劇場版のエンタープライズ公開

ディフレクターのデザインがTOSのNCC-1701型(パラボナアンテナ形状)ではなく改装版のNCC-1701-A型になってるじゃん、という細かいツッコミはさておき、それなりに無難なデザインか。新トレーラーもそろそろ公開されるみたい。

ちなみに俺は「新スター・トレック」のNCC-1701-D型のデザインが何十年たっても好きになれないのです。「ジェネレーションズ」で大破したときは嬉しかったなあ。

「The Dana Carvey Show」鑑賞

hulu経由で「The Dana Carvey Show」をいくつか観ている。これは「ウェインズ・ワールド」のガース役で知られるダナ・カーヴィがホストを務めたコメディ・スケッチ番組で、1996年の放送当時はまるで人気が出なくて8話しか製作されなかったものの、無名時代のスティーブ・カレルやスティーブン・コルベアー、ロバート・スマイゲルなどが出演しているほか、ライターにはルイスCKやチャーリー・カウフマンといった後のスターたちが揃っていることで再評価されつつある番組なのだ。

スケッチ番組の常としてネタの出来にはムラがあるけど、全体的には結構面白い。俺のお気に入りのネタは「良いことを言うドイツ人」「メーン州のスキンヘッド」「食べ物に吐き気がするウェイター」(下の映像)などなど。若かりし頃のカレルやコルベアーの姿が観れるだけでも貴重なんじゃないかな。肝心のカーヴィはあまり面白くないけど。

あと政治ネタではクリントンやボブ・ドールの物真似とかをやってるけど、全体にほのぼのとした感じ。あの頃は戦争もなかったし、冗談にならないくらいアホな大統領が後に出てくるなんて想像もつかなかっただろうな。

オバマ政権下のコメディ


ビル・マー曰く(上記映像の2:25あたり)「オバマはコメディアンに何かネタを提供せよ」とのこと。つまり頭が良くてスリムで浮気もしてないような奴が大統領になってしまったら、どこにもツッコミを入れられないだろうというわけ。おまけに黒人だから人種をネタにするのも気が引ける、でもオバマをコケにしたからって黒人すべてを侮辱するわけじゃない、ブッシュをバカにしたからって頭の弱い人を侮辱してたわけじゃないんだから、というオチあり。

オバマが当選したことについては「デイリーショー」もネタがなくなるだろうとか、「コルベア・レポー」はエセ右翼のスタンスをとれるから大丈夫だとか、いろんな意見が飛び交っているようで。まあ確かに今まで風刺の対象にしていた連中が権力の座から去り、応援していた候補が大統領になったことで、これから彼をターゲットにしていくのは気まずいところがあるんだろう。けどオバマだって完璧な人間じゃないだろうし、彼の政権でそれなりの失策は出てくるだろうから、別に心配しなくてもいいんじゃないの。実際にビル・マーも数年前はマケイン支持者だったのに、「彼は変わってしまった」と言って攻撃の対象にしたけど特に非難されたりはしなかったし。ちなみにマイケル・ムーアは「リベラルな政権下でこそ芸術は栄える」みたいなことを言ってるけど、まさか突然アート系の映画を撮ったりするんじゃないだろうな?

何にせよこういう政治風刺の番組がいくつもあるというのは、やはりアメリカの懐が広い証なんだろうな。日本じゃ頭の悪そうなタレントがひな壇に座って筋書き通りの議論をしてる程度だものね。

「スカウト/涙の81球」鑑賞

世間が日本シリーズで盛り上がってるなか、すごい展開があると聞いた野球映画「スカウト/涙の81球」{The Scout}を観てみる。何がすごい展開なのかは後で述べるが、邦題の「81球」というので分かる人は分かるかな。

ニューヨーク・ヤンキーズのスカウトを務めるアル(アルバート・ブルックス)は大学を中退させてまで引き抜いた期待の新人が、緊張のためマウンド上でゲロを吐くという失態をやらかしたため、メキシコの奥地へと左遷させられてしまう。ろくな野球場もない土地をさまようアルだったが、彼はそこでスティーブ・ネブラスカ(ブレンダン・フレイザー)という驚異の少年を発見する。投げる球は160キロの豪速球、打席に立てばすべて場外ホームランという彼の凄まじい才能に驚愕したアルはさっそく彼をスカウトしようとするが、ヤンキースの上司には話を信じてもらえず逆にクビになってしまう。それでもアルはネブラスカ君をアメリカに連れて帰り、全球団のスカウトの前で彼の凄腕を披露することに成功する。この天才少年に度肝を抜かれたヤンキーズは、オーナーのスタインブレナー(本人出演)による札束攻勢で4年間5500万ドルという大型契約を結ぶことに。ネブラスカ君が長髪だというのも全然オッケーらしい。

成功に酔いしれるアル。しかし契約には1つの条件があった。それはネブラスカ君にメンタル面でのチェックを受けさせること。仕方なくアルは彼を精神分析医のところへ連れて行くが、そこでネブラスカ君の天真爛漫な性格の裏には、極度の緊張と恐怖が隠れていることを告げられてしまう。そして慣れないニューヨークの生活のなかで、ネブラスカ君の心はますます不安定になっていくのだった。そんななかついにネブラスカ君の初登板の日がやってきた(ワールドシリーズ初戦!いいのか新人なんかに登板させて)。不安にかられて国歌斉唱の場を離れ、スタジアムの屋根に逃げ登るネブラスカ君。アルは彼のあとを追って屋根に上がり、必死の説得を行う。そして2人の心が通じ、自信を取り戻したネブラスカ君はヘリコプターに乗ってマウンドへ降り立ち、カージナルズを相手にピッチングを始めるのだが、ここからがすごい展開。

彼の速球は次から次へとストライクを重ねていき、迎える打者はすべて三球三振、しかも自分はバックスクリーンホームランをかっ飛ばす活躍ぶり。そしてついに迎えた最終打者はオジー・スミス(これも本人)。そこでもネブラスカ君は170キロ近い豪速球でスミスを三振に打ち取り、なんと27奪三振(よって81球)という前人未聞の記録を立てて勝利を飾り、アルと一緒に歓喜するのでした…めでたしめでたし。

こんなベタな話はマンガでもそうありませんぜ。最初この27奪三振のことを聞いたときは、ストーリー上もっと前のほうの出来事で、それで高慢になった主人公がケガとかスランプで落ちぶれ、そこから見事復活するという映画かと思ったんですよ。それが話のクライマックスにこんな離れ業をもってきたって、相手が手も足も出ないからまるで盛り上がらないじゃん!ファミコンでいえば無敵コマンドを使って最終ボスを倒したような、なんか空しい達成感の残る作品ではあった。あと登場人物の設定がまるでできてなくて、ネブラスカ君の過去とかがろくに説明されないものだから、なぜ彼がメキシコの奥地にいて、なぜ不安を隠しているのかということが全然分からないんだよね。だからアルの説得シーンも心に訴えるようなものが何も無くて、いつの間にかネブラスカ君はホイホイと屋根から降りてくるし。とりあえず映画としてはダメダメの出来。27奪三振というネタだけは凄いけど。

オバマ勝利!!

やった!

シスの暗黒皇帝が倒されたあとのイウォーク族の一兵卒のような、つつましい喜びをとりあえずは感じているのであります。

今までの8年で積もった問題を片付けるだけでも大変だろうけど、アメリカのリーダーとしてのオバマの活躍には多大な期待を抱かずにはいられないのです。