来シーズンはマイノリティが主演のシリーズが増えるんだと

今年の秋に始まる新シーズンに向けて、アメリカではTVシリーズのパイロット版製作が本格的になってくるわけですが、今年は例年に比べてマイノリティが主役を演じる作品が多いという記事があった

ざっと読んだ限りではフォレスト・ウィテカーやマギー・Qといった人たちが主役を務める作品が作られるほか、主役ではないものの「ハワイ5−0」のリメイクにはダニエル・デイ・キムとかグレイス・パークなんかが出演するらしい。以前はマイノリティというと黒人かラテン系くらいに限られてたけど、最近はインド系とかアジア系も増えてきてるのは良いことですね。

しかし「ハワイ5−0」だの「ロックフォードの事件メモ」だの、相変わらず過去の作品のリメイクばっか作られるよな。映画のほうも続編とかリメイクとかゲームの映像化とかばっかりで、最近どこもアイデアが枯渇しているのが如実に感じられるのです。

ロジャー・イバートの新しい声


アメリカでおそらく最も高い知名度と影響力を誇る映画評論家であるロジャー・イバートは、ガンにやられて下顎を切除したために会話ができなくなってしまったわけだが、スコットランドの会社が開発したソフトウェアにより、以前の肉声に近いスピーチをコンピューター経由で出せるようになったんだとか。上のクリップで確認する限り、ホーキング博士のあれよりもずっと美声で、Mo’niqueなんて単語も普通に発音できているみたい。いま流行りのオートチューン使って歌ってる人のようにも聞こえますが。

ちなみにイバートの妻はすごい巨乳だという評判を聞いてたんですが…この映像からだとよく分からんな。

「PARENTHOOD」鑑賞

去年の秋口から話題になってたような気がするNBCの新作ドラマ。ロン・ハワードの1988年の映画「バックマン家の人々」をTVドラマ化したもので、あの映画は以前にもシットコム化されてるらしい…元の映画を観てないので何とも言えないけど、それだけ再映像化されるということはアメリカ人のあいだで人気のある映画なんだろうか。

今回のバージョンでは主人公の一家がブレイバーマン家という名前になっていて、いろいろ口うるさい一家の長とその妻、彼らの2人の息子と2人の娘、さらにその伴侶と子供たちという3世代に渡った大家族における生活や子育ての姿を描いたファミリードラマになっている。一家の長男は息子がアスペルガー症候群だと診断されてうろたえたり、グータラな次男は恋人に子づくりをせがまれたり、離婚歴のある長女は2人の子供を抱えつつも新たな恋人を探したりといった、まあ以前にもどこかで観たような展開がいろいろ続いてく内容になってたかな。全体的に登場人物が多すぎるうえに話が詰め込まれすぎていたかも。

主役を「シックス・フィート・アンダー」のピーター・クラウスが演じるほか、クレイグ・T・ネルソンや「ギルモア・ガールズ」のローレン・グレアムが出てたり、さらには「イディオクラシー」のダックス・シェパードがいたりとキャストはなかなか豪華。主要キャストが全員白人だというのはどうかと思うけどね。演出やカメラワークも凝ってるし、決して悪い作品だとは思わないけど、個人的にファミリー・ドラマってあまり興味がないので、次も観たいという気にはならなかったな。

あとロン・ハワードの映画をTVシリーズ化するんだったら、「ガン・ホー」がちょうど旬でいいんじゃないの?トヨタ(がモデルの会社)を舞台に、地に墜ちた会社の評判を日本人社長とアメリカ人従業員が頑張って立て直していく内容とかにしてさ。