「Strike – The Cuckoo’s Calling」鑑賞


J・K・ローリングがロバート・ガルブレイス名義(匿名にするつもりがバレちゃったやつ)で執筆した探偵小説「カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク」を映像化したBBCのミニシリーズ。

アフガニスタンで軍警察を務めていたコーモラン・ストライクは爆弾で片足を失って帰国し、さびれた事務所で私立探偵をやっている男。キャンセルしたはずなのに派遣会社から秘書としてロビン・エラコットを1週間だけ寄こされた彼は、かつての学友のつてから、謎の飛び降り自殺を遂げたスーパーモデルの死の真相の調査を依頼される。モデルの関係者から調査を行っていくストライクだが、彼女の肉親から手を引くよう忠告され、さらには新たな死者がでることになり…というあらすじ。

原作読んでないので本との比較はできないのですが、ストレートなガムシューものといったところか。ストライクは無骨なようで真面目に聞き込みとかして調査を行うし、謎の死を遂げたスーパーモデルの部屋は完全防音だったので一種の密室殺人事件のようになっている。

真面目な推理ものであるという一方では比較的地味な内容であり、同じくBBCの「シャーロック」みたいな派手な活劇を期待してるとガックリするかもしれない。ストライクは義足なので走れず、容疑者が走って逃げると追いかけられないのですもの。また「シャーロック」のように手がかりがCGで表示されたりもしないから、調査がどこまで進んだのかちょっと分かりにくいところがあるかも。登場人物が多いものの名前だけが呼ばれると「あれそれ誰だっけ?」と困惑してしまったのは単に俺が注意力散漫なだけか?

主役のストライクを演じるのは「マスケティアーズ/三銃士」のトム・バーク。彼の有能な秘書のロビンを演じるのがホリデイ・グレインジャー。あとは特に有名な役者は出ていなかったかな?

3話で完結だけど、原作者の知名度もあるしシリーズ残りの2冊も映像化するんでしょうな。地味な作品ではあるものの手堅い作りになってるので、悪い番組ではないですよ。「シャーロック」(あるいは「ハリー・ポッター」)的なものを期待しなければ楽しめる内容かと。

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