「HOTEL CHEVALIER」鑑賞

アメリカで今週末公開されるウェス・アンダーソンの「The Darjeeling Limited」のプロローグ的短編映画「ホテル・シェヴァリエ」がiTunesストアで公開されてた。

プロローグといっても物語の導入の手助けになるような内容ではなく、パリのホテルを舞台に男女(ジェイソン・シュワルツマンとナタリー・ポートマン)の語り合いが描かれてるだけ。この前にもう一つプロローグが必要じゃないの?と思ってしまう。ポートマンのずいぶんヒワイな姿が拝めますんで、そっちのほうが価値がある(?)短編かもしれない。

ちなみにウェス・アンダーソンといえば「オニオン」の記事で「彼の作品はかなり型にはまっている」というのを読んだばかりなんだけど、この作品も無表情の会話&凝ったセット&60年代のブリティッシュ・ミュージックとまあアンダーソンらしさが満載の内容になっていた。まああの監督の場合それがいいんだけどね。

「Categories」の表記が文字化け中

なんかWordpressのアップデートの関係で、ページ右側の「Categories」が何故か文字化けしております。皆様のブラウザのせいではないのでご注意を。
いちおうマウスを上に持ってきたときにステータスバーの表記を見れば、どこに何があるのかは分かるかな。記事を投稿するときに、どのカテゴリに入れるのか確認できない点が最大の問題であったりする。

※9/28 直りました。

「捜索者」鑑賞

ジョン・フォード&ジョン・ウェインのコンビによる「捜索者」を鑑賞。ジョン・ウェインってあんまり好きじゃないんだけど、この映画についてははいい評判をよく目にしていたので。

最初は頼れるタフガイだったウェインが、コマンチェ族への憎悪のあまり、彼らに「汚された」自分の姪を殺そうとするあたりから、観る人に「もしかしていちばんヤバいのはインディアンでなくウェインじゃないか?」と考えさせる展開は見事。ただし重厚なテーマが根底にあるだけに、ところどころに出てくるコメディ・タッチの描写がえらく気になってしまうんだよな。インディアンのカミさんとか、結婚式での殴り合いとかを省いていればもっと傑作になったと思うんだが、どうよ?やはり50年代の活劇大作ってこういう娯楽的要素を含まないといけなかったのかしらん。フォード作品の最高傑作の1つとして語られる映画だけど、俺は「駅馬車」とか「怒りの葡萄」のほうがずっと好きだな。

それにしてもこの作品のヴェラ・マイルズといい、「静かなる男」のモーリーン・オハラといい、フォード映画に出てくる気の強い女性たちは本当に魅力的ですね。芯は強いんだけどアバズレじゃなくて、ワガママそうで実際は淑女といった感じで非常に美しい。時代の流れのなかで、ああいった女性たちは姿を消していってしまいましたね。あとタイプとしては正反対のヴァンプ的女優だけど、マレーネ・ディートリッヒがジョン・ウェインの腕にもたれてタバコに火をつけてる写真をベルリンの映画博物館で見たことがあって、その美しさとウェインのダンディさにえらく衝撃を受けたことがあったっけ。

「K-VILLE」鑑賞

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iTunesストア経由でフォックスの新作ドラマ「K-VILLE」を鑑賞。ハリケーン・カトリーナによる災禍のあとのニューオリンズを舞台にしていることで話題になった作品だけど、内容自体はクリーシェ満載のえらくベタな刑事ドラマだった。

相棒をカトリーナの際に失った主人公の警官(黒人)が新しく転属してきた警官(白人)とコンビを組むことになり、最初は新しい相棒を軽蔑してケンカばかりしてたものの、だんだん腕を認めるようになるところとか、銃撃事件の操作に失敗して1度は恥をかくものの、ドンデン返しで事件の黒幕をつきとめて最後は波止場での銃撃戦になるとことか、もう典型的な刑事ドラマの要素が盛りだくさん。これに「定年退職を目前にして殉死するベテラン警部」とかが加わればもう完璧なんだけどね。同じくフォックスの「UC: Undercover」みたいな、悪くはないんだけど何の取り柄もない刑事ドラマといった感じ。

主人公を演じるアンソニー・アンダーソンは傑作「ハッスル&フロウ」でB級コメディアンからシリアスな役者へとうまく転身できた人だけど、ここでは演技がテンパリすぎてて周囲から浮きすぎている。他の出演者はみんな型にはまりすぎてて面白みなし。

とまあ厳しいことを書いたけどニューオリンズの光景自体はエキゾチックで奇麗なんですよ。災害で崩れた廃屋とかも含めて。今後はこのニューオリンズという舞台を、ガンボとかブードゥー・ショップといったステレオタイプに頼らずに、どれだけ巧みに利用できるかがポイントになってくるだろう。

「BACK TO YOU」鑑賞

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iTunesストアで無料配布されている新作TVシリーズの1つ「BACK TO YOU」を鑑賞。

「フレイジャー」のケルシー・グラマー主演の30分シットコムで、ピッツバーグのテレビ局のニュースキャスターだった主人公が、ロスアンゼルスのテレビ局へと栄転するものの、放送時の失言によりクビにされて、また古巣へと戻ってくる…という内容のもの。

良くも悪くも典型的なシットコム。新作なのに古くさい感じがしてやんの。「オニオン」のネタで「New Sitcom Pulls Back The Envelope」というのがあったけど、まさしくそんな感じの作品。ただしその反面、あらゆる点で保守的に作られているため、地雷を踏みまくりだった「The Big Bang Theory」に比べれば安心して観てられるかも。シットコムにしてはキャストが多いのが気になるけど、フレッド・ウィラードが出てるのはいいな。

ケルシー・グラマーって「フレイジャー」の末期では1エピソードあたり1億円以上のギャラを稼いでた人だけど、なんでそんな大金持ってるのにまだ仕事したがるんですかね。年に20億以上も稼いだら、とっとと引退してカリブ海あたりでのんびり暮らしたいところですが。金持ちの考えることはよく分からん。まあ演技の幅は無いに等しい(フレイジャーに似た役しかできない)人なので、「フレイジャー」のファンをどこまで引っ張ってこれるかに、この作品の成功はかかってるな。

ちなみに映像編集にMacMini使ってる放送局って、なんだよありゃ。