「赤い影」鑑賞

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こないだアカデミー主演女優賞を惜しくも逃したジュリー・クリスティーのおっぱいが拝める映画「赤い影」を観る(いや、別にそれが目当てではなかったのですが)。

「地球に落ちて来た男」や「マリリンとアインシュタイン」のニコラス・ローグ監督によるスリラー/ホラーで、幼い娘が川で溺死してしまった夫婦が、気分転換と仕事を兼ねてイギリスからヴェニスに移ってくる。そこで彼らは2人の老姉妹に出会うが、そのうちの1人は強い霊感を持った盲目の女性だった。彼女を通して死んだ娘と話すことができると信じるこむ妻。夫のほうは当初そんな話を信用しないものの、やがて彼の周りに奇妙な出来事が起きるようになる…。というのが大まかな話。この夫婦の妻を演じるのがジュリー・クリスティーで、夫はドナルド・サザーランドが演じている。やはりキーファーよりもドナルドだよな。顔の濃さが全然違う。

撮影監督出身のローグによる作品だけあって、物語のあちこちに象徴的なイメージや、話の手がかりになるような映像が散りばめてあるのが見事。場面の切り替わりの表現や、鏡の使い方なども非常に印象的なものになっていて、これらの映像が話の不気味さを何倍にも醸し出している。またヴェニスという異国の地における不安感と、迷宮のようになった町の描写も怖く、溺死した娘が来ていた服の色である「赤」が重要な象徴として効果的に繰り返し用いられ、これが衝撃的なラストに向かって雰囲気をどんどん盛り上げることに成功している。話自体は比較的単純だが、こうした映像のおかげで奥の深いものになっており、何度も鑑賞してやっと映像の隅々に隠されたモチーフやヒントに気づくような作品なんじゃないかな。個人的には盲目の女性が妻に語った「あなたの夫は能力を持っています。それは恵みでもあり、呪いでもあるのです」という言葉がラストになって大きな意味を持ってきたのが結構衝撃的だった。観たあとでもジワジワと怖さが感じられる映画。

例によってハリウッドではリメイクの話があるみたいですが、どうせまた「ウィッカーマン」みたいな失敗をするんじゃないのかね。

アカデミー賞

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まだこれを書いてる時点では発表されてませんが、やはり今年のオスカー絡みのネタで一番面白いのは「マイケル・ベイが最新のCGI技術を駆使して、自身のオスカー受賞映像を作る!」という「オニオン」のパロディ記事かと。「ブレット・ラトナーの受賞映像が作れるほどの技術はまだ存在していない」というのが痛烈で面白すぎ。

2007年は地味な作品が多いだのスケール感あふれる大作がないだの言ってる人たちがいるけど、むしろ小ぶりの優れた作品がいろいろ並んだということでは当たり年だったと思うんだけどね。「アメリカン・ビューティー」が作品賞をとった1999年だって、当時は大作不在のハズレ年だと言われてたけど、今になって見てみると「ファイト・クラブ」や「マトリックス」「マルコヴィッチの穴」「ストレイト・ストーリー」などなどの傑作が揃った年だったわけだし。「何てったって今年は、ジョニー・デップが主演男優賞をゲットするか? 否か? それしか関心ございません」なんて言ってる奴がよく映画ライターなんてやってられるよな。

チャパティ作り失敗

カレーをライスだけでなくチャパティと一緒に食べたいと思い、全粒粉を買ってきてウェブ上のレシピを参考にチャパティ作りに挑戦してみる。水を混ぜてよくこねて、のし棒で平たくしてフライパンで焼くだけなんだけど、なんか出来上がりは板のように固いものができてしまった。もっと柔らかいクレープのようなものを作りたかったんだが、何を間違えたんだろう。全粒粉自体に味があるので固いやつでもそこそこは美味いんだが。今度また挑戦してみよう…って作り方のどこを変えればいいのか分かりませんが。

「007 カジノ・ロワイヤル」鑑賞

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何気にボンド映画はすべて観ているのであります。フランチャイズをうまく再始動させたということで巷では高い評価を得ているようだけど、これそんなに面白い作品かあ?

結局のところ007って高級車を乗り回して美人のおねーちゃんたちをはべらせつつ、世界をまたにかけた活劇を繰り広げる男という、世俗のサラリーマンなら誰もが憧れることを具現化した存在であって、それが変に人間臭くなっても嬉しくないと思うんだが。確かに後期のブロスナン作品は007が単なるカリカチュアに成り果てていたし、アクション映画になりすぎてランボーよろしくマシンガンをぶっ放す姿は興ざめだったが、それから離れて原点に戻るにしても、ボンドをボンドたらしめていたものを変に取り外してしまうのはどうかと。単に俺の考えが古いだけなのかな。観てて不満に感じた点をざっと挙げると:

・ボンドが弱い
・ル・シッフルがさらに弱い
・ボンド・ガールが最後にXXXしてしまう
・スパイ・ガジェットが殆どない
・ボンドのウィットに富んだセリフがない
・マニーペニーがいない

などなど。まあ保守的なファンの不満ですかね。あとボンドガールに本気で恋してMI6を辞めようとするのも情けない。ショーン・コネリーのボンドの素晴らしかったところは、女性と寝ててもいつ彼女を見捨てるか分からない冷酷さを秘めていた点で、女性蔑視と言われようが、その危険な雰囲気を持った姿に観ている人はシビれたわけです。でも冷酷なボンドというのはもう時代に合わないんだろうな。

この作品を見てて思ったのは「死ぬのは奴らだ」に似てるな、ということ。あれもロジャー・ムーアが初めてボンドを演じたことで、従来のイメージを払拭するため、好みのドリンクの設定を「シェイクしたマティーニ」ではなく「氷なしのバーボン」に変えたりしてたわけだが、結局のところ観客が求めてるのはシェイクしたマティーニを飲むボンドであって、今回のダニエル・クレイグ演じるボンドもいずれは従来のボンド像に近づいていくのかな。

まあ大ヒット作品となったことから察するに、多くの人はこの新しいボンドを歓迎したわけだが、個人的には昔のほうが良かったなと思わずにはいられないのです。

「THE BOYS」映画化か

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ガース・エニス&ダリック・ロバートソンのお下劣コミック「THE BOYS」の映画化権をコロンビアが買ったんだとか。まあ「映画化権が買われた」というのと「映画が製作される」というのはかなり違う次元の話だから本当に映像化されるのかはまるで分かりませんが。エニスの「プリーチャー」もHBOでシリーズ化されると言われながら何年も経ってるし。

エニスのコミックって出来の良し悪しの差が激しくて、男たちの絆を描いた傑作(「プリーチャー」)から単なる下ネタ話(ええと…「THE BOYS」)までムラがあるわけで、実際この「THE BOYS」はワイルドストームが一度連載を打ち切ってるんだよね。そもそも18禁ネタ満載の作品なので、映画化されるのならかなり修正が加わりそうで心配。

あとサイモン・ペグをモデルにしたキャラクターがいるんだが、映画ではやはりペグ本人が演じるんだろうか。