映画祭のボランティア

カゼひいて体がすごいダルかったものの、行きつけの映画館でやってる映画祭「REELWORLD FILM FESTIVAL」のボランティアに行ってくる。映画祭と言ってもマルチプレックスのスクリーンのうち3つを使い、世界各地のマイナーな映画を紹介するという非常に規模の小さいものなのだが。仕事は劇場でのモギリとか観客の誘導とかで、客数が少ないのでずいぶん楽だった。でもいくつかの作品はチケットが売り切れたのもあるらしい。カナダ人て全体的にレイドバックしてるところがあるので、映画の開始時間が遅れても気長に待っててくれるのが助かる。日本じゃ露骨にイヤな顔とかされそうなもんだけどね。

ボランティアを1回やるごとに映画のタダ券がもらえる仕組みだけど、明日の夜に「ホテル・ルワンダ」同様にルワンダの大虐殺を描いた「SOMETIMES IN APRIL」を上映するらしい。体調が良くなれば観に行こうかな。

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「愛の落日」 鑑賞

「愛の落日」こと「THE QUIET AMERICAN」をDVDで観る。その「反アメリカ的」な内容が9/11テロ直後のアメリカで問題になり、公開が1年近くも延期された作品だが、日本ではこんな邦題で公開されていたとは。

1952年のベトナムを舞台に、ベトナム対フランスの第1次ベトナム戦争と、共産国家の台頭を恐れたアメリカの介入による政治不安を背景にしながら、イギリス人の老記者と若きアメリカ人、そしてベトナム人の美女の三角関係を描いた傑作。歴史の大きなうねりを黙って見つめる記者役のマイケル・ケインの演技が光るが、謎めいたアメリカ人役のブレンダン・フレイザーもなかなかのもの。「ゴッド・アンド・モンスター」もそうだったが、この人はコメディやアクションよりもシリアスな演技の方が似合ってると思う。

アメリカ対ベトナムの第2次ベトナム戦争を予期したグレアム・グリーンの原作は未読だが、面白そうなので今度読んでみようかな。

映画教室 修了

月曜の話になるが、ダウンタウンにある大学でとっていた「低予算映画の作り方」の短期コースを無事修了した。1回だけ出された課題(低予算映画のプロジェクトをたて、製作日程と予算を見積もるというもの)も「現実味のある予算の組み立てだ」ということで「A」をもらえたので良かったかなと。

カナダの映画教室ということで、アメリカと似たようで異なる映画業界の詳細を学べたのは面白かった。例えばカナダは映画撮影も映画鑑賞も盛んな国だけど、撮影されているのも公開されているのもアメリカの映画ばかりである。純粋なカナダ映画なんて殆ど製作されていないし、製作されたとしてもメジャーな映画館でワイドリリースされることなんてまずないわけだ。これはどうも映画製作がコスト的にリスクと見合わないものであることに起因してるらしい。

またカナダドルが米ドルにくらべて安かったことから、90年代後半あたりからハリウッド映画の撮影がカナダで行われることが非常に増加した期間があった。これは現地スタッフの育成にも役立ったわけだが、国外に仕事を流出させることがアメリカ国内で問題視され、最近はめっきり仕事が減ったとか。ケベック州やオンタリオ州なんかは撮影誘致のために税金の免除を打ち出してるけど(州同士で競争してるのが興味深い)、最近ではチェコなどのさらに物価が安い国へ撮影の仕事が流れてしまっているようだ。

一般的に映画撮影って現地の経済にかなりの富をもたらしてくれるわけで、いろんな国や州が税金免除まで持ち出して誘致しようとする理由がよく分かる。日本では資料館なんかを作って撮影を誘致したいなんて言ってる人がいるみたいだけど、ハリウッドのお偉方なんてゼニしか見ない連中なんだから、「税金免除」「物価安」「英語の話せるスタッフ」「レベルの高いスタッフ」などの条件が揃ってないとまず誘致はムリだろう。

ちなみに育成されたスタッフがカナダにゴロゴロいるということは、映画製作が一つの商売として一般的に認められていることであり、製作のシステムが確立されていることを意味する。よって初心者でも製作の手段さえ知っていれば機材をレンタルしたり、スタッフや役者を雇うことが比較的容易にできてしまうのだ。そういう点では低予算映画が作りやすい土壌があるかな、と思う。映画を作って儲けを出せるかどうかは別問題ですが。

Has Your Favorite Show Been Cancelled????

今年放送されたTVシリーズのうち、どれが存続/打ち切りになるかをAin’t It Coolが発表していた。毎度のことだけど、人気のある長寿番組は滅多なことでは打ち切りにならない。「シンプソンズ」とか「ザ・ホワイトハウス」とか。「ロー&オーダー」が全部で4シリーズ、「CSI」が3シリーズって何なんだよ。そのうち毎日「ロー&オーダー」を流すようになったりして。

今年の新作では「HOUSE」や「DESPERATE HOUSEWIVES」「LOST」「NUMB3RS」などが生き残り組、「JOHNNY ZERO」「POINT PLEASANT」あたりが打ち切られ組。無難な結果かな。カルト的人気を誇る「VERONICA MARS」はカナダではやってないので未見。「REBA」とか「CHARMED」ってまだやってたんすね。

個人的には「ARRESTED DEVELOPMENT」の運命がまだ決まってないのが非常に気になる。現在放送されているシリーズの中ではダントツに面白いのだが。フォックスは過去にも「FUTURAMA」を打ち切ったしなあ…。

TIGER UNLEASHED

アップルの次期OS「TIGER」のリリースが4月29日に決定したとか。手元にバックアップのデバイスがないのと、高い税金を払うのがイヤなので日本に帰ってから購入するつもりだが、新機能がどれだけ使えるのか今から楽しみだなあ。個人的にはRSSを搭載したサファリとか、新コーデックの「H.264」とかを試してみたい。目玉の検索機能「SPOTLIGHT」は日本語でどれだけ検索が正確に出来るか興味津々。