ビリー・ウエスト インタビュー

こないだ「フューチャラマ」の声優であるビリー・ウエストのことについて少し書いたけど、偶然にも今週のオニオンに彼のインタビューが載っていた。日本の声優に比べてハリウッドの声優ってマイナーなイメージがあるけど、業界の裏話とかが読めて面白い。 「声優ってのは様々なキャラクターに合わせて声を変える存在なのに、最近のCGアニメではウィル・スミスとかキャメロン・ディアスとか、キャラクターの声を担当する有名人が前面に出されすぎて作品の質を落としている」(大意)なんて発言には非常に同意。
ピクサー作品(除く「トイ・ストーリ−1&2」)なんかは比較的無名の役者を使うことで、キャラクターそのものを立てることに成功してると思うけど、それ以外の会社は…。しかも日本みたいに、声優どころか役者ですらない「アイドル」を使って吹替え版を作るのは問題外だと思うんだけど、どうなんでしょう。

早く復活しろ、「フューチャラマ」。

「厳戒態勢「宇宙戦争」試写の理由…業界裏メール」

日本武道館での「宇宙戦争」の試写の中止は「単なる自意識過剰か。作品への自信のなさ」なんていってる記事があった。 スピルバーグやトム・クルーズの弁明をする気はさらさらないが、この記事に書かれてる「せりふのある人物以外はすべてボカシが入っている版、つまり完全な本編を見ずに字幕を付けさせられた」なんてことは知る限り5年以上前から大作映画に対して行われてることで、珍しいことでもなんでもない。海賊版の流出を防ぐために、日本語版制作において最低限必要な未完成の素材しか渡されないというわけだ。

ハリウッドにとって日本なんてのは、中国や台湾のような「海賊版天国」だと思われてるわけで、そこで世界初公開なんか大規模にやったらマズいだろう、と判断されて試写が中止になったというのが今回の真相ではないか。それを自意識過剰だの自信が無いだの、変に勘ぐられてもねえ。

でも最近あった「エピソード3」の流出(タイムコード付きの完全版)なんかを見てると、アジアでの海賊版流出を心配するよりも、身内の横流しに目を光らせたほうがいいんじゃないの、と思ってしまう。

アメコミ映画 雑記

レビューとか個人の独断と偏見で判断する限り、スーパーヒーローものに関して言えば、「バットマン・ビギンス」は傑作、「ファンタスティック・フォー」は駄作、「V FOR VENDETTA」もダメそう、ということでしょうか。観てない映画について多くは語りませんが。 あと「X3」の監督が交代して、ヴィンス・ヴォーンからブレット・ラトナーになるとか?あまり興味ないけど。

むしろニール・ゲイマン原作の「THE BOOKS OF MAGIC」の映画化がいつのまにか進められているらしい。「いずれ強力な魔法使いになる、眼鏡をかけた少年」が主人公なので「ハリー・ポッターの元ネタでは?」とウワサされたこともある作品だが(ゲイマンはこのウワサを一笑)、同じワーナーで映画化となるとどう脚色するんだろう。もっともゲイマンの手がけたミニ・シリーズ版はDCコミックスの魔法キャラが総出演する内容なので(ジョン・コンスタンティンがえらくカッコいいのです)、版権の都合からその後の通常シリーズの内容をもとにするのかもしれない。

しかしゲイマンといえば、その代表作「サンドマン」の映画化はどうなったんだろう。

STOCKSTOCK FILM FESTIVAL 2005 追記

下に書いた「STOCKSTOCK FILM FESTIVAL 2005」の細かい日程が決まったということで、通知のメールが送られてきた。メーリングリストに登録した覚えはないんだが。まあいい。 6月20日に受付開始で7月11日に元ネタとなるDVテープを送付、8月22日が作品受付の締め切りだとか。詳しくは公式サイトを参照あれ。個人的には帰国したばかりでゴタゴタしてる時期だと思うので、参加するかどうかは微妙。

STOCKSTOCK FILM FESTIVAL 2005

パブリック・ドメインに属する著作権フリーの映像(50年代の教育フィルムとか)を編集して短編映画を作るという、「ストックストック映画祭」が今年も実施されると公式ホームページで発表されていた。 今年のルールはどうなるか知らないが、去年は参加費として20ドルを払うと映像が45分くらい入ったDVテープが送られてきて、それをもとに3分以内の短編を作って応募する、という流れだった。詳しくはWIREDの記事を参照してください。

いちおう俺が応募した作品はシアトルの美術館での上映会に選出されたらしいけど、「おめでとう!以下の人たちの作品が選ばれました!」とホームページに発表されただけで、上映会の詳しい報告などは全くなし。いくら会社員が片手間で運営してる(らしい)催しとはいえ、せめてホームページの更新くらい頻繁に行えばいいのに。今年の開催についても「詳細は数週間後にお知らせします!」と5月1日に言っときながら、まだ何も発表してないのはズボラだよなあ。

でも編集ソフトの腕を磨くには格好のイベントなので、今年も参加するかもしれない。ちなみに既存の映像を切り刻んで並べ替えていく作業って、FinalCutよりもiMovieの方が便利だったりする。