「AVクラブ」賛歌

オニオンのカルチャー批評ページ「AVクラブ」については既に過去に何度も言及してるが、ここ数ヶ月は更新の頻度が非常に高まっていて、2日に1度くらい新しいインタビューとか記事が載っていて非常に読みごたえがあるのです。例えば今日のページを見ても、俺がまるで知らなかった人(ループ・フィアスコ)、ちょっと知ってる人(ティナ・フェイ)、かなり知ってる人(スリッツのアリ・アップだ!)と、いろんな人のインタビューが載っているうえに、メインの記事ではロックンロールの現状についてイアン・マッケイなどを引き合いに真面目に語ってたりして、実にツボにはまりまくり。このページがあれば映画雑誌とかいらないくらい。

唯一の欠点があるとすれば、Avantgoを通じたPDA向けのサービスでは更新の度合いが追いついてないのでPDAでは1週間に1回くらいしか更新されないことか。おかげでPDAに転送されずに消えてしまう記事も出てきたので、手動でデータをコピペして電車のなかで読んでたりしてます。いや本当にいいサイトだ。

6語で語る物語

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(英単語)6語だけでどんな話が作れるか、という興味深い企画をWIREDがやっていた

これはかつてヘミングウェイが「For sale: baby shoes, never worn (売ります:赤ちゃんの靴、未使用)」という話を自分の最高傑作だと述べていたことに基づくもので、いろんな作家に同様に6語で物語を作ってもらおうというもの。キルゴア・トラウト先生の「20語で語れるSF小説」よりも14語も少ないではないか!そしてそれに応えたのが、スタン・リーやロナルド・ムーア、マイケル・ムアコック、ニール・ゲイマンなどなど、実に俺好みの作家ばかり。ウィリアム・シャトナーなんてのもいる。

ただし立派な顔ぶれのわりにはウケを狙ったような作品が多く、不思議な哀愁と好奇心を掻き立てられるようなヘミングウェイの一品にかなうものはないかな。個人的にヘミングウェイって長編はキライで短編は大好きなんだけど、あの人の作品は短ければ短いほど俺にとってはいいのかもしれない。

そして寄稿された作品のなかで一番良かったと思うのが、アラン・ムーアの「Machine. Unexpectedly, I’d invented a time(した。偶然、タイムマシンを発明)」というやつ。こういう文章は凡人じゃ思いつかないすね。でも実はダレン・アロノフスキーがほぼ同じ内容のものを書いているのが興味深い。あとはフランク・ミラーの「With bloody hands, I say good-bye.(血まみれの手で、俺は別れをつげる)」とか、ハワード・チェイキンの「“I couldn’t believe she’d shoot me.” (”彼女が僕を撃ったなんて信じられない!”)」なんてのが優れていると思う。

逆にダメダメなのが、ウィリアム・ギブソンの「Bush told the truth. Hell froze. (ブッシュが真実を言った。世界の終わりだ)」というやつ。作家ならもうちょっとマシなの書こうよギブスン。まあ個人の好みの問題だろうけど。

俺は英語の「HAIKU」ってのがどうも好きになれないんだが、あの言語には俳句よりもこういう形式の文学の方が向いてるんじゃないだろうか。

ハロウィーンがやってくる

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この時期になるとよくデパートなんかでハロウィーン特集みたいなのをやるようになってきたけど、ここ数年はそれがさらにエスカレートしてきて、どこもかしこもハロウィーン・パーティーみたいなのを開催するようになってきた気がする。でもさ、日本でハロウィーンなんてやる必要あんの?

そりゃ10月の肌寒い夜になんか楽しいことやりましょうや、という気持ちは分からんでもないけど、なんか店とかメーカーとかが無理して流行させようとしてる感じがして嫌なんだよなあ。店頭にハロウィーングッズがぎっしり並んでるのを見ると、第2のホワイトデー(もしくは第3のバレンタインデー)みたいになりそうで心配なのです。

そもそも日本でのハロウィーンって何をやればいいのさ。仮装パーティー?お菓子ねだり?子供たちが「イタズラか、もてなしか?」なんてのをまっとうにやってるのは北米だけくらいでっせ。日本でそれをまねて、見ず知らずの人の家に子供たちが訪ねてって逆にイタズラされる羽目になったらどうすんの?(ベタな話で失礼)

ということで海外の祭りとか慣習を安易に持ち込むことは賛成できないのですが、ユダヤ教の安息日とかなら面白いかも。「今日は安息日なんで労働できませーん」とか会社に電話して、家でゴロゴロしてられるような慣習が広まればいいのに。

「STUDIO 60」にルーシー・デイビスが出演してるらしい

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こないだ始まった「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」に、「THE OFFICE」(唯一無二のイギリス版のほうだ)のドーンことルーシー・デイビスがチョイ役で出演してるそうな(写真左)。

セリフが1つ2つくらいしかない役らしいんだけど、まかりなりにもゴールデングローブを獲得した作品の主演(?)女優だってのに扱いが小さいよな。やはりイギリスのコメディ系の役者ってアメリカじゃ軽視されんのかな。でもヒュー・ローリーは最近「HOUSE」でブレイクしたし、同じく「THE OFFICE」のマーティン・フリーマンだって大作映画の主演を任されたんだから、とりあえず今後の彼女の活躍に期待したいところです。聞いた話では別の新作ドラマ「UGLY BETTY」にも出てたらしいぞ。

<受信料不払い>支払い督促で5日間に申し出3270件

NHKが強硬姿勢を示してんだとか

いつもこうした記事を読んで不思議に思うのは、「受信料不払いや未契約」の人と、本当にテレビを持ってない人(俺だ)をどうやって見分けるの?ということで、例えば「受信料不払いや未契約」が「うちはテレビありませーん」と言ったらスゴスゴ引き下がるのか、それとも俺が「テレビありませーん」と言ったらウソつき扱いされて受信料とられたりするんだろうか。俺の世代でもテレビを持ってない人(パソコンテレビも含め)はそれなりにいると思うんだけど、今後どう受信料の徴収をやってくんすかね。