V FOR VENDETTA PRESS CONFERENCE

アラン・ムーアのコミックが原作の映画「V FOR VENDETTA」の製作発表が、ナタリー・ポートマンや製作のジョエル・シルバーなどを迎えて行われたらしい。公式サイトも出来上がっていた。主人公の「V」を演じるジェームズ・ピュアフォイの顔を見るのは何だか変な気分がする(原作では素顔も正体も一切明かされない)。公開はいつだ?

前にも書いたかもしれないが、原作はムーアの作品の中で個人的に一番好きな作品である。ストーリーは明らかにサッチャー政権の全体主義的傾向が反映されたものだが、市民を監視して圧政を敷く政府と、それにテロリズムで抵抗する主人公、そして全体に流れるアナーキズム対全体主義などのテーマはむしろ現在の方が身近なものになっているのではないか。

「コンスタンティソ」の件は水に流す。頼むからこの映画だけは原作通りに作ってくれ。

Cage to rekindle Wicker Man remake

ハマー・フィルムの大傑作ホラー映画「ウィッカー・マン」のリメイクがニコラス・ケイジ主演で製作されることが決まったとか。へええ。

話の舞台はは例によってハリウッドの賢く明晰な判断のもと、オリジナルのスコットランドからメーン州に移されるらしい。ろくに歴史のない国で原始宗教のカルト集団なんか登場させても説得力がないと思うんだが。なんかハッピー・エンドの話に改変されてしまいそうで怖い。

FEVER PITCH

トロントで一部の撮影が行われてた映画「FEVER PITCH」のトレーターが公開されてた。エキストラの仕事やりたかったなあ。

主演のドリュー・バリモアはまだしも、相手役が「TAXI NY」でコケたジミー・ファロンなのでどのくらいヒットするかは未知数。もともと「弱小レッドソックスを健気に応援するルーザーとの恋物語」という設定になるはずだったのだが、ご存知のようにレッドソックスが去年ワールド・シリーズを制覇してしまったため、急遽ラストシーンが書き換えられたらしい。

でもこれってイギリスのサッカーチームを健気に応援する日記(ノンフィクション)が原作なわけで、原作との類似性は何パーセントくらい残ってるのだろう。「コンスタンティソ」もそうだったが、原作を切り刻んでまでアメリカナイズするハリウッドの野望恐るべし。

ウォレス&グルミット対ウサギ男

劇場版ウォレス&グルミットのトレーラーがついに観れた。悪役(大ウサギらしい)の姿が見えないし、あまり期待してたほどの内容ではないのは確かだが、あのウォレス&グルミットが帰ってくることを考えると感慨深いものがある。今までの作品はテレビ用の短編だったわけだが、今回は劇場用長編になるのでギャグのペースが変わったりしたらイヤだなあ。アードマンの前作「チキン・ラン」を超える傑作になってくれ。

アカデミー賞

近所の2番館へ「Life Aquatic with Steve Zissou」を観に行く。日曜の午後だからか子連れ客でごったがえしてた。ほのぼのしてていい雰囲気である。菓子を食う音とかがうるさかったけど。
個人的にはウェス・アンダーソンはアレキサンダー・ペインと非常に近い一に存在していて、アンダーソンの方が常に一歩リードしてるような感じだったけど、今年は「Sideways」でペインが一気にスポットライトを浴びたような気がする。まだ見てませんが。で「Life Aquatic 」自体はアンダーソン監督見事に失速、という内容だった。詳細はまた今度書きます。 んで夜はオスカー。「ミリオンダラー・ベイビー」が「アビエーター」をノックアウトした夜、という感じ。あの映画のどこがいいんだか俺には分からないんだが。個人的には「インクレディブルス」が「シュレック2」を打ち負かしたのが嬉しい。クリス・ロックの司会は面白いじゃん。露骨なブッシュ批判をやって拍手喝采を受けるのはさすがハリウッド。

賞といえば今年のラジー賞はスゴかったらしい。「キャトウーマン」で最悪女優賞を穫ったハリー・ベリーが何と自ら受賞に行き、「チョコレート」でのオスカーのスピーチをパクったスピーチをやって「こんなクソ映画をやらせてくれたワーナーに感謝します」とか言ったり、エージェントを呼びつけて説教したりと大活躍だったとか。さらには「いい勝者になるためには、いい敗者になれとママに言われて育ったの」なんて名ゼリフをきめて会場は拍手喝采だったらしい。見直したぜハリー・ベリー。