「STORAGE WARS」鑑賞


A&Eの新しいリアリティー番組。いつもならリアリティー番組は観ないのですが、これはオンライン記事とかで話題になってたので。

カリフォルニアには貸し倉庫がたくさんあるんだけど、どうもレンタル料が3ヶ月支払われなかった場合は倉庫の中の物を没収してオークションにかけてよいという法律があるらしくて、そこに埋もれたお宝を求めてオークションにやってくるバイヤーたちを追った内容になっている。これらのオークションは通常のものと異なり、現金払いのうえ、バイヤーは倉庫内に立ち入ることが許されず、5分間だけ入り口から倉庫を覗いて中身を吟味できるという厳しい条件が課せられている。おかげで倉庫内にうず高く積まれた生活用品のなかにオルガンのペダルを発見したバイヤーが「あのペダルは高価なハモンド・オルガンのものに違いない!」と察して倉庫の品をまるごと落札したものの、オルガンは安物だったのでガックリしていたら、オルガンの横にあったバッグから野球選手の価値あるトレカが大量に出てきてラッキー!なんて運まかせの展開が起きたりするのだ。

もちろん運まかせで何十年もバイヤーをやってるのではなく、彼らもそれなりの鑑識眼を備えているわけで、外見はレッドネックみたいだけど家にはピカソの素描を保管している(飾ってはいない)バイヤーなんてのも登場していた。ただし彼らは基本的にコレクターというよりも転売屋であるわけで、倉庫にあったガラクタを彼らが買い、それをさらに誰かが高い値で買うという流通の縮図のようなものが出来上がっているわけだ。

また彼らは倉庫でのオークションだけでなく有名人の所有物のオークションにも出没し、そこで仕入れたものをプレミアム・グッズとしてファンに転売してたりもする。第1回目はなぜかシュグ・ナイトの身の回りの品がオークションにかけられていた。

番組の作りはエンターテイメントに徹しているが、レンタル料が払えずに倉庫の品々を手放してしまう側の紹介や、最近の不況によってレンタル料の不払いがどれだけ増加したかなんかについても語ってほしかったな。でもまあ結構楽しめる番組でしたよ。

ブログ復旧

サーバーのハードディスクとおよびバックアップがイカれてしまったようで2日ほどブログがダウンしてたのですが、無事復旧しました。ただし完全に復旧できず、9月〜11月のエントリ分が消えてるようです。テキストだけでもGoogleのキャッシュとかから復元できないか試みてみますが、自分でも何を書いたか憶えてないからなあ。コメントは明らかに復旧できそうにないので、書き込みされた方すみません。

「Exit Through The Gift Shop」鑑賞


神出鬼没のストリート・アーティスト、バンクシーを扱ったドキュメンタリー…かと思いきや、なかなか一筋縄ではいかない作品であったよ。以下ネタバレ注意!

作品の中心人物となるのはバンクシーではなく、LAで洋服屋を営んでいるティエリー・ グエッタという人物。あらゆるものをビデオ撮影したがる癖のあった彼は、従兄弟がストリート・アーティストをしていたことからストリート・アートの世界に興味をもち、やがてシェパード・フェイリー(オバマの「HOPE」ポスターで有名な人)といった著名なアーティストとも知り合いになり、彼らの行動を撮影していくようになる。そしてついに彼はイギリスの謎のアーティストであるバンクシーにも紹介され、彼のパフォーマンスに関連して警察に捕まったときも口を割らなかったことからバンクシーに信頼され、イギリスに招かれて彼の行動を撮影するようになった。さらにティエリーは彼らを撮影するだけでは飽き足らず、自らもアーティストとして活動するようになり、最初は自分のステッカーを作って貼る程度だったのが、ストリート・アートが世間的にもビジネス的にも認知されるにつれて彼のパフォーマンスは派手なものになっていき、ロクな才能もないのに大々的な個展を開いて世間の注目を浴びることになっていく…というような話。

要するにこれはストリート・アートの商業化に対する露骨な批判になっていて、思想も才能もない人間がアーティスト気取りでウォーホルまがいのアートを作って世間に売り込み、それをメディアやアート・ディーラーが素晴らしいものだと思って祭り上げていくさまがなかなか狡猾に描かれている(村上隆の作品もちょっと出てるぞ)。メッセージ色の強いアンダーグラウンドのアートとして始まったストリート・アートが、世間で話題になるにつれてストリートからギャラリーへと活動の場を移し、作品がとてつもない額でオークションにかけられる姿はなかなか皮肉なものがありますね。

これとは別にストリート・アーティストの活動を撮影した作品としてもよく出来ていて、段ボールを切り抜いたステンシルを準備していくさまや、キンコーズで巨大コピーした紙を夜中にさっと壁に貼付けていく姿は結構面白い。個人的にはグラフィティとかはあまり好きではないんだけど、仕事場で電話ボックスを切断し、トレーラーで運んで路上にデンと置いていく光景などはスケールがでかくて圧倒されますね。日本の暴走族の落書きなどとは規模が違うわけで。

ただしこれがまっとうなドキュメンタリーかというと疑わしい点があるわけで、ティエリーのキャラが立ちすぎているような気がするんだよな。フランス語訛りで話す愉快なオッサンという姿に加え、何であんなに世界中を旅することができるのかとか、夜間撮影がやけに上手いとか、撮影をしている彼の姿を撮影してるのは誰なのかとか、よく考えると不自然な点がいろいろ
あるのですよ。

よって彼はこの作品のために演技をしているキャラクターであるという声はアメリカとかでも挙ってるみたいだ。ただしティエリー自身は実際にアーティスト活動をしていて、こないだもマドンナのアルバムのジャケットをデザインしたらしい。この作品はアカデミー賞のドキュメンタリー部門の候補に挙がってるらしいけど、内容の真偽の審査とかはしないのかね?でもまあどこまでが本当なのかという議論は置いといても、何がアートなのかということや、ゲージュツに踊らされる世間について考えさせられる、とても面白い作品であった。

ちなみに劇中で紹介されるバンクシーのパフォーマンスで一番痛快だったのが、エリザベス女王の代わりにダイアナ妃の顔を印刷した偽札をバラ撒こうとしたもの!でもさすがに偽札製造で逮捕される可能性があったため、印刷しただけでオクラ入りになってしまったらしい。

TVシリーズ版「オニオン」


チャンネル4の「The Increasingly Poor Decisions of Todd Margaret」を放送したり「モンティ・パイソンの空飛ぶサーカス」を放送したりと、いまいち何をやりたいんだかよく分からないアメリカのケーブル局IFCで、こんどTVシリーズ版「ONION NEWS NETWORK」が製作されるらしいぞ。

ご存知のようにすでにこれはウェブ版が存在しているわけで、あちらは尺が短いなりにパンチ力があって好きなのですが、テレビ番組にするほどのネタはあるのかね。「デイリーショー」に比べるともっとウソのニュースが多い内容になるのかな。「オニオン・ムービー」みたいな駄作にならないことを願うばかりです。

ちなみにニュースアンカーは新しい人を使うのか。ウェブ版に出ている三白眼のおねーさんは結構好きなんだけどな。

「グリーン・ランタン」トレーラー


全体的には悪くないんだけど、頭でっかちのヘクター・ハモンドが悪役ってカッコ悪くないか?シネストロを続編まで温存したかった気持ちは分かるけど、せめてブラック・ハンドとかさ。内容的には地球(つうかアメリカ)を舞台にしたスーパーヒーローものにするのか、スペースオペラっぽくするのか、そこのバランスの取り方が難しそうな気がする。「黄色いものには無力」というトホホな弱点は残ってるんだろうか。

しかし10数年くらい前はグリーン・ランタンなんて絶対映像化できないと思ってたけど、いまじゃCGで何でも出来てしまうんだよなあ。3Dで観る必要はないと思うが。