「LEGION OF SUPER-HEROES」鑑賞

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前にも書いた「リージョン・オブ・スーパーヒーローズ」のアニメ版が放送されたので観てみる。

思ったより悪くなかった。

キャラクターデザインがブルース・ティム風でないのは残念なとこだけど、「ティーン・タイタンズ」のおぞましいマンガ調よりは数倍マシだし、キャラクターの性格設定がちゃんとしてるのでけっこう楽しめる内容になっている。ここらへんが同じく最近始まったアニメ版「ファンタスティック・フォー」との違いですかね。あっちは相変わらずキャラクターの魅力を理解できてなかったから。FFは若造の集まりなんかじゃなくて、家族なんだよ!

ちなみに「LSH」とくればリーダーは普通「スーパーボーイ」になりそうなもんだが、大人の事情(スーパーボーイの著作権はちょっとグレーなところにあるのだ)で「スーパーマン」と作品内では呼ばれている。

とりあえず今後の展開を楽しみにできるくらいの出来なんだが、やっぱりティム絵による「スーパーガール&LSH」が見てみたかったなあ。せっかくJLUでそのためのエピソードが作られたってのにさ。

「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」鑑賞

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アメリカでは秋のドラマシーズンが始まって新作が目白押しなのですが、いちいちチェックしてる気力も時間もないので、とりあえず「HOUSE」と「ギャラクティカ」があればいーやー、という気分なのです。そういえば「TORCHWOOD」もイギリスでそろそろ始まるんだっけ。

でも「ザ・ホワイトハウス」(俺この邦題嫌いだ)こと「WEST WING」のクリエーター、アーロン・ソーキンが手がけた新作ドラマ「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」がやけに評判いいのでパイロットをとりあえず鑑賞してみる。「WEST WING」が政界の裏側を扱った作品だったのに対しこちらはアメリカのテレビ業界を取り上げていて、「サタデー・ナイト・ライブ」まがいの老舗コメディ番組「STUDIO 60」の製作現場を舞台に、テレビ業界の裏側を風刺するような内容になっている。老練プロデューサ−がキレて、最近のテレビについて生放送のカメラの前で文句をブチまける冒頭のシーンなんかはシドニー・ルメットの「ネットワーク」そのまま。

4年ぶりに現場に復帰して番組を立て直そうとするプロデューサーと作家として、「WEST WING」のブラッドリー・ウィットフォードと「フレンズ」のマシュー・ペリーがそれぞれ主演。でも個人的にはそんなのどうでもよくて、むしろ脇役にD・L・ヒューリーとかネイト・コードリーといった人たちがいるのがツボ。蛸博士の妻ことドナ・マーフィーがなぜかほんのチョイ役で出てた。

「WEST WING」の特徴だった怒濤のごときセリフ量と、凝ったセット内を動き回るカメラのスタイルは健在。かなり集中して見ないと話についていけないので、観てて疲れるところもいっしょ。あの番組がアメリカの政治システムについてそれなりの知識がないと理解しにくいところがあったのと同様に、「STUDIO 60」もアメリカのテレビ業界についてある程度のことを知っとかないと(「700クラブ」とか)、分かりにくい部分が多々あるかも。

第3の主役として放送局の新人社長を演じるアマンダ・ピートに知性のカケラも感じられないのが致命的な欠点だが、手堅い作りで見応えのある作品ではあるので、今後もしばらくチェックしてみようかな。

「アイアンマン」にダウニーJr.が主演

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マーヴェルが今度自分たちで製作する映画版「アイアンマン」に、ロバート・ダウニーJr.が主演することになったとか。

おー。なかなか手堅い選択じゃん。彼のように演技の巧い役者がちゃんと主役に抜擢されるというのは良いことだよね。俺がもっているトニー・スタークのイメージとはちょっと離れてるけど、10年くらい前に主演の噂があったトム・クルーズよりはずっといい配役でしょ。個人的には監督がジョン・ファブローというのが未知数だけど、それなりに期待できる作品になるかも。でも悪役がマンダリンになるらしいんだよな…フー・マンチューの安っぽいコピーみたいなキャラクターなので好きじゃないんだけど、ここは我らが渡辺謙にでも演じてもらおうか。

ちなみにアイアンマンことトニー・スタークといえばアル中だったことで知られているけど、今回のキャスティングにあたりそのこととダウニーJr.がヤク中だったことを結びつけてるメディアもいるらしい。まあ普通そう考えるわな。これに対しマーヴェルは映画版のスタークはアル中という設定ではではないとコメントしてるらしいが、なんにせよこれがダウニーJr.のさらなる更正と再評価に結びついてくれれば嬉しいこってす。

ベネズエラ系社の契約解除 米セブン、反米発言考慮か

共同通信読売新聞もアジっぽく書いてるけど、肝心のセブン・イレブンは発言との関係を否定してるわけなんだが。

チャベスといえば、ブッシュを悪魔呼ばわりした際にノーム・チョムスキーの本を褒めたおかげで、その本がベストセラーになってしまったらしい。案外アメリカ国民のあいだで人気あんじゃないのか、この人?

映画批評のかたち

俺は映画評論家という人々を基本的に評価してなくて、特に映画会社と癒着して褒め言葉ばかり書いてるような日本の評論家たちの批評なんて読む気にもなれないわけです。幸いにもここ数年はインターネット上の掲示板やブログの発達のおかげで、映画会社の顔色をうかがう必要のない、ごく普通の観客の意見を手軽に読めるようになったんで、作品の良し悪しがより明確に分かるようになったんじゃないかな、と思う。3人の評論家の意見と、30人の観客の意見があるとしたら、普通は観客の意見を参考にしたいと思うよね?

そんな俺でも、このサイトからリンクを張ってるAin’t It Cool NewsおよびTHE ONIONの批評はけっこう参考にしていて、前者は素人の投稿記事が主体になっていることと、後者はPDAで詳しく読めるうえかなりマイナーな作品も扱っていることから重宝させてもらっている。んで最近はTHE ONION(の一部分であるAV CLUB)にAsk The A.V. Clubという新コーナーができて、映画やTVシリーズに関する質問をスタッフに聴けるようになったんだが、そこで映画批評の心がけについてライターのスコット・トバイアス氏がなかなか奥の深いコメントをしてたので、その訳を以下に紹介したい。原文はこちら

<訳>
Q:プロとして映画を批評するとき、いつもどのくらいの下準備と調査をするんですか?鑑賞前に作品や監督について全部のことを知っておいたほうがいいと思いますか、それとも意図的に何も調べておかず、作品について何の先入観も持たないようにしますか?

A:矛盾して聞こえるかもしれないけど、何の先入観を持たないまま、できるだけ下準備をしていくのが理想だ。そしてこれはすべての矛盾と同様に、正しいバランスを見つけるのがちょっと難しい:例えば原作のある映画に対していちいち原作本を読んでいる時間はないし、ライナー・ワーナー・ファスビンダーの映画を1つ批評するのに、彼の膨大な作品群をすべて観ておくことも時間的にできないだろう。それにいくら先入観を持たないようにしたって、ジム・キャリーの失敗作のずいぶん遅れた続編で、しかもキャリーが出てないような作品や、トビー・キースとケリー・プレストンが主演してるカントリー・ミュージック・テレビジョン製作の映画に胸を躍らせるようなことは難しい。

概して言えば、意図的な無知というのは良質の批評を妨げると思う。例えばスコセッシの「THE DEPARTED」を観るとき、オリジナルの「インファーナル・アフェア」およびスコセッシの全作品を鑑賞した批評家の意見と、何も知らずに映画を鑑賞した批評家の、どちらの意見を参考にするかい?僕は常に前者の意見をとるね。そちらの批評の方が、ずっと奥が深いものになるだろうからだ:オリジナルに比べて出来はどうか?スコセッシの他の作品に比べてスタイルはどんなものか?とか。何も知らない批評家に利点があるとすれば、それは彼らが何の期待も抱かずに映画を見れたということだけだが、それは大した利点じゃない。それに何の先入観もなしに映画を見るのは不可能に近い:昨日産まれたような赤ん坊(彼らはどうせ映画なんて理解できない)を除けば、僕らは鑑賞する映画に何かしら自分たちの好みや経験を反映させてしまうんだ。

とはいえ、先入観をなるべく持たないようにする方法もなくはない。僕はなるべく予告編は見ないようにしている:自分で目にしたいものの多くをバラしてしまってるからね。作品のスタイルや雰囲気、一番の見どころ、時にはエンディングまで。だからといって劇場で予告編が流されたとき、目を閉じて耳を塞ぎ、大声をあげて周りの人に迷惑をかけるようなことまではしないけど。でも何も事前に見ずに映画そのものを見るのが望ましい。また事前に批評を読むようなこともしない。他の批評家の意見に影響されずに、自分の意見を持ちたいからね。これもまた、常に達成できるというわけじゃない:海外での評判を知るために、映画祭、特にカンヌの批評を読んでしまうこともあるし、トロント国際映画祭での鑑賞スケジュールを決めるのには、各作品の事前の評判を知っておくことが重要だ。

また一般的な先入観については、僕は他の人よりも先入観が少ないと思いたい。僕にとって映画とはそれがどういう作品なのかを早めに伝えるべきものだし、僕はそれを基準に批評をすることが多い。それが下ネタだらけのコメディだろうと、タイの前衛映画だろうと。例えば僕の去年のベスト10映画のリストには「40歳の童貞男」と「Tropical Malady」の両方が入ってるけど、個人的にはとてもバランスのとれたリストだと思っている。
</訳>

もちろん映画の見方なんて人それぞれだから必ずしも彼の考え方が正論だとは思わないけど、なかなか理路整然としていて興味深い考えではないかい?日本の評論家でここまで考えて映画を観てる人ってどれだけいるの?