希代の社会派イタズラ集団「イエス・メン」がまたやってくれた! 今回の標的となったのは、あの悪名高きエネルギー会社ハリバートン。イエス・メンは例によってハリバートンのサイトにそっくりなサイトを立ち上げ、ハリバートンの関係者を装ってコンファレンスでスピーチをを行ったらしい。
以前はWTOの講演会で股間から巨大なモニターの生えた「マネージメント・レジャースーツ」を披露した彼らだが、今度はタッコングそっくりの「サバイバボール」なるスーツを登場させ「このスーツは強風や洪水からエネルギーを得られるだけでなく、動物から生体エネルギーを吸い取れるので、どんな災害にも打ち勝てるのです」なんてスピーチを行ったようだ。要するに自然災害も自然破壊もハリバートン様には怖くないんですよ、という皮肉が込められてるわけだが、それを報じた記事が「ハリバートンが地球温暖化を解決」という題名になっているのが実に痛快。こんなパフォーマンスにも容易にダマされた記者とかがいたんだろうなあ。
スピーチの映像がない(みたい)なのが残念だけど、どうもこないだのドキュメンタリーに続いて新たな映画を作ってるみたいだから、また巧妙に大企業の裏をかいていく勇姿を期待しよう。日本でも何かやってくれないかなあ。

このブログの名前はニック・ケイヴの詩集「キング・インク」に由来してるわけだが、そのケイヴが脚本を担当したオーストラリアン・ウェスタン「THE PROPOSITION」を観た。監督は同じくケイヴが脚本を書いた「ゴースツ・オブ・ザ・シビル・デッド」のジョン・ヒルコート。「ゴースツ」と違ってケイヴ自身は出演してないものの、ガイ・ピアースをはじめダニー・ヒューストンやエミリー・ワトソン、ジョン・ハートといったなかなか豪華な顔ぶれが出演している。 舞台となるのは1880年代のオーストラリア。殺人とレイプの罪で指名手配されていたバーンズ3兄弟のうち、次男のチャーリーと三男のマイクが逮捕されるところから話は始まる。彼らを捕らえたスタンリー隊長は、残る長男のアーサーを始末するためチャーリーに1つの条件(Proposition)をつきつける:アーサーを探し出し、自らの手で彼を殺害しろ。さもないとマイクは死刑に処せられる、と。こうしてチャーリーは兄を見つけるため、荒野へと一人旅立っていくのだった…というのが話の主な内容。美しくも過酷なオーストラリアの大自然を舞台に、兄を捜すチャーリーの姿と、彼の帰還を待つスタンリーとその妻の姿が描かれていく。