「Justice League: New Frontier」近況

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ダーウィン・クックの素晴らしすぎる傑作コミック「DC: the New Frontier」のDVDアニメ「Justice League: New Frontier」の画像が公開されていた。こんど開催されるサンディエゴのコミコンではさらに最新の映像が公開される予定らしい。当然ながらブルース・ティムのタッチが強い絵柄になっているが、もともとティムとクックの画は似ているのでなかなかいい感じ。

そうなると肝心のストーリーはどうなるのか気になるところだが、このインタビューによると、やはりあれだけの分厚いコミックを70分の映画にするために多くの部分を削ることになったらしい。脚本の草稿ではワンダーウーマンもロイス・レーンも登場しなかったというんだから、その削除の度合いが伺える。ワンダーウーマンなんて準主役じゃん。ロイス・レーンも終盤のスーパーマンを想う姿とかがすごくいいのに。個人的要望としてはチャレンジャース・オブ・ジ・アンノウンは必ず登場させて欲しいところです。

ちなみに声優陣は「JLU」から一新されて、ワンダーウーマンにルーシー・ローレス、スーパーマンにカイル・マクラクラン(!)、ザ・フラッシュにニール・パトリック・ハリス、グリーン・ランタンにデビッド・ボレアナス、ロイス・レーンにブルック・シールズと、なかなか豪華な面子を揃えている。早く発売されないかな。

JIMMY CORRIGAN日本語版VOL.1

51ib94qgmpl_aa240_.jpgクリス・ウェアの代表的作品「Jimmy Corrigan: The Smartest Kid on Earth」の日本語版なんてあったんだ。最近はダニエル・クロウズの作品とか、インディペンデント系のコミックがよく日本語化されているようで。

実物は見てないけど「VOL.1」とあるように、どうも数巻に分けられて売られてるみたい。アメリカ版が全384ページで、この「VOL.1」が104ページということは3巻に分けられて出るのかな。あれは一気に読んだほうが面白い作品だと思うので、ちょっと残念。

あと前にも書いたかもしれないが、アメコミの日本語化ってあまり個人的には好きじゃないんだよね。頑張って翻訳をしていただいている方々にはすまないのですが、あのフキダシという限られたスペースのなかで英語を日本語にしてしまうと、どうしても原文のニュアンスが失われてしまうような気がして。英語の「HAIKU」が決して「俳句」なりえないのと同様だと思うんだけど、違うかな。

コミック版「TEK JENSEN」開始

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以前にもちょっと書いた「コルベア・レポー」のSFアニメ「テック・ジェンセン」のコミックが、そろそろ発売されるみたいだ

プレビューを見る限りではそんなに悪そうではないみたい。俺の好きなライターのトム・ペイヤーが関わってるみたいだし。実のところ「テック・ジェンセン」って「コルベア・レポー」ではいちばんつまらないフィーチャーだと思うのですが(数分間の粗悪なアニメを見せられる)、コミックはなかなか期待できそうかも。

「How To Talk To Girls At Parties」読了

neilgaiman.jpg柳下毅一郎氏のブログにて、ニール・ゲイマンの「How To Talk To Girls At Parties」なる短編がヒューゴー賞にノミネートされてることを知る。今月のSFマガジンに柳下訳が載ってるそうだけど、ゲイマンのサイトに全文が掲載されてたのでそっちを読んでみた。

まあ悪くないかな、といった感じの作品。なんとなくオチが途中で分かってしまう気がする。数年前にヒューゴーを受賞した大傑作「A Study in Emerald」ほどの巧さはない。でも女の子に話しかけようとしてドギマギする少年の心境が、まるで自分が経験してるかのように感じられる文体はさすがゲイマン。彼には10年くらい前に朗読会で会ったことがあるけど、普通に話しててもひどく饒舌だったのが印象に残っている。

最近は小説(と映画)に活動の場をシフトしていて、久々のコミック作品「ETERNALS」は散々の評判だった(実際ツマらなかった)ゲイマンだけど、やはり彼にはコミックを書き続けて欲しいところです。