「Hellboy: Sword of Storms」鑑賞

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米カートゥーン・ネットワークのオリジナル長編アニメ「Hellboy: Sword of Storms」を観る。要するに「ヘルボーイ」のアニメで、声優にロン・パールマンやセルマ・ブレアが起用されてるところなんかは、コミックよりも映画版をベースにしてると言えるかな。あの大傑作「AMAZING SCREW-ON HEAD」と違って絵柄が原作と異なり、今風の「アニメ絵」なデザインになっているものの「ティーン・タイタンズ」ほどひどくはないので、それなりに楽しめる作品だった。

話の舞台となるのは日本で、大昔に侍が風神と雷神を封じ込めたという刀によって異次元に飛ばされたヘルボーイが、妖怪や魑魅魍魎を退治していく…というのが大まかな内容。カッパもでてくるでよ。日本が舞台の外国作品って、日本の姿を何か勘違いしたような怪しい描写が多かったりするけど、この作品は完璧とまでいわないものの漢字とかはきちんと描かれていた。どうも製作にマッドハウスが関わってるみたい(ただしスタッフは韓国人)。原作で唯一日本を舞台にした、ろくろ首のエピソードも途中に挿入されてるのがファンには嬉しいところ。

不満があるとすれば、ストーリーが比較的ストレートで起伏に乏しく、エイブ・サピエンやリズ・シャーマンが活躍するサブストーリーもあんまり本編に関係なくて、70分ほどの尺がずいぶん長く感じられたことかな。45分くらいに引き締めてくれれば良かったかも。でも決して悪い作品ではないし、第2弾の製作も決まってるようなので期待しよう。

「FRISKY DINGO」鑑賞

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カートゥーン・ネットワークの「Frisky Dingo」なる作品がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

なんじゃこりゃ。大人向けのシュールなアニメを集めた「アダルトスイム」レーベルの1作品で、「SEALAB2021」と同じ製作者が作ってるらしいけど、良くも悪くも典型的なアダルトスイム作品になってる感じ。内容はキルフェイスというガイコツのような悪党が、地球を軌道からずらしてたいように突入させてしまう巨大なロケットを建造したものの、予算が足りなくて完成しなかったため、部下たちを酷使して自分の計画のマーケティングに務める…といったようなもの。こんな説明で分かりますでしょうか。

過去のアニメのパロティだった「SEALAB2021」や「ハーヴェィ・バードマン」よりも「ベンチャー・ブロス」にテイストは似てるかな。キルフェイスの無理な要求に四苦八苦する部下たち(普通の人間)の光景は、ちょっと「オフィス」っぽくもある。部下たちのデザインはトレースかロトスコーピングを使ってるらしく、やけにリアルな顔立ちになってるのが特徴。チープなストーリーに比べてアニメーションの出来はやたら良かったりする。

これにラップとコーンフレークが好きなキルフェイスの息子とか、引退間際のスーパーヒーローとかが関わってきて、さらに話はシュールなものになってくらしい。ネット上では絶賛されてるみたいだけど、こういう作品が理解し難くなってきてるのって、俺も年なのかなあ。

「3lbs」鑑賞

c0069732_23422735.jpg11月も半ばになると、アメリカのどの放送局も人気のない新作ドラマをバシバシと打ち切って代わりにミッドシーズン用のドラマを持ち出してくるわけですが、そのなかの1つ「3lbs」がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

つまんね。

タイトルの「3lbs」というのは人間の脳の重さのことで、要するに医療ドラマなんだが、既にアメリカの大半の批評家が述べてるように、かなり露骨に「ハウス」をパクった作品になっている。体内の病状がCGで表されるとこや、スタンリー・トゥッチ演じる脳外科医の主人公が、天才的な観察眼を持っているものの無愛想な性格のために患者の家族に信用されないところなんかも「ハウス」そっくり。使われてる音楽までが似てる。「ハウス」は主人公の毒々しさがヒュー・ローリーの絶妙な演技に中和されてるところがあるけど「3lbs」の主人公はただ単に無愛想な感じで、そのくせ彼をとりまく病院のスタッフたちの描写はやけにメロドラマチックで、なんかソープ番組を見てるような気になってしまう。それに「ハウス」には患者の病気の原因を突き止めるというミステリー風のプロットがあるけど、こちらは肝心の手術シーンが省略されてて、どういう趣旨の作品にしたいのかさっぱり分からない。

ちなみに主人公自身が脳に不治の病を抱えてるらしいことが示唆されるんだが、そんな伏線がきちんと表面化する前に打ち切られるんじゃないすか、この作品。

アラン・ムーアが「シンプソンズ」に出演するらしい。

こんど「シンプソンズ」にアラン・ムーア御大が出演することになったらしい。なんて意外な。

まあ「シンプソンズ」といえば、かのトマス・ピンチョンを出演させた実績があるのでムーアみたいな有名人くらいはちょろいものだったのかもしれないけど、実はムーアも「シンプソンズ」のファンなんだとか。。あんたテレビなんか見る人だったのかい。

このまま「シンプソンズ」はぜひ、アメコミ界のサリンジャーことスティーブ・ディッコを引っ張りだしてきて欲しいものです。

「30 ROCK」鑑賞

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NBCの新作シットコム「30 ROCK」を観てみる。

あ、これ結構面白いじゃん。

これはNBCの老舗番組「サタデー・ナイト・ライブ」のライターだったティナ・フェイが製作・脚本・主演してる作品で、話の設定もそのまんまNBCの架空のコメディ番組の裏側のドタバタを扱ったものになっている。タイトルの「30 ROCK」というのも、NBCのスタジオがある「30 Rockefeller Center」からとったもの。おまけにプロデューサーには「SNL」のボス、ローン・マイケルズが名を連ねていた。

「SNL」まがいの番組の裏側を描いているということで、同じくNBCの「Studio 60 on the Sunset Strip」との対比が早くから話題になったけど、あちらは架空の放送局を舞台にしたシリアスなドラマのため話にリアリティをもたせるのに苦心しているみたいだけど、こちらはコメディだから話に辻褄があわないところがあっても誰も気にしないところが強みか。例えば「Studio 60」へのよくある批判として「主人公2人が敏腕ライター&プロデューサーという設定なのに、彼らが作ってる番組が全然面白くない」というのがあるけど、「30 ROCK」は製作者がマヌケで番組がつまらなくても、それをネタにして笑いをとれればオーケーなわけで。

フェイ以外の出演者には、番組(作品中のだよ)に突然出演することになったハリウッド俳優役にトレーシー・モーガン、彼に主役の座を奪われた、頭の軽い女性セレブ役に「アリーmyラブ」のジェーン・クラコウスキーなどなど。クラコウスキーってやっぱこういう役やると面白いわ。そしていまいち何を考えてるのかよく分からないNBCの社長役を演じるのはアレック・ボールドウィン。彼のようなベテラン俳優がシットコムのレギュラーを務めるのは意外に感じられるけど、絶妙なボケっぷりを見せて笑わせてくれる。

殺人的に面白かった「アレステッド・ディベロップメント」の終了によって俺の胸にポッカリ空いた穴を埋めるようなシットコムではないものの、とりあえず今後も観たくなるような作品であることは間違いない。