「ギャラクティカ」シーズン2最終話 鑑賞

「BATTLESTAR GALACTICA」のシーズン2最終話を観る。噂に聞いていた通りの、あーあんたそうやって終わらせるのかー!?といったクリフハンガーで終わってしまう。あれを見事なプロットのひねりと見るか、単なるシリーズの延命行為と見るかは意見の分かれるところだろう。バルター情けなさすぎ。

シーズン3は秋くらいに始まるらしいけど、どのエピソードもひたすら暗いものだから、だんだん観てて辛くなることが多くなってきたのも事実です。抜群に面白い番組なんだけどね。

「HEAT VISION AND JACK」鑑賞

パイロット版だけ製作されてシリーズ化されなかった「GLOBAL FREQUENCY」についてこないだ書いたけど、同じくパイロット版だけが製作されたカルト・コメディ「HEAT VISION AND JACK」の映像を入手したので早速観る。

1999年に製作されたこの作品は、監督がベン・スティラーで主人公がジャック・ブラック、喋るバイクの声がオーウェン・ウィルソンとキャストがやけに豪華。「喋るバイク」ということで分かるかもしれないが、内容は「ナイトライダー」をパロったもので、チープなシンセ音楽とショボい特殊効果といった、80年代のSF・アクションドラマの雰囲気がよく出ていて非常に楽しい。しかも悪い宇宙人として故ヴィンセント・スキャベリまでが出演してるので、まるで「バカルー・バンザイ」を観てるような気にもなってくる。ちなみに女性保安官役のクリスティーン・テイラーは、この作品に出たのがきっかけでスティラーと結婚したんだとか。

話の設定は、宇宙飛行士だったジャックは「不適切な量」の太陽エネルギーを浴びたために脳が発達し、あらゆることを知っている人間となった。そして彼の脳を狙うNASAの追跡者から逃げるために、彼は友人のダグと一体化したバイク「ヒート・ビジョン」にまたがって各地を放浪し、さまざなな冒険に遭遇していくのだった…というようなもの。彼を追うNASAの人間を、なぜかロン・シルバーが「本人」として演じていて、周りの人に「あなた「タイムコップ」に出てたでしょ?」なんて言われてるのが笑える。またジャックは日光にあたっている時だけ頭脳明晰になるというのが特徴で、夜の間はマヌケなんだけど、陽にあたると「オレはなーんでも知ってるぜ!」と言いながら頭の上に電球がつくのがマンガみたいですげー面白い。

これが作られた当時のジャック・ブラックやオーウェン・ウィルソンはまだ比較的無名だったとはいえ、これがシリーズ化されなかったのは何とも残念。もっと多くのエピソードを観てみたかったなあ。

「GLOBAL FREQUENCY」鑑賞

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こないだ取り上げたアメコミ「Global Frequency」のテレビ版を鑑賞する。といってもこれはテレビで流されたことは1度もなく、パイロット版だけが製作されて、結局シリーズ化されなかったというもの。でも内容はそんなに悪くなかった。

ストーリーは原作の第1話を比較的忠実に追っていて、原作ほど派手なアクションはないものの、特殊効果なんかはそこそこ凝っている。通りすがりの主人公(?)がひょんなことからグローバル・フリークエンシーを手助けすることになる導入部や、彼と行動をともにする天才科学者がブロンドの美人だったりするのはいかにもテレビ向けのアレンジだけど、そんなに気にはならなかった。グループのリーダーであるミランダ・ゼロを演じるのはエンサイン・ローことミシェル・フォーブス。こないだの「ギャラクティカ」でのゲスト出演もそうだったけど、冷徹な女性司令官というのはこの人のハマリ役ですね。アレフ役のエイミー・ガルシアも結構いい感じ。全体的に雰囲気がちょっと暗いのが問題かな。コミックだとそこらへんがうまく緩和できてるんだけど。

シリーズ化にあたっては原作のファンからの熱心な請願もあったらしいが、もし原作のようにストーリーの中心人物が毎回変わるスタイルをとっていたらテレビ番組としては人気が出なかっただろうし、原作の醍醐味だったバイオレンス描写がテレビを表現できたとも思えない。でもこれよりヒドいSFアクション・シリーズなんて山ほどあると思うけどね。「ダーク・エンジェル」とかさ。ワーナー用に製作されたんで、ワーナーのトレードマークであるティーンエイジャーの美男美女が出てこない、という理由で却下されてたりして。

「CONVICTION」鑑賞

NBCの新作ドラマ「CONVICTION」の第1エピソードがアメリカのiTMSで無料配信されてたので早速観てみる。USストアのアカウント持ってるといろいろ役立つよ。ホント。こないだの「ギャラクティカ」の特番もそうだったけど、最近はディズニー以上にユニバーサルがiTMSでの映像配信に乗り気みたいだ。 んで「CONVICTION」ですが、あまり有名な俳優は出てないみたい。でもプロデューサーは「ロー&オーダー」のディック・ウルフで、「ロー&オーダー:SVU」のステファニー・マーチが「SVU」と同じ役で出演してる…ということはこれは「ロー&オーダー」のスピンオフ番組なのか。またかよおぉ。でも前作「TRIAL BY JURY」がすぐ打ち切りになったのを受けてか、従来の「ロー&オーダー」のスピンオフとは異なり、事件よりも登場人物の日常に重きをおいた内容になっている。

話の中心となるのはニューヨークの若き検事たちで、恋や仕事に翻弄されながらも犯罪者を追求していく…みたいな話なんだけど、なんかデビッド・E・ケリーの一連のコメディ(「アリー」や「ボストン・リーガル」とか)と「ロー&オーダー」をごちゃにしたような、コメディなんだかシリアスなんだか分からないような内容になってしまっている。裁判所で愉快なヘマをする検事がいるかと思えば、彼氏にボコボコにされた女性が登場するし、主人公(?)が女性と仲良くレストランに向かってると思えば、次の瞬間には彼らの上司が目の前で射殺されたりして、笑っていいんだか悪いんだかどうも分からない作品になっているのが観ててキツい。

エピソードの最後には予告編がついてたので少なくとも数話は放送されるんだろうけど、第1エピソードみたいな話が続くんだったらすぐ打ち切られるんじゃないだろうか。