「レポマン」の続編

アレックス・コックスの傑作カルト映画「レポマン」(1984)の続編、その名も「REPO CHICK」の製作が始まるそうな。コックスって最近はロジャー・コーマンとつるんでたかと思いきや、こんな企画も進めてたのね。しかも製作がデビッド・リンチときては期待せずにはいられない。

ストーリーはクレジット・クランチやサブプライム・ローン問題が深刻化したアメリカにおいて、車だけでなく家や飛行機、さらには子供までをも対象にするレポ(未払い物件回収)業者を扱った、タイムリーな内容になるそうな。前作のSFチックな要素は無くなるのかな。個人的にはハリー・ディーン・スタントンさえ再登場してくれればそれで結構です。

エレクトリック・ミートランド

近所の図書館でジミヘンの「エレクトリック・レディランド」のCDを借りて来たんだけど、iTunesでは例によってこんな変なアートワークが表示されてしまった。誰だよゴーマー・ヘンドリックスって。

こないだのレナード・コーエンといい、なんか間違いだらけだよな。もっとも今回のは誰かが狙ってやったのかも?

ブッシュのインタビュー

“before I arrived in President, during I arrived in President.”

これに比べると、漢字が読めない首相なんてのはまだまだ可愛いもんですな。

「北極の基地/潜航大作戦」鑑賞

ハワード・ヒューズのお気に入りだった映画として知られる「Ice Station Zebra」こと「北極の基地/潜航大作戦」(1968)を観る。

雪嵐によって孤立した北極の基地ゼブラから送られて来た救難信号。実はゼブラの付近に人工衛星が墜落しており、それにはアメリカとソ連のミサイル基地などを撮影したフィルムが収められていたのだ。フィルムを入手するためにイギリスのエージェントを乗せたアメリカの原潜が北極に向かうが、ソ連もまたフィルムの入手を目指していた。そして原潜には東側のスパイが潜入しており、凍てつく海の中で原潜は沈没の危機に見舞われる…といったような、冷戦まっただなかの時代の軍事サスペンス。

極寒の基地で何が起きたのか?というようなミステリやスパイ探しのスリル、迫り来るソ連軍などそれなりに面白い要素があちこちに見受けられるばかりに、全体的に間延びした感じがするのが悔やまれる。160分という長尺だが、あと30分は短くできたんじゃないかな。隊員がクレバスに落ちるシーンなんてまるで必要ないのに。主演のロック・ハドソンは貧乏人のグレゴリー・ペックといった感じで味気ないが、アーネスト・ボーグナインが相変わらず濃い顔で共演しているほか、「プリズナー」に主演してた頃のパトリック・マクグーハンが、ナンバー6そのままのクールな雰囲気で冷徹なエージェントを演じているのが一番のみどころかな。

ちなみに個人的には極地でのミステリというと「遊星からの物体X」とかクトゥルフ神話の物語とかを連想してしまうので、画面の隅から触手がウニョウニョと出てくるんじゃないかと思いつつ観てたのであります。

TVシリーズへのオバマ効果

NYタイムズに、いまアメリカのTVシリーズは主人公が殆ど白人で、せいぜいシットコムで黒人が主役を務めてるくらい。ドラマ・シリーズの主人公に黒人は1人もいないし、ヒスパニック系が主役なのも「アグリー・ベティ」くらいのもの。しかしオバマが大統領になったことで、黒人が主役のTVシリーズも増えてくるんじゃないか、というような記事が掲載されていた

21世紀にもなって未だにこんな記事が出てくるのも嘆かわしいと思うが、確かにアメリカのTVシリーズってまだまだ白人の比率が圧倒的に多いですからね。特にワーナー製作のドラマあたり。それがオバマの効果であれ何であれ有色人種にも主役を張れる可能性が出てくるのは歓迎したいところですが、この記事から不思議にも抜けているのは「アジア人」という言葉。黒人やヒスパニックは主役になれるかもしれないけど、アジア人は論外だよね、というようなニュアンスも伺えなくもない。まあ確かにTVシリーズの長い歴史を見てみても、アジア人が主役になったのってマーガレット・チョウのシットコムくらいしか思い浮かばないからなあ。アジア人に対しては「サムライ・ガール」みたいな珍奇なステロタイプがまかり通っている現状だし。

黒人の大統領が必ずしもすべての有色人種を代表しているわけではないのと同様に、テレビ局は黒人やヒスパニックを起用するだけにとどまらず、ぜひアジア人にも主役の場を与えて欲しいところです。とりあえずダニエル・デイ・キムとかジョン・チョウあたりでどうでしょう。