テレビ事情

部屋のテレビはケーブルに加入しているのだが、チャンネルが多すぎて(60くらい)どれがどれだか最初はよく分からなかったものの、最近になってやっとチャンネルの内訳が分かってきた。アメリカのネットワークも入るので新作ドラマとかも見れるものの、実を言うとあまり見ていない。せいぜい「エンタープライズ」くらいか。一番見ているのはシンジケーションでやってる「Law & Order: SVU」で、7時からという時間帯のせいと脚本の良さのためについつい見てしまう。キャストも他の「L&O」よりずっと良いのではないか。寝る前にはコメディ・チャンネルの「The Daily Show with Jon Stewart」を見てる。ギャグの当たり外れは大きいのだけど、まあ普通のニュース番組を見るより面白いかと。昼間に家にいるときは同じくコメディ・チャンネルで「SCTV」の再放送もよく見たりする。カナダの「サタデーナイト・ライブ」のような番組なのだが、20年くらい前のシリーズなのでハロルド・ラミスやユージーン・レヴィなどが驚くほど若い。その中で故ジョン・キャンディだけが何も外見が変わっていなかったりする。

ウェア探し その2

ウェアを探しに、今度はダウンタウンから西に地下鉄で少し行ったところにあるダファリンのモールへ向かう。多数の店に加えて、ここにはいろんな意味で悪名高いウォルマートがあるのだが、あそこでは買い物をしまい…と思っていたのにシューズとTシャツを買ってしまう。日本の西友やイトーヨーカドーみたいなもので、ブランド品じゃない衣料品はやけに安いんだよな。これで俺もウォルマートの悪行に手を貸したことになるのだろうか。あとは同じモール内のスポーツショップで短パンを購入。これでジムに通う準備が一応できた。

それからダファリン駅の近くにある図書館を覗いてみたら、グラフィック・ノベル(いわゆるマンガ)が揃っていることに驚喜。さっそく「ASTRO CITY」などを借りてくる。トロントの図書館はネット上の検索などのサービスが充実しているらしいのでいろいろ使ってみよう。

ウェア探し

天気予報を見てて気づいたけど、もう最低気温がゼロかマイナスになってきているらしい。その割には外を歩いていてもあまり寒さは感じないのだが。もちろんジャケットや帽子・手袋は必要なのだけど、「寒い」というより「痛い」という感じが少しするくらいか。でも2月とかは相当寒いんだろうなあ。

ジム用のシューズや短パンを買い求めにダウンタウンへ行く。どのウェアも日本に比べれば少し安い気がするけど、税金が高いから結局は同じくらいか。いろいろ物色したけれど、これといったものがなかったので何も買わずに帰ってくる。

日本人と会う

今日はカナダもアメリカもイギリスも戦没者記念日。ちょっと日本人としては気まずい感じのする日でもある。アメリカではこの日にあわせて「プライベート・ライアン」を放送する予定だったものの、その過激といえば過激な内容によって罰金をくらうのを恐れて放送を見合わせた地方局が続出したそうな。ブッシュが再選されたことで、キリスト教右派のクレームを皆が恐れるようになってきているらしい。なんかくだらんよな。

昼過ぎに、知人の知人である日本人の方と出会う。もともと日本で映画の興行関係の仕事をしていたのだけど、カナダ人と結婚して2年半くらい前からこちらに住んでいるそうだ。就職の方法なども聞いたけど、やはり一筋縄ではいかないらしい。「下手な鉄砲」の考えでいかないとダメだとか。あとは映画会社へのグチで盛り上がる。こうした知り合いができるのはとても助かる。

夜になってからは、トロントに住んでいる日本人のパーティに出席する。パブでやってるのかと思ったらナイトクラブだった。何人かの日本人と話したかぎりでは、ワーキングホリデーよりも正式な移民を目指して来ている人が以外と多いような気がした。偉いのか、無謀なのかよく分からない。もっと多くの日本人と話したかったけど、日本に行って英語教師になりたいというインド系のオヤジに、いかに日本の学校は金髪碧眼のカリフォルニア出身の美少年を求めているかを説明するのにやたら時間をくってしまう。別に俺一人で説得したわけではないが、求職における年齢制限とか人種差別が法律で禁止されているこの国の人間にとってみれば、日本の就職事情は理解できないだろうな。もちろん日本の法律がアホなのだが、日本に行って夢が砕かれるよりも、こちらで早々と諦めたほうがいいかと。

それからオタワから来たという女学生と知り合いになり、ずっと話している。パーティのDJの知り合いということでここに来たらしい。そのDJ(カナダ人)は京都大学の卒業生で、日本にフィアンセがいるとか。ちょっと羨ましい。あとは女学生とビリヤードをやって1時頃に帰る。こちらは24時間運行している路面電車サービスがあるので深夜でも帰宅するのは比較的楽なのだ。

Festival Express

「Festival Express」を観に行く。1970年代にグレイトフル・デッドやジャニス・ジョプリンといったミュージシャンが、カナダを鉄道で横断しながらコンサートを開いていった光景を追ったドキュメンタリー。トロントから次の街へ行くのに2日かかってるところなどに、カナダのデカさを感じてしまう。撮影のレベルやコンサートの規模は「ウッドストック」などに比べれば大したことはないのだけど、それでも貴重な映像が拝める作品ではある。個人的にはサラリーマンのオヤジのような格好をしたバディ・ガイとか、ビレッジ・ピープルの原型のようなシャナナとかが印象に残っている。みんな登場してから1曲だけ演奏して引っ込んでるような気がするのは、単に編集のせいだろうか。ちなみに当時のバンドマンはみんなヒゲが伸び過ぎ。ザ・バンドなんてヒゲのかたまりのようだった。あとジャニスの声はやっぱりすごいっすね。スーパーコピー

コンサート以外には移動中の列車の映像も収められているが、1日中酒飲んでドラムセットまで広げてジャムセッションをやってるのが面白かった。ミュージシャンにありがちなエゴのみせつけもなく、和気あいあいと演奏してるのがいいね。

映画館の観客は予想どおり年配の人が多かったが、実際にトロントでやったコンサートに行った人とかもいるのかもしれない。ジャニスが出るたびに拍手してる人がいたりして、何か楽しかった。