
「DEATH OF A PRESIDENT」の邦題を「ブッシュ暗殺」とするのは「あらゆる国の主権を尊重し、元首、国旗、国歌及び民族的慣習の取り扱いに注意する」という映倫の規則によりダメなんだとか。え、でもこないだ「リチャード・ニクソン暗殺を企てた男」って公開されなかったっけ?現職の大統領を殺すのはダメってことなのかな。
この「DEATH OF A PRESIDENT」、内容自体はなんか凡庸そうなのであまり興味ないんですが、実はここで全編観ることができたりする。

iTunesストアで「RAVING」なる短編映画が無料公開されてたので観てみる。これは「エル」誌がプロデュースしたもので、投稿された記事がストーリーのもとになっている点とか、女優が監督しているところ(今回はジュリア・スタイルズだ)なんかは、ちょっと前にとりあげた「グラマー」誌の企画と同じ。これらは雑誌間の連合企画なのか、それとも単に片方がもう片方をパクっただけなのか、よく分からん。何にせよ「グラマー」の短編映画はどれもつまらなかったので、今回の作品もあまり期待しないで観てみたら、意外と面白かった。
ズーイー・デシャネル演じる主人公は、ニューヨークで通行人に金をせびって暮らす浮ついた女性だったが、ある日出会った中年の男性に、彼の家を500ドルで整理するように頼まれる。半信半疑で彼の家に行った彼女は、そこで男性の妻の遺品が並んでいるのを目にする・・・といった感じの内容。サスペンスとかではなく、良質のロマンティック映画といった出来の作品。
「グラマー」の作品が10分ほどしかなかったのに対し、この作品は20分以上あって、キャラクターの描写に十分な時間をかけていることが強みか。また俺の好みのタイプ の女優であるデシャネルが相変わらずコケティッシュな雰囲気を出していて非常にいいし、スタイルズの演出も手堅くていい感じ。黄昏時のブルックリン橋の前でデシャネルが歌うシーンなんて非常にきれいなんだが、これってロケ料とかとても高かったんじゃないのかなあ。
初期のハル・ハートリーを彷彿させるような、なかなかいい作品。

伝説のカルト・バンド、スパイナル・タップが地球環境のためのコンサート「LIVE EARTH」で再結成するらしいぞ。
まあバンドったってコメディ映画の中でのバンドだし、何度も再結成してるからそんなに驚かないんだけどね。でもこれに向けて短編映画が製作されていて、B級監督マーティン・ディバーギことロブ・ライナーが各メンバーを訪れて再結成をもちかけるという、映画の続編に近いような内容になっている。ナイジェル・タフネルことクリストファー・ゲストの顔がほとんど変わってないことが驚き。ヅラだけど。
ちなみにMSNでさえも映像にはWMVじゃなくフラッシュ使ってるんすね。俺は仕事でWMV使ってるけど、あれってエンコードに時間かかるしカクるし使いにくくて…。

カートゥーン・ネットワークの「ヘルボーイ」のオリジナルアニメ第2弾「Hellboy: Blood and Iron」を観た。
アニメのスタイルや声優陣は前作「Sword of Storms」と変わっていないものの、ストーリーがどことなく冗長だった前作に比べ、今回はお化け屋敷を舞台に限定することで展開がタイトになり、話の出来が格段に上がっている。
屋敷に潜む女吸血鬼と戦うヘルボーイらBPRDの姿が当然メインの話になるわけだが、それにフラッシュバックが交じって吸血鬼の過去などが紹介されていく形になっていて、メインの話が進むにつれフラッシュバックのシーンはどんどん過去のものになっていくという手法がなかなか効果的。吸血鬼が倒されたあとの展開がやや長いような気もするけど、全体的には十分楽しめる作品だった。
そして第3弾はついにロブスター・ジョンソンが登場するらしいぞ。そうなるとホムンクルスのロジャーも出てくるのかな。
ちなみに「ヘルボーイ」の原作者MIKE MIGNOLAってどうして日本の雑誌とかは「マイク・ミニョーラ」って表記になってるんだろう。公式サイトを見る限りでは「マイク・ミグノラ」って発音してるんだけどね。どっちが正しいのかな。
エドワード・ノートンだってさ。
いいことなんじゃないの?「アイアンマン」にロバート・ダウニーJr.が選ばれたときにも思ったけど、コミックが原作のアクション映画であっても、きちんと演技のできる俳優を起用するのは褒めるべきことかと。まあハルク自身はどうせまたCGになるだろうから、演技も何も関係ないんだが。