昨日から今週末にかけて、ここトロントでは「NORTH BY NORTHEAST」(略称NXNE)という音楽のフェスティバルが行われていて、いろんなライブハウスに無名のバンドがわんさか出演して、一つの盛り上がりを見せているのであります。テキサスでやってる同様のフェスティバル「SOUTH BY SOUTHWEST」を意識して始めたものだろうけど、あちらは20年の歴史を誇る大御所なのに比べてこちらは5年ほどだから、大手メディアの取扱いも天と地ほどの差があったりするわけだ。それでも元ストラングラーズのヒュー・コーンウェルとかニューヨーク・ドールズとか、ちょっと興味をそそられるミュージシャンも来ていたりする。 そしてライヴだけでなく音楽関係の映画やドキュメンタリーの上映会もちょろっと行われるということで、2003年のインディペンデント映画「MIX TAPE」を観に行ったんだが…。とってもつまらない作品でした。
前評判からは「ハイ・フィデリティ」みたいに、ミックス・テープ作りに全力をそそぐ男たちの心情を深く突いた内容かと思ってたんだけど、ただ単に音楽好きでチャラチャラしてるシカゴの男女を延々と描いただけの内容で、撮影・音響・演技のどれもが素人まるだしなので嫌気がさして途中で退席する。これに比べると「SLACKER」がいかにきちんと製作されていたかが実によく分かる。いくら超低予算でビデオ撮りしか出来なかったとはいえ、世の中にはレイモンド・ペティボンの「SIR DRONE」みたいな傑作も存在するわけだから、もっと作り込むか凝縮しろっての。
また本編の上映前にはトロントで撮影されたアマチュア・バンドのミュージック・ビデオも紹介されたが、これも男女がカラオケパブとかで踊ってるだけのお粗末な内容だった。映像作品の発表っていうと何か敷居が高いような気がするけど、とりあえず「発表したもの勝ち」のときもある、ということを学んだという意味ではいい勉強になったかもしれない。
「シンデレラマン」を劇場へ観に行く。ロン・ハワード&ラッセル・クロウのコンビってあまり個人的には興味がなく、実は「ビューティフル・マインド」もまだ未見だったりする。クロウの前作「マスター&コマンダー」は傑作だったけど。 これはアメリカの恐慌時代に活躍したボクサー、ジム・ブラドックの姿を描いた伝記映画。彼は貧困やスランプに悩まされながらも、妻や子供たちに励まされてリングに復帰し、やがて世界チャンピオンのマックス・ベアーに挑戦するのだった…という、まあ、それだけの話。
昨年公開され評判の良かった映画「GARDEN STATE」をDVDで観る。監督・脚本・主演を兼ねるのは、NBCの人気シットコム「SCRUBS」の主人公役で知られるザック・ブラフ。「SCRUBS」は未見なので彼の出てる作品を観るのはこれが初めてになる。どうも自伝的な要素が少し入ってるんだとか。 カリフォルニアで売れない役者をやっている主人公が、母親が死んだという知らせをうけ、故郷のニュージャージーに久しぶりに帰ってくることから物語は始まる。旧友たちと再会したのち、サムという名の少女(ナタリー・ポートマン)に出会った彼はサムの自由奔放さに惹かれていき、閉じきっていた心を徐々に開いていくようになる。そして彼は、長年のあいだ口をきかなかった父親ともよりを戻そうとするのだった…というのが大まかな内容。あまりにも簡素すぎる概説だけど、あまり話の展開があるような映画ではないから御勘弁を。旧友たちやサムの家族のエキセントリックな会話を楽しむような作品になっている。
昨年いろいろ話題を呼んだ「MARIA FULL OF GRACE」こと「そして、ひと粒のひかり」をDVDで観る。何すか、この邦題は? 麻薬を詰めた袋を胃の中に何十個も入れ、コロンビアからアメリカへ密輸する「ドラッグ・ミュール」つまり「麻薬ラバ」となるティーンの女の子の物語で、内容は決して明るくない。というかひたすら暗い。
観てきました。平日の昼間だってのに会場は満席状態で、やはり若者が圧倒的に多かったです。ネタバレは極力避けるつもりですが、以下の文章にはそれなりにネタバレが含まれてますのでご注意ください。 今回の作品で「スター・ウォーズ」 の壮大なサーガがついに幕を閉じることになったわけだが、既に公開されたストーリーの「過去」を描くことって、「あのキャラクターの出生の秘密はこうだった!」などといった新鮮な驚きをファンに与えてくれる一方、既存のストーリーにつながるような内容にしていかなければならないわけで、それが逆に物語の展開を制限してしまうデメリットが生じていたと思う。