ペルシャの大軍勢に立ち向かう300人のスパルタ兵の勇姿を描いた、フランク・ミラーの傑作コミック「300」が現在映画化中なわけだが、その公式サイトで製作日誌のようなものが始まった。監督がリメイク版「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダーなのがちょっと不安材料だけど、公開されてるコンセプト・アートを観る限りでは、意外と「シン・シティ」なみに原作に近いものになるかもしれない。個人的にはあの裏切り者の奇形児(名前忘れた)が、ちゃんと奇形児として登場するのかちょっと興味あるところです。 ちなみに今になって考えると、ミラーの作品って「300」を最後にどんどん大味になっていったような気がする。「DK2」とか「Sin City: Hell And Back」とか。現在発刊されてる「All-Star Batman」も結構アレらしい。もう「300」のような傑作を彼からは望めないのでしょうか。そういや「シン・シティ2」も製作が決定してるようだけど、次に映画化されそうな彼の作品って何だろう。やっぱり「RONIN」か?
カテゴリー: 映画の雑記
日本アカデミー賞の優秀賞発表…来年3月最優秀賞決定
日本アカデミー賞なんてハクも何もない賞、受け取っても嬉しいんでしょうか。昔はいちおうアカデミー会員だったけど、各部門で既にノミネートされてる連中(どういう基準でかは知らない)が老害のジジババどもしかいないことと、既に新人賞に選ばれてる連中がチンケなアイドルどもしかいないことに辟易して、まるで投票する気になれなかった記憶があるなあ。 しかもアカデミー会員って映画会社の関係者でほとんど成り立ってるわけで、そうなると当然作品の出来に関係なく、自分の会社に関係がある作品に固定票が流れるわけだから、もう完全に出来レースになってんだよね。
米パラマウント、ドリームワークス買収で合意
ロイターより。パラマウント自体はここ最近ろくなヒット映画がないはずなんだけど、親会社のバイアコムは金持ってんなあ。いろんな子会社からちまちまと利益を上げてんだろうか。 でもこれって、ドリームワークスの経営が成り立たなくなって安く売られたということなんだろう。アニメ部門なんて、ピクサーに対して露骨に質より数で勝負してたからね。ライブラリもそんなに多くなくて、唯一の強みはスピルバーグくらいだったし。前にちょっと仕事したことあるけど、映画スタジオというよりも弁護士事務所みたいな会社だったなあ。一方のパラマウントは、ひたすらリスクを削減することに力を入れる保険屋のようなところだし。
それで日本の配給関係とかはどうなるんだろう。角川が株主してるからあんま変わんないのかな。
Teaser あれこれ
来年公開の「SUPERMAN RETURNS」のティーザーが公開されてた 。おいなんかものすごく面白そうじゃん。
スーパーマン=神の子=キリストという含みのあるナレーションも興味深い。動くDCの新ロゴもかっこいい。あー早く観たい。
ティーザーといえば鬼才ダレン・アロノフスキーの「THE FOUNTAIN」のやつも公開されてる。大晦日公開のはずなのに、まだティーザーだけ?難解なストーリーの映画にふさわしく、ティーザーだけ観てもいまいち内容はつかめないのです。
それでもってトレーラーを観る限りではとってもダメそうなのが「AEON FLUX」。原作(MTVのアニメ)のバンデシネな雰囲気がまるで出てないじゃん。完全な変態だったトレヴァー・グッドチャイルドが実に普通の人になってるのもダメダメ。今回のシャーリーズ・セロンといい、「キャットウーマン」のハリー・ベリーといい、オスカー穫った女優って何で直後にB級アクション映画に出て、キャリアを潰すようなことをするんだろう。
独映画のポスター、史上最高値の69万ドルで転売
今までの人生で映画を山ほど観てきたわけですが、自分にとってナンバーワンの映画は何といってもフリッツ・ラングの「メトロポリス」なわけです。 オリジナル版を観たことがない(現存してない)とか、ジョルジオ・モルダー版が実はけっこう好きだったりするという引け目もあるものの、1920年代にあれだけの壮大な活劇を作り上げたということは、現代の監督たちがどれだけ制作費や人力を豪勢に使っても太刀打ちできない偉業であり、まだ人々が機械に尊敬と畏怖の念を抱いていた戦前の雰囲気も含めて、もはや決して再現することのできない、文字通り「失われた芸術」だと思うのです。
でもさすがにポスターに何千万円も払う気はないけど。