モニタ購入

いいかげん19インチの4X3モニタで横長の映像を見るのが嫌になってきたのと、iTunesストアで入手したHD作品を見るのにはHDCP対応のモニタが必要だったことから、アマゾンで三菱のRDT231WLM-Dを購入。

まだカラーの調整とかはやってないが、23インチのサイズはなかなか圧巻。高さの調節が(付属品では)できなかったりするけど、いろいろ調整すれば面白いものになりそう。人生初の横長モニタなので、メニューバーとかの位置が遠くなったりと不慣れなところがいろいろあるけど。

あとはこういうのがあるとブルーレイ欲しくなるんだよなあ。

「SONS OF ANARCHY」鑑賞

いろいろ海外ドラマを見ているつもりでも、いかんせん数が多いために1度も観たことがない作品は多々ありまして、特にケーブル・ネットワークの作品がそうなんだけど、FXでやってる「SONS OF ANARCHY」というシリーズの評判が良いのでとりあえず第1話を観てみたのです(本国では現在シーズン2が放送中)。

これはカリフォルニア北部の町を拠点とするバイカー・ギャング「サンズ・オブ・アナーキー」たちの姿を描いたもので、武器の密輸などに手を染めて暮らしている彼らは、メキシコ系のギャングたちや町に覚醒剤を流行らせようとする白人至上主義者たちの脅威から町を守り、自分たちのライフスタイルを貫こうとしていた。しかしギャングのリーダーの義理の息子であるジャックスは、自分の子供が生まれたことや、ギャングの創始者だった実の父親の手記を発見したことなどから、ギャングとしての生き方に疑問を抱くようになる…というのが大まかなプロット。

あっちのバイカー・ギャングって日本の暴走族なんかよりももっと組織力が強くて、むしろ日本の暴力団のようなネットワークを持ってたりするわけだが、このサンズ・オブ・アナーキーも全国に組織があるギャングということらしい。単に犯罪組織を美化するような内容にはなってなくて、2代にわたって続くギャングの概念とか理想が、周囲の変化の波にさらされていく様を描いている。あとシェイクスピアの「ハムレット」をベースにしているらしくて、他界した父と残された母親、その母親と結婚した義理の父などに主人公のジャックスがいろいろ苦悩させられるという物語にもなっている。

なお主人公の母親役は「フューチュラマ」のリーラことケイティ・セーガルで、義理の父親はヘルボーイことロン・パールマン。当初は義理の父をスコット・グレンが演じる予定だったらしいけど、やはりパールマンのゴツい体のほうがずっと画面上で存在があるよな。ギャングの皆が来ているレザー・ジャケットもなかなかカッコ良い。必ずしも次の話をすぐに観たくなるような作品ではなかったけど、非常に出来のいいシリーズであることは間違いない。

「摩天楼を夢みて」鑑賞

アメリカでは名作として様々なところで言及されるものの日本では知名度の低い作品って結構あって、これもその1つになるんじゃないかな。

デビッド・マメットの戯曲を映画化したもので、ニューヨークからフロリダの土地をテレマで売りつけるような胡散くさい不動産会社で働くサラリーマンたちの悲哀を描いたもの。ある雨の日に本社からやってきた上役に「テメーらもっと業績を出せ!売上が1位になった者にはキャデラックをやる!2位にはキッチンナイフのセットだ!しかし3位以下のものはクビ!」というアメとムチをもらった4人のエージェントたちは、クビになってたまるかということで必死に売り込みをかけるものの、その晩に事務所に泥棒が入って…というような話。

とにかくキャストが豪華で、アル・パチーノを筆頭にジャック・レモンやケヴィン・スペイシー、エド・ハリス、アラン・アーキン、アレック・ボールドウィン、ジョナサン・プライスといったアカデミー賞俳優たちが勢揃い。特に老いたエージェントを演じるジャック・レモンの演技が素晴らしく、シリアスな演技も出来る彼の力量を再認識した次第です。こんな濃い面子がお互いに罵詈雑言を浴びせながら仕事をしていくわけだが、俺も上司にあんな悪口言ってみたいものだなあ。

マメットの作品だけあってセリフがやたら多いのと、エージェントたちの仕事の仕組みが分かりにくい点はあるが、ボヤいてばかりいるエージェントたちが電話をかけると豹変してカモを狙う姿はなかなか興味深い。必ずしも期待していたほどの作品ではなかったものの、名優たちの手堅い演技が観たい人にはおすすめ。なお邦題はまったく内容と関係なかったぞ。

「イングロリアス・バスターズ」鑑賞

最近よく映画における「話の落とし方」というか「クリーシェの必要性」などについて考えることがありまして、要するに手垢がついたような使い古されたストーリーテリングがあったとしても、それは観客が好んだからこそ使い古されてるわけで、そういう王道のパターンに話を持っていくというのは、変に奇をてらった展開を持ち込む以上に重要かつ技巧が試されることなのではないかなあと。音楽でもコード展開は無数にあるものの、人の耳に快いものは結局限られているのに似ているかもしれない。

そして「イングロリアス・バスターズ」を観ててたらそういうことを連想してしまったんだが、この映画は話の展開にどうも引っかかるところがあって十分に楽しむことが出来なかったのでありますよ。具体的にどう引っかかったのかというと、ネタバレになるから白文字で書かせてもらうが:

・親の仇は子が討たなければいけない。
・最後にドンパチがある場合、主人公はそこで活躍しなければいけない。あるいは少なくとも主人公はその場にいないといけない。
・敵役が非道な方法で殺される場合、その敵役はその死に方に見合うだけの悪人として描かれなければならない。職務に忠実な軍人として描かれ、観客の共感を得るようなことはあってはならない。

というような「お約束事」がみんな破かれていたので、どうも違和感を感じずにはいられなかったのだよ。かといって悪い意味で常軌を逸した映画かというと必ずしもそうではなくて、個々のシーンの演出などはきちんとできているから評価に困ってしまう。特に地下の酒場のシーンなんかはスリリングで非常に良い出来なんだが、あとでよくよく考えてみると、あそこまで時間を割くほど重要なシーンだったのかは疑問が残ってしまう。この映画はなんかそういう変な感触がいろいろな点で残る作品であった。それと実際にタランティーノがどこまで戦前のドイツ映画を偏愛してるのか知らないけど、パルプ映画やヤクザ映画のときと違って、クラシック映画の蘊蓄が語られるあたりにはどうもスノビズム的なものを感じてしまったよ。

まあ個人的に昔からタランティーノの作品は、好きとか嫌いとか以前にどうも感覚的に受け付けないところが多々あって、それはティム・バートンの作品もそうなんだけど、俺は彼らの趣味についてけない客層の1人になるのかな。俺の前の席では外人連れたおねーちゃんがやけにオーバーなリアクションで手を叩いて笑ってたりしたけど、ああいう感じで映画を楽しめなかったのがなんか残念。

アカデミー賞のドキュメンタリー候補

アカデミー賞のドキュメンタリー部門の候補作が15本までに絞られたそうな。この中から最終的に5本がノミネートされるわけだが、知ってる作品はあまり無いなあ…。マイケル・ムーアのやつは観てないんで落選したのが妥当なのかどうか分からんが、アンヴィルはないのかアンヴィルは。相変わらずアカデミーの連中って世俗受けするテーマの作品には関わりたくないんですね。

あと「THE COVE」がもし受賞することになったら、日本ではいろいろ騒がれるんだろうな。