「STARDUST」トレーラー

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ニール・ゲイマン&チャールズ・ヴェスによるイラストつき小説「STARDUST」の映画版のトレーラーが公開されていた

ヴェスの絵ってあんまり好きじゃないんで(嫌いでもないが)原作は読んだことないんだけど、なんか普通のアクション映画になってそうな予感…。ロバート・デ・ニーロにミシェル・ファイファー、ピーター・オトゥールにイアン・マッケランとキャストはやけに豪華だけど、どんなもんでしょ。お姫様がクレア・デーンズだというのが何か微妙かも。

アラン・ムーアやフランク・ミラーに引き続き、今度はゲイマンの作品がどっと映画化されることになるのかな。

「The Aristocrats」鑑賞

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超過激手品師コンビ「ペン&テラー」の片割れ…というよりもレジデンツやハーフ・ジャパニーズの協力者ということで俺が尊敬してやまないペン・ジレットが企画&製作したドキュメンタリー「The Aristocrats」を観た。

これは何十年も前からコメディアンたちの間で語られているという伝説的なジョークを扱ったもので、このジョークの基本的な構成は次の通り:

 1、芸能エージェントのところに、1人の男性がやってきて「うちは家族4人でパフォーマンスを披露するんです」と自己紹介する。

 2、「どんな芸をやるんだい?」と芸能エージェントが尋ねる。

 3、男が芸の説明をするか、もしくは家族と一緒に実際に芸を披露する。この芸は想像を絶するくらいに下品なもので、スカトロや近親相姦、獣姦など何でもありの、とにかく卑猥な芸として紹介される。

 4、驚いた(もしくは興味をもった)芸能エージェントが「それで君らの名前はなんていうんだ?」と尋ねる。

 5、男が陽気に「「貴族たち(The Aristocrats)」です!」と答える。

・・・ただこれだけ。これだけの構成をもとに、コメディアンたちは自分流のアレンジ(特に芸の説明の部分)を加えていくんだとか。内容が内容だけに当然ながらテレビとかでは披露できないジョークだから、楽屋でのウォーミングアップだとか仲間うちのパーティーなどで披露されるネタらしい。オチにたどりつくまでをいかに引き延ばせるかで技量を競い合い、長いものだと数十分も話が続いた例があるらしい。

そんでこのドキュメンタリーでは当然ながらこのジョークの様々なバリエーションが語られるわけで、とにかく信じられないような内容の下ネタのオンパレードとなっている。もちろん観ていて気持ちのいいものじゃないけど、このジョークを語ったり、それについてコメントしたりする面々がとっても豪華。クリス・ロックやジョージ・カーリンをはじめ、ジョン・スチュワートやビリー・コノリー、ドリュー・キャリー、エリック・アイドル、ロビン・ウィリアムズ、ウーピー・ゴールドバーグ、ビル・マー、サラ・シルバーマン、さらには「オニオン」の編集スタッフに「サウスパーク」のアニメなど、コメディ界の有名どころが続々と登場するのがすごい。イーモ・フィリップスなんて15年ぶりくらいに見たぞ。こうしたコメディアンがリラックスした雰囲気でジョークに語るところはそれなりに見応えあり。でもまあ彼らのことを知らない人が観たら、単にいい年した男と女が下ネタを延々と喋っているドキュメンタリーにしか見えないだろうなあ。でも「昔はショッキングだった行為が、今ではごく普通に受け止められている」とか「性に関するネタよりも、人種に関するネタのほうが現在ではずっと問題視される」といったコメントは興味深いものがあるな。

肝心のジョークはそんなに面白いわけじゃないし、ドキュメンタリーとしてもそんなに優れた作品じゃないんだが、欧米のコメディアンが好きな人ならちょっと観てみても損はないかも。ちなみにロビン・ウィリアムズってアドリブで語るとかなり面白いのに、どうして映画に出るとああもツマらない人になってしまうんだろうね。

「BLOOD TIES」鑑賞

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iTunesストアの無料作品の話ばかりが続いて恐縮だが、今回もそこ経由で入手した作品のお話。「BLOOD TIES」というカナダ製のTVシリーズで、今やジャンルとして「警察もの」や「法廷もの」に肩を並べるくらいメジャーになった感のある「吸血鬼もの」の作品。

なんか人気小説が原作らしいけど、第1話を観た限りでは元警部の私立探偵とかゴスのねーちゃんとか美形の吸血鬼とか、ものすごく典型的な登場人物(演技ヘタ)にクリーシェ満載のプロットが重なり、とっても先の読める展開になってしまっている。主人公が視覚障害を抱えているおかげで吸血鬼の催眠術が効かない、という設定はちょっと目新しかったけど。

むしろ面白かったのは舞台がトロントだということで(ただし撮影はバンクーバーか?)、話のあちこちに見慣れた光景が出てきたことかな。クイーン・ストリートとかヨング・ストリートとか、CNタワーの位置を目安にしながら撮影場所を割り出すことのほうが話の内容よりも面白かったりする。ただし登場人物の多くが、トロント人らしからぬ微妙な訛りを持った話し方をしてるような感じがしたんだけど、俺の気のせいかなあ。

ちなみに第1話は意外と強烈なパカパカ(光の急な明滅)があるので、癲癇の症状がある人なんかは気をつけて観たほうがいいかも。北米の番組ってこういうのの規制はないのかな。

何にせよあまり観る価値はない作品。

「RAINES」鑑賞

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かつてPowerBook1台で地球侵略を目論む宇宙人の軍団を壊滅させたジェフ・ゴールドブラム主演の新作ドラマ「RAINES」がiTunesストアで無料配布されてた。プロデューサーおよび第1話の監督はフランク・ダラボンで、「エンタープライズ」のホシことリンダ・パークが準レギュラーで出演してる。音楽がスティーブ・ポーカロというのに反応する日本人も多そうだな。

ゴールドブラムが演じるのはロス市警の警部マイケル・レインズ。殺人事件を担当する彼には特殊な能力があり、死んだ被害者の「幽霊」を見ることができ、彼らと語ることができるのだった。そして彼はこの能力を用いて被害者たちと話しながら、彼らを殺した犯人を捜していく…といった感じの犯罪ドラマ。もちろん幽霊たちが犯人のことを語ったら犯罪解決なんて5分で終わってしまうから、あくまでもこの幽霊たちはレインズの空想の産物であり、彼が知っている以上のことは何も知らない存在、ということになっている。もちろん他の人たちには幽霊が見えないからレインズは1人でベラベラ話す変人として見なされており、彼もなるべく人目を避けて幽霊と話さなければならない。幽霊と会うためにトイレに駆け込んで、用を足していた人間を追い出すレインズの姿はちょっと間抜け。

こういう仕掛けがあるとなんかホラーっぽい作品のような印象を受けるかも知れないが、内容はいたってストレートな推理ものになっていて、ロサンゼルスの特徴的な風景を舞台に事件の手がかりを追っていくレインズはハードボイルド小説の主人公みたいでなかなかカッコいい。演技も演出も撮影も手堅くできてるんだから、幽霊なんか登場させずに普通の犯罪ドラマにしても良かったんじゃないかと思う。

とりあえず今後に期待の作品。

「The Black Donnellys」鑑賞

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ポール・ハギスといえば(すげえ名前だ)、「ミリオンダラー・ベイビー」や「硫黄島からの手紙」といった人気作品の脚本や、アカデミー作品賞をとった「クラッシュ」の監督などを手がけたことで今やおそらくハリウッドでいちばん勢いに乗っている人だけど、もともとは「騎馬警官」とか「Walker, Texas Ranger」などといった実に微妙な出来のテレビシリーズを手がけてた人なんだよね。そんな彼が新しく手がけたシリーズ「The Black Donnellys」の第1話がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

これは犯罪に手を染めることとなったアイルランド系の4兄弟の姿を追ったドラマで、アイリッシュ版「ゴッドファーザー」といった感じの内容か。乱暴者のジミー、物語の主人公であるトミー、賭け事が好きなケヴィン、色男のショーンの4人が、ニューヨークの裏社会の権力争いの中からイタリア系マフィアを相手にしつつ、自分たちの縄張りを守っていこうとするもの。マフィアを相手にするのには兄弟たちが若すぎるような気もするけどね。あと物語の大半は彼らの仲間であるジョーイの「告白」として語られているのが特徴でもある。

全体的には思ったよりも出来は悪くなかった。地上波(NBC)のドラマとしては珍しくきちんとニューヨークで撮影がしっかり行われていて、ニューヨークの下町を舞台に犯罪に巻き込まれていく兄弟の悲哀を描いているところはスコセッシの作品を観ているかのよう。でも幸か不幸かテーマが重厚すぎて、地上波には向いていない作品のような気がする。ミニ・シリーズとかHBOのシリーズとかだったらもっと良かったんだろうけどね。案の定、視聴率はあまり高くはないみたいだけど、13エピソードくらいは最低でも続いて欲しいな。

ちなみに「アイルランド系は昔からネガティブなステロタイプとして見なされてきた」みたいなセリフがあるんだけど、酒場で酔っぱらってケンカするような連中を描いてるようじゃ、イメージ向上には結びつきませんぜ。