「FITNA」鑑賞

fitna.jpg

日本じゃあまり話題になってないが、世界的には大論争を引き起こしているオランダ製の反イスラム映画「FITNA」を観る。最初にネット上で公開したサイトはイスラム諸国の抗議によりすぐさま公開を中止したものの、例によってGoogle VideoやYoutubeで視聴可能になってしまった。

内容は16分ほどの短い作品で、コーランの「アッラーの敵,あなたがたの敵に恐怖を与えなさい」などといった文章を引用しながら、911テロやイスラム系テロリストなどのショッキングな映像を重ね合わせてイスラムの脅威を強調し、最後にオランダにおけるイスラム教徒の増加のデータなどを示して、観る人にイスラムへの恐怖を植え付けようとするものになっている。

で、まあ、作った人の意図することはよく分かるんだけど、なんか出来がよくないのよ。コーランに限らず聖書でもタルムードでも、扇動的な文章を抜き出して狂信的な原理主義者の映像を重ねてしまえばこれくらいの作品はできてしまうし、編集の出来とかも大学生レベル。FOXニュースのほうがずっとましなプロパガンダ作ってまっせ。保守系新聞のワシントン・タイムズさえも「大した内容じゃない」と批評してるし。ただオランダ人が作っただけに「イスラムが台頭するとゲイが迫害されるぞ!」とアジってるところが興味深かったかな。キリスト教右派とかだったらここは賛成にまわる部分だからね。

今後もしばらくはこの作品にまつわる議論は広がっていくだろうけど、正直それに値するだけのものか?という感じ。

「サウスパーク」での「ヘビー・メタル」のパロディ

「サウスパーク」ってケーブルチャンネルの18禁指定番組が18禁なネタを繰り広げてるだけで、「シンプソンズ」みたいなクレバーさが欠如してる気がして正直好きな番組ではないのですが、こないだ放送されたエピソードではあのカルトアニメ映画「ヘビー・メタル」のパロディをやってくれた:ダン・オバノンの「ゾンビ戦闘機」とかも出てきてなかなか凝ってんなあ、という感じ。

「ヘビー・メタル」って今でこそどこでも観れるようになったけど、10年くらい前までは音楽権の問題によりずっとビデオ化されなくて、幻の作品扱いされてたんだよね。俺は六本木の俳優座で限定公開されたのを観に行った覚えがある。

ちなみにこないだサービス開始された「southparkstudios.com」はアメリカ国外からもCMなしで「サウスパーク」の各話が観れてしまうというなかなか太っ腹なサービス。興味のある人はどうぞ。

Presented By Viagra?

MLBの開幕に合わせ、iTunesストアではMLB.comが今年の各チームの状況などを説明する番組を無料提供していて結構役に立つんだけど、1つ気になったのが番組のスポンサーがあのバイアグラだということ。調べてみたら「カムバック選手賞」なんかもバイアグラがスポンサーについてるらしい。

そりゃバイアグラと選手のパフォーマンスは関係ないだろうけど(だよな?)、ミッチェル・レポートとかの薬物疑惑で揺れてるMLBに製薬会社がスポンサーとしてつくのはどうなのよ。選手にとってはステロイドを注射してたと認めるのと、バイアグラを服用してたと認めるのはどっちが恥ずかしいんだろう。

「FANBOYS」なる映画

404px-fanboys_poster_preview.jpg

アメリカでは今度「FANBOYS」なる映画が公開される予定で、1998年に「スター・ウォーズ:エピソード1」を誰よりも早く観たいがためにルーカスフィルムのスカイウォーカー・ランチへの潜入を試みるオタクたちの物語だそうな。

トレーラーを観る限りではウィリアム・シャトナーが登場したり、スター・トレックのファンとオタク合戦を繰り広げたりと、なかなか面白そうなんだが、実は当初は「末期の癌に侵された友人に、エピソード1を見せてあげる」というそうれなりに真面目なプロットがあったらしい。それを配給元のハーヴェイ・ワインシュタインが例によって編集権を駆使し、単なるオバカ映画にしようとしたことでファンのあいだでは抗議運動が起こり、こんな映像まで作られてしまった:

最近はユーチューブでこういう抗議運動が繰り広げられるようになって、いろいろ面白い世の中になってきましたね。しかし苦労して観に行く映画が「エピソード1」だというのはどうかと思うが。死ぬ前に観たのが、ジャー・ジャー・ビンクスの顔じゃあ…。