イラク戦争 開戦2周年

昼過ぎにダウンタウンに行ったら、イラク戦争の開戦2周年ということで中規模のデモが行われていた。カメラを持っていなかったので写真を撮ってこれなかったのが悔やまれる。

老若男女の参加したデモだったが、若者の数が多かったかな。暴力沙汰などはなかったはず。イラク戦争に表向きは出兵を拒否しているカナダだが、軍事の大部分がアメリカ軍と融合している関係上(NATOとか)、イラクやアフガニスタンに出向いているカナダ人の兵士もいるようだ。

最近はイラクで選挙が実施されたことなどを受け、ブッシュの行為は結局のところ正しかったと考える人が増えてきているようだ。しかしもともとは、ありもしない大量破壊兵器を口実に勝手に侵略をしかけ、国中をひっかきまわして再整理しようとしてるだけなんだから、それを賞賛するのはお門違いでしょう。

セント・パトリックズ・デーのパレード

アイルランド系の人々が1年に1回だけ自分たちの存在意義を大っぴらに証明できる日であるセント・パトリックズ・デーが近づいて来たというわけで、今日はダウンタウンで大規模なパレードが行われた。伝統的にアイルランド系が多い警察官や消防士のほか、アイルランドの各郡を代表した人たちが緑色に身をつつんで通りを行進していった。なぜかフィリピン系移民の団体なども参加してたけど。

10年近く前に本場ダブリンでもパレードを見たことがあるが、さすがにあれよりかは格段に規模が小さかった。基本的に名産品などが極めて少ない国なので、皆が田舎者の格好をして歩いてる以外はあまり特徴のないパレードだったりする。千葉県民がピーナッツのコスプレをして延々と道を練り歩いてるような感じか。

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レコード屋探訪

久しぶりに何の用事もない平日だったので、あまり行ったことのなかったBloor通り西側をぶらつく。コリアンタウンがある区域だが、あそこのスーパーマーケットはチャイナタウンよりも日本人向けの食材が多いことを再認識。でも納豆のパックやサンマの缶詰に3ドルも払う気はないぞ。日本じゃ100円で買ってたザーサイのパックが4ドルってなんだバカヤロー。

あとレコード屋もいくつか並んでいて、LPレコードの山をいろいろ物色してみる。ショボいアルバムでもLPで見るとひどく格好よく見えるのは何故なんだろう。最近(?)は高音質のLPレコードとして「180 gram」とかいう仕様のものが作られてるそうだ。どのくらい音が良いものなんだろう。アニマルス・ザット・スイムのCDとかギャラクシー500のDVDとか、それなりに欲しい品を発見。これで税金さえなければ即買いなんだけど…。

MASSIVE CHANGE: The Future of Global Design

ここ最近のトロントは雪があまり降らず、快晴が続いているのだけど風がずいぶん吹いてるのでえらく寒く感じられる。帽子をしてないと耳がちぎれそうなくらい寒い。そんななか、新しい展示が始まるということで久しぶりに美術館(Art Gallery of Ontario)にボランティアに行って来た。

今回の展示は「MASSIVE CHANGE: The Future of Global Design」というもので、文章ではとても説明しにくいのだが、現在の人類や地球環境が抱えている問題を提示したうえで、最新のテクノロジーや経済体制の変化がいかに巨大な変革(Massive Change)をもたらしうるかを説明していくという野心的なもの。作家ブルース・スターリングや発明家ディーン・ケイメンの発想などをもとに、トロント在住のブルース・マウというアーティストが企画したもので、バンクーバーで展示が行われた際は大きな話題になったらしい。美術というよりも科学に重きをおいた展示で、ロンドンの科学博物館なんかの展示を彷彿させるものがあった。

今日は美術館のメンバー用のオープニングということで客がとても少なく、おかげで長い休憩をとって展示をゆっくり見ることができた。前回のモジリアーニ展の倍以上あるようなスペースに様々なテクノロジーやデータを表示し、21世紀の人類が迎える(であろう)巨大な変革を語ろうとする壮大さにはただ圧倒される。文字情報が多いので、全部きっちりと見て回るには2時間くらいかかるかな。テクノロジーの進化の一例としてセグウェイのプロトタイプや、アップルのニュートンなどが展示されてたのが個人的には嬉しかった。あとジャガイモやトウモロコシでできた食器類も展示されてたが、あれって実際に見るとプラスチックのものとまるで見分けがつかないくらい出来がいい。

最近漠然と考えていることだけど、もしかしたら現在の人類は(環境汚染や資源の枯渇などを考慮すると)文化的繁栄の頂点にいるかもしれないわけで、果たしてこれからも人類が繁栄していくことができるのか、あるいは世界的なカタストロフィに直面することになるのかを考えさせられる展示になっている。5月末まで展示予定。

エキストラ

エキストラのエージェントから久しぶりに仕事の連絡が来る。

「FOUR BROTHERS」(仮題)という劇場作品で、ジョン・シングルトン監督のマーク・ウォルバーグ主演作品らしい。火曜と水曜両方に出れる人を探していたらしいが、残念ながら火曜は用事があったので断る羽目に。劇場作品のエキストラをやってみたかったので非常に残念。