「EASY MONEY」鑑賞


これまたCWの新作ドラマ。ここ最近観た新作ドラマのなかではいちばんいい出来かもしれない。

主役となるのはアメリカ南西部の街で貸金業を営むバフキン一家。狡猾な母親ボベットの管理のもと彼らは週に25%という高金利で貸し付けを行う商売を成功させていたが、その一方で長男のクーパーはパソコンだけが趣味のボンクラで、長女のブランディの夫は怪しいビジネスに手を出していた。彼らに比べてマトモな次男のモーガンはどうにか商売をやりくりしていこうとするものの、ライバルの貸金業者や汚職警官などが絡んできて物事はより複雑に。さらにはモーガンの出生の秘密が明らかになって…というのが第1話のプロット。

貸金業者が主役なものの内容はあまりドロドロしてなくて、むしろコメディ・タッチで描かれてるところは「BREAKING BAD」に似ているかな。アホな家族のなかで苦労する次男、という点は「アレステッド・ディベロップメント」に通じるところもあるかもしれない。脇役で懐かしのジャッジ・ラインホルドも出てるぞ。

CWの番組の常として視聴率は低く、打ち切りの可能性もある作品だけど昨日の「VALENTINE」なんかに比べればずっと面白い作品。最近は株価の大暴落によってみんなお金のことに敏感になってるわけだし、もうちょっと話題になってもよさそうな番組だと思う。

「VALENTINE」鑑賞

CWの新作ドラマ。現世に人間たちと紛れて暮らすギリシャの神々の一家が主役という、ちょっとニール・ゲイマン的な設定の作品。

家長のアフロディーテと、子供たちのエロスとヘラクレスとポイベー(神託の巫女)は、結ばれるべき運命の男女の縁をとりもつ役目を古代から務めてきたが、最近はインターネットなどの台頭により気ままな出会いが増えたことから、正しい男女を結びつかせることに苦心していた。神としての役目を果たせないとただの人間になってしまうため、これを危惧した一家は恋愛小説家のケイトの力を借りて男女の仲をとりもたせようとするのだったが…というのが第1話のプロット。

「デスパレートな妻たち」のプロデューサーが製作しただけあって、ロマンチック・コメディとしての雰囲気はあの作品に似ているかな。話の設定自体は悪くないものの、役者の演技がヘタなことと、次の話も観てみたいと思わせるようなフックがないことから、まあどうでもいい作品になっている。主人公たちがギリシャの神々のくせに誰もギリシャ人に見えず、カリフォルニアンな白人だらけというのが、まあCWですね。

ロン・ハワードの啓蒙ビデオ

俺にとってロン・ハワードといえば、無難な作品ばかり撮ってるアカデミー賞監督などではなく、永遠に「ハッピー・デイズ」のリッチー・カニンガム君であるわけです。そんな彼がオバマ支持のために「ハッピー・デイズ」および「アンディ・グリフィス・ショー」の役を再演するというビデオを作ってしまった。クールの権化フォンジーことヘンリー・ウィンクラーも出てるぞ。アンディ・グリフィスってまだ生きてたのか。ロン・ハワードって童顔だから、カツラをかぶると20歳くらい若く見えるな。

See more Ron Howard videos at Funny or Die

「My Own Worst Enemy」鑑賞


最近あまり姿を見なかったような気がするクリスチャン・スレイター主演の新作ドラマ。

凄腕のスパイ/エージェントであるエドワードは、政府の特殊プログラムによってもう1つの人格を持っており、それが美しい妻と2人の子供を持ったサラリーマンのヘンリーだった。エドワードと違ってヘンリーはもう片方の人格のことを知らず、エドワードは任務の合間に2つの人格を行き来する生活を送っていたが、ある日人格の変化が突然起きるようになってしまう。ヘンリーは自分が特殊エージェントであることを知って慌てふためくものの、彼がエドワードだと思い込んでいるロシア人マフィアに命を狙われて…といったプロットの番組。

そもそもなぜ敏腕エージェントにもう1つの人格を与える必要があるのか?という疑問がついてまわることと、クリスチャン・スレイターが2役を演じ分けられるほど幅広い演技力を持った役者じゃないので、ヘンリーにもエドワードにもろくに感情移入できず、大して楽しめない作品になっている。

今後の展開はどうなるのか分からないけど、よほど頑張らないとすぐに打ち切られるんじゃないの。

アニメ版「スペースボール」鑑賞


ずっと前に書いたメル・ブルックスの傑作コメディ「スペースボール」のアニメ版がいつの間にか放送されていた。

G4という弱小ケーブル局が製作したものなので、アニメーションの出来は安っぽい。インターネット上のフラッシュアニメをやや豪華にしたものといった感じ。でもその割には大統領とヨーグルトの声をちゃんとブルックス本人が担当してたり、ジョーン・リバースやダフネ・ズーニガといった人たちも劇場版で演じたキャラの声をあてていたりと、変なところで凝っていたりする。バーフの声をジョン・キャンディがやってないのは仕方ないにしても、ダーク・ヘルメットの声優がリック・モラニスではないのが残念なところです。

で今回はパイロット版の前後編をiTunesストアから落として観たんだけど、劇場版の展開を殆どそのままなぞった内容になっていた。つまり多くのギャグを前もって知っているわけなので、大して面白いとは思わなかったな。新たに加えられたジョークとかもおざなりで平凡なものばかりだったし。第2話以降は面白くなるのかもしれないけど、ネット上の評判はすこぶる悪いみたい。劇場版の熱狂的なファンでもない限り、観る必要はあまりない作品でしょう。

ちなみにiTunes版には致命的なエラーがあって、なぜかエピソードの最後のセリフ、つまり「オチ」の部分のセリフが無音になってるんだよね。あれ、いったい何なんだ?