いない。

フォックスってこういう斬新な番組を作っておいてすぐに打ち切ることで悪名高いですが、今回はプロモーションにかなり力を入れてるみたいだし、少なくとも第1シーズンはきちんと放送してほしいところです。

給付金受領

4月に申請していた給付金がお上より振り込まれたので、さっそくニール・ゲイマンの「The Graveyard Book」(もちろんイラストがデイヴ・マッキーンのほう)とアラン・ムーアの「The League of Extraordinary Gentlemen: Century 1910 」をアマゾンに発注。他にもDVDとか買ってパーッと使っちゃっても良かったんだけど、週末に靴を買おうかと思ってたところなので残りはそちらにまわします。

あとアメリカで絶大な人気を誇るジョージ・フォアマン・グリルみたいな、肉や野菜を挟み込んで焼く電気グリルって日本では売ってないのか?ホットプレートとかワッフルメーカーではなくてさ。あれって便利そうなので買いたいんだが。

ちなみにこうした金をもらっても与党に投票する気は毛頭ないのであしからず。

Study Ballなる代物

勉強しようと思っていざ机に向かっても、集中できずについ席を立ってテレビとかを観てしまう子供たち(あとまあ自分自身)への対処として、Study Ballなる9.5キロの鉄球がついたタイマー付き足枷が発売されたそうな。いいのかこれ。急にトイレとかに行きたくなったらどうするんだ。

販売サイトではロックの緊急解除が可能であることと、セキュリティ的に4時間以上のタイマー設定はできないと書かれているけど、この場合のセキュリティというのは一体何を指してるんだろう。

しかし俺も学生時代に一日何時間も勉強をやらされた記憶があるけど、そうした勉強が社会人になってから役立ったことって殆どないよな、と実感せずにはいられないのです。

「流れよわが涙、と警官は言った」映画化へ

「ターミネーター」シリーズの映像権を持っているハルシオンという会社があって、そこはP.K.ディックの小説の映像化権もごっそり持っているそうな。そこで第一弾としてあの名作「流れよわが涙、と警官は言った」を映画化することになったらしい

こないだは「ユービック」の映画化の話があったけど、なかなかみんな濃い小説を選んでおりまして、どのように映像化されるのか興味あるところです。監督はぜひクローネンバーグで…。