ジョージ・タケイ結婚

今のところはこないだカリフォルニア州で承認された同性同士の結婚の許可証を入手しただけで、挙式するのは9月だとか
おめでとうございます。

前にも書いたけど、大戦中に日系人の強制収容所に入れられた経験のある有名人なんてそういませんぜ。俺が「スター・トレック」をはじめて観たのは80年代後半くらいだったけど、あの時点でも日系のハリウッド俳優というのは珍しく、あとはパット・モリタとショー・コスギくらいしかいなかったんだよな。ゲイの日系人という点でも、日本でもっと評価されていい存在のはず。

それにしても毛唐どもはなぜTAKEIを「タカイ」と発音するんだろう。

「クライ・ベイビー」のミュージカル閉演

さいきん開演したばかりのような気がする、ジョン・ウォーターズの「クライ・ベイビー」のミュージカル版が早くも閉演するそうな

こないだのトニー賞で何も受賞できなかったのが直接の原因らしいが、最優秀ミュージカルにノミネートされておきながら、受賞できなかったという理由で閉演するというのはシビアだよなあ。既に支払った制作費をどうにかリクープしようとする映画と違い、ミュージカルは上演すればするだけコストがかかるから打ち切りの度合いが高いということなのか。

「ヘアスプレー」は今でも上演されてるらしいから、これでウォーターズ作品のミュージカル化の流れが途切れないでほしいところです。次は「セシル・B・ディメンティド」か「ポリエステル」あたりでどうでしょ。

「Superstar: The Karen Carpenter Story」鑑賞

こないだボブ・デイランの伝記映画「アイム・ノット・ゼア」を監督したトッド・ヘインズが無名時代に作った、カレン・カーペンターの生涯を描いた短編映画「Superstar: The Karen Carpenter Story」を観た。

これはカレンをはじめとする登場人物の殆どがバービー人形によって演じられているのが特徴で、カレン・カーペンターのお人形劇というのはゲイの監督にはたまらん題材だったろうなあ。ただし内容はまるで明るくなくて、威圧的な母親のもとで育ち、自分の体型を気にして拒食症に陥っていくカレンの姿を、暗くもはかなく描いている。低予算作品ながらセットのデザインとかは凝っていて、話の後半になると人形の姿が痩せていくのが妙にリアルだったりする。初期のデビッド・リンチが作っていたアニメに雰囲気は似てるんじゃないのかな。

内容が内容だけにリチャード・カーペンターが観て激怒したことと、カーペンターズの楽曲の使用について権利料を払ってなかったことでリチャードに訴えられ、いまでは公開禁止になってしまった作品だが、そこは21世紀、Google Videoでちゃっかり観えちゃったりする。俺みたいにカーペンターズのファンでなくても楽しめる小品。

「Religulous」トレーラー

アンチ宗教(あとアンチ結婚)のスタンスで知られるコメディアンのビル・マーが、世の中の宗教のバカバカしさを説明していくドキュメンタリー「Religulous」のトレーラーが公開されていた。

こないだは保守系TVパーソナリティのベン・スタインによる創造論バンザイ映画「Expelled: No Intelligence Allowed」(オノ・ヨーコが訴えたやつ)が公開されてたけど、こうしたドキュメンタリーを観に行く人たちって既に製作側の考えに同意してるような人たちが大半で、信心深い人が「Religulous」を観に行って信仰を捨てた、なんてことはまず起きないんじゃないだろうか。

ちなみにビル・マーってアンチ宗教の割には半分ユダヤ人であることをよく主張していて、イスラエルも積極的に支持してるんだよな。アメリカの映画とか文学にはいろいろ接してきましたが、いまだにユダヤ人のアイデンティティの定義(カソリックのユダヤ人というのはあり得るのか、とか)はよく分からないのであります。