TVシリーズへのオバマ効果

NYタイムズに、いまアメリカのTVシリーズは主人公が殆ど白人で、せいぜいシットコムで黒人が主役を務めてるくらい。ドラマ・シリーズの主人公に黒人は1人もいないし、ヒスパニック系が主役なのも「アグリー・ベティ」くらいのもの。しかしオバマが大統領になったことで、黒人が主役のTVシリーズも増えてくるんじゃないか、というような記事が掲載されていた

21世紀にもなって未だにこんな記事が出てくるのも嘆かわしいと思うが、確かにアメリカのTVシリーズってまだまだ白人の比率が圧倒的に多いですからね。特にワーナー製作のドラマあたり。それがオバマの効果であれ何であれ有色人種にも主役を張れる可能性が出てくるのは歓迎したいところですが、この記事から不思議にも抜けているのは「アジア人」という言葉。黒人やヒスパニックは主役になれるかもしれないけど、アジア人は論外だよね、というようなニュアンスも伺えなくもない。まあ確かにTVシリーズの長い歴史を見てみても、アジア人が主役になったのってマーガレット・チョウのシットコムくらいしか思い浮かばないからなあ。アジア人に対しては「サムライ・ガール」みたいな珍奇なステロタイプがまかり通っている現状だし。

黒人の大統領が必ずしもすべての有色人種を代表しているわけではないのと同様に、テレビ局は黒人やヒスパニックを起用するだけにとどまらず、ぜひアジア人にも主役の場を与えて欲しいところです。とりあえずダニエル・デイ・キムとかジョン・チョウあたりでどうでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です