United Kingdom Leads the World in TV Downloads

インターネット上で違法にテレビ番組をダウンロードしてる連中はイギリス人が1番多く、2番目はオーストラリア人だとか。要するに自国のテレビがアメリカの番組にどっぷり浸されていて、英語を理解する人々のいる国ですね。アメリカで放送された新しいエピソードを見たいがためにインターネットにすがるわけで、極端な例だとエピソードの放送直後に動画がネットに流されてるとか。アメリカやカナダでのダウンロードが少ないのはリアルタイムで新エピソードが見れるからなのだが、イギリスで世界初放送されてるはずの「Battlestar Galactica」がイギリスでもダウンロードされてるのは、このシリーズが有料チャンネルで流されてるかららしい。 こうしたことを考慮すると、iTunes Music Storeのように「ドラマをネット上で切り売りするサービス」が本格的に開始されるのも遠い話ではないかもしれない。みんなタダで入手してるのに、有料のサービスなんか成功するわけないと思う人もいるだろうが、iTMSも違法ダウンロードがまかり通ってたときに「合法なサービスを提供しない限り、不法なダウンロードは減少しない」という概念のもとで登場して大成功を収めたわけだ。
もっとも現在のところ製作側はテレビシリーズのDVDでボロ儲けしてるわけで、その儲けに影響するようなサービスは始めたがらないかもしれない。特典映像などでDVDとうまく差分化して、ダウンロードとDVD両方で儲かる仕組みにもっていければ一番いいんだろうけど。

そしてこうしたサービス(海外ドラマ限定で)が日本でも成功するかというと、やっぱり言語の壁は厚いなあと感じる次第である。インターネットのおかげで海外にあるファイルも容易に入手できるようになったとはいえ、「SIX FEET UNDER」を熱心に収集してる日本のファン、なんて聞いたこともない。せいぜい日本語版をリップしたファイルや、お世辞にも上手いとはいえない手製の字幕が付いたデータが流されてる程度だ(ちなみにフランスには、日本のアニメにせっせと字幕を付けて流してる連中がいるとか)。

もっとも日本はiTMSさえ開始されてないんですけどね。

ジャーナリズム対ブログ

気に入らないジャーナリストやマスコミをネット上でバッシングする連中がいるのは別に今に始まったことではないが、最近(?)ではそれが団体のホームページとか掲示板とかじゃなくて、個人のブログ上で行う動きが活発化しているため、新たなジャーナリズムの形としてのブログに注目が集まっているようだ。 日本でもよく特定のメディアを叩いてる連中とかがいるけど、これはアメリカでも同じことで、最近ではブログのすっぱ抜き&圧力によってCNNのディレクターが辞職に追い込まれたとか。こうしたブログの風潮について、こないだ「The Daily Show With Jon Stewart」が絶妙な特集をやっていた。動画は こちら
一応コメディ番組のはずなんだけど、その鋭い観点には感心することしきり。「レポーターのことをレポートするヒマがあったら、政府のやってることについて書くべきなんだ」というコメントは一理あると思う。ジャーナリストをコケにするブロガーをコケにする連中がテレビに出たりしてるのが、アメリカの奥の深いところか。

グラミー賞

仕事が忙しいので家にカンヅメ状態になる。 夜はグラミー賞があったのでテレビをつけたら、やけに下品なアクセントで話す背の低いオヤジが映っていた。

よく見たらジミー・ペイジだった。

スーパーボウル (slight return)

先日「つまらん」と書いたスーパーボウルでのポール・マッカートニーのハーフタイム・ショーだが、実際に「つまらん」という理由で連邦通信委員会に苦情を訴えた人がいるとか。いちいちこんなことで訴えなくてもねえ。
ネット上の掲示板とかブログとか見てると、人の書き込みに徹底的に否定的な意見とかを書き込んでる人が多々いるけど、ああいうことをする活力はどこから湧いてくるんだろう。もちろん書き込んでる人は悪気があるというよりも、何か使命感のようなものを持って書いてるんだろうが、テレビ番組や書き込みが気に入らなかったら、単にテレビを消すとかそのページを二度と訪れないようにすればいいだけの話かと思う。まあここで「つまらん」と書き込んだ俺も似たようなものかもしれないが。

スーパーボウル

今日は(アメリカ)国民にとっての大イベント、スーパーボウルが開催されるということで、朝からスポーツ局やニュース局はその話でもちきりである。個人的にはアメフトに興味ないが、最中に流れるCMやハーフタイム・ショーを見てみたかったのでテレビで観戦してみたが…。 つまらん。やっぱりアメフトはすぐ試合が中断されるのが面白くないと思う。しかも幸か不幸か大接戦だったのでなかなか点が入らず、見ていてどうも退屈になってしまった。しかも期待していたCMは全部カナダの平凡なものに取り替えられてしまっていた。当然といえば当然のことだが、ブッシュの演説などは平気でそのまま流してんだから、CMだってアメリカのやつを流したってバチは当たるめいに。

それでもってハーフタイム・ショーのスターはポール・マッカートニー。去年のジャネット・ジャクソン事件の反動もあるのだろうけど、ビートルズ時代の曲を淡々と演奏してくだけで、かなり面白みに欠ける内容だった。レノン様も草葉の陰で嘆いております。

まあこんな内容のスーパーボウルだけど、そのあと同じチャンネルでやってた「シンプソンズ」の内容もヒドかった。かつてはスプリングフィールドという日常空間で天才的な小ネタを繰り出す番組だったのに、今となってはどんどん舞台が非日常的なものになっていってしまっている。今回はタイムリーにも、ホーマーがハーフタイム・ショーの内容を考えるというもの。これだけでもダメなのに、全然タイムリーじゃない「パッション・オブ・クライスト」のパロディなんか入れてくるものだから非常につまらない話になってしまっている。かつては世界一の番組だったんだけどなあ。