「The Death and Return of Superman」鑑賞


アメリカでは今週「クロニクル」っていうSF映画が公開されまして、結構いい評判を得てるのですが、その脚本を書いてるのがジョン・ランディスの息子のマックス・ランディスなわけです。そして「クロニクル」にあわせてネットで公開されたのが、90年代初期の「スーパーマンの死」およびその復活に関するこの短編映画。

スーパーマンがドゥームズデイと戦って死亡し、4人の後継者がでてきた後にちゃっかり復活する様を皮肉っぽく語っていく内容で、ついでにグリーン・ランタンの「エメラルド・トワイライト」についても少し語られてるぞ。おちゃらけて語ってるようで、当時は説明されてなかったドゥームズデイのオリジン話についてもしっかり語ってるあたり、かなりのアメコミ通とみたぞ。キャラクターのコスプレもそれなりに良く出来てるし。

おまけに出演者が無駄に豪華で、ここらへんは親のコネなのかしらん。イライジャ・ウッドにマンディ・ムーア、ロン・ハワードなどなど。ジョン・ランディスを演じてるのってサイモン・ペッグだよね?

コミックを知らない人はこれを観てもチンプンカンプンかもしれないが、ストーリーのツボおよびファンの反響などを的確にとらえていて非常に面白い。当時はスーパーマンが死んだ号がプレミアつきまくって大変だったんですよ。俺も苦労して入手した覚えがある。あの頃のアメコミの常としてバッグに入ってたりカバーにギミックがあったりしたんだよな。

そして締めくくりには「スーパーマンが死んで復活したおかげで、アメコミにおける死は何も意味を持たなくなってしまった」みたいなことが語られるんだけど、当時すでにアメコミのキャラクターってみんな生き返ってなかったっけ?「記念号でキャラクターを殺し、あとで復活させる」という90年代前半のトレンドはスーパーマンよりも前に確立されてたような。具体例が思いつかないけど。当時は「アメコミでずっと死んでるのは2代目フラッシュと(キャプテン・アメリカの)バッキーだけ」なんてジョークがあったくらいだが、あの2人も2000年代にはしっかり復活を遂げてしまったっけ。

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