「ギャラクティカ」が裏でモメてるそうな


シーズン3が好調に開始し、現在最良のテレビ番組としての座を固めつつある「BATTLESTAR GALACTICA」だが、シーズン開始前にウェブサイト用に独自に製作されたミニ・エピソードをめぐって会社と製作者がモメてるそうな

なんでも配給会社のNBCユニバーサルが「ミニ・エピソードは宣伝素材だ」としてライターたちにギャラ(厳密には印税)を払わないことにしたのに対し、ロン・ムーアが猛反発してミニ・エピソードの提供をボイコットすると言ってるらしい。これって古くはテレビやビデオが登場したときもそうだったけど、新しいメディアが出てくると必ず印税とか二次使用料とかでモメごとが起きるんだよね。今後はiTunesストアでダウンロード販売されてる作品なんかについても、印税に関する議論は活発化してくんだろう。

でも「ギャラクティカ」って大ヒットしてNBCユニバーサルにそれなりの利益をもたらしてるわけで、こんなことでモメて本シリーズの製作に影響することがあれば結局は会社が損することになると思うんだけどね。この作品がここまでヒットしたのはムーア(長髪がムサい)」の技量に負うものが多いんだから、ちゃんと印税くらい払えばいいのに。

追記:シーズン3のエピソード4は今までのなかでも最高の出来の1つ。ギャラクティカの度肝を抜く救出作戦がカッコ良すぎ。すげー。

ハロウィーンがやってくる

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この時期になるとよくデパートなんかでハロウィーン特集みたいなのをやるようになってきたけど、ここ数年はそれがさらにエスカレートしてきて、どこもかしこもハロウィーン・パーティーみたいなのを開催するようになってきた気がする。でもさ、日本でハロウィーンなんてやる必要あんの?

そりゃ10月の肌寒い夜になんか楽しいことやりましょうや、という気持ちは分からんでもないけど、なんか店とかメーカーとかが無理して流行させようとしてる感じがして嫌なんだよなあ。店頭にハロウィーングッズがぎっしり並んでるのを見ると、第2のホワイトデー(もしくは第3のバレンタインデー)みたいになりそうで心配なのです。

そもそも日本でのハロウィーンって何をやればいいのさ。仮装パーティー?お菓子ねだり?子供たちが「イタズラか、もてなしか?」なんてのをまっとうにやってるのは北米だけくらいでっせ。日本でそれをまねて、見ず知らずの人の家に子供たちが訪ねてって逆にイタズラされる羽目になったらどうすんの?(ベタな話で失礼)

ということで海外の祭りとか慣習を安易に持ち込むことは賛成できないのですが、ユダヤ教の安息日とかなら面白いかも。「今日は安息日なんで労働できませーん」とか会社に電話して、家でゴロゴロしてられるような慣習が広まればいいのに。

テネイシャスDの映画宣伝

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今週のiTunesストアでは、テネイシャスDのショート・ムービーが無料でダウンロードできるようになっていた。

あんま面白くない…。昔だったらもっと楽しめたんだろうけど。
最近のジャック・ブラックって何やっても同じに見えるような気がする。

ホラー映画のリメイクはもういいよぉ

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数ヶ月前に「ウィッカーマン」とか「オーメン」とかのリメイクって別にやる意味ないじゃん、とかいったことを書いたけど、案の定どちらの作品も酷評されて何の話題にもならないまま姿を消していったようだ。ホラー映画ってストーリーとかキャラクターを流用しやすいからリメイクが頻発するんじゃないかと思うけど、とりあえずこういう失敗作が続いたことで映画会社もちょっとはリメイクに二の足を踏むようになるんじゃないかと勝手に思ってたら、いまアメリカでは「呪怨」の7番目くらいのリメイクと、「悪魔のいけにえ」のこれまた5番目くらいのリメイク(いちおう「前編」らしいけど)が公開されてるそうな。最近は週に一本にペースでこんな作品が公開されてるような気がする。もうホラーのリメイクやめようよぉ。

んでこの「呪怨」のリメイク「THE GRUDGE 2」はありとあらゆる方面から酷評されているわけで、こいつもまた失敗作になるんじゃないかと思ってたら、何とスコセッシの「THE DEPARTED」を差しおいて興行成績1位になってしまった。いったい誰が観に行ってんだ?「アメリカの映画観衆の知性を過小評価することはできない」とそのむかし「オニオン」に書かれてたけどまさしくそんな感じか。でも他に観るものたくさんあるだろうに。

俺も前に理由あって「呪怨」の劇場版を観たことあるけど、前半はそれなりに怖いものの、後半になると悪霊があまりにも理不尽な強さを持ってることと登場人物の薄っぺらさが目立ってかなりダメダメだったなあ。清水崇監督って何本おなじコンセプトで映画をとり続けるんだろう?オリジナルのホラー作品だって駄作はたくさんあるけど、映画会社が安易なリメイクで目先の金を追うよりは、もうちょっと独創性のありそうな作品に投資してもいいと思うんだけどね。でもスコセッシの最近の最高傑作だと評されている「THE DEPARTED」もよくよく考えてみればリメイクなわけで、要するにリメイクであろうとなかろうと、出来がよければすべてよしってことなんだろうか。

ちなみにスコセッシはハリウッドを離れて小さな作品に取りかかりたいらしく、遠藤周作の「沈黙」を映画化したいんだとか。日本人監督がハリウッド化していく一方で、ハリウッドの監督が日本の映画を撮りたがるってのは何か皮肉だね。

あと動物もののCGアニメもいいかげんやめい!今年だけで何本公開されてんだよ!

スティーブン・コルベアー 対 ジョージ・ルーカス

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こないだ放送開始1周年を迎えた「コルベアー・レポー」だが、2ヶ月くらい前から番組中で「グリーンスクリーン・チャレンジ」という企画をやっていた。これは何かというと特撮用のグリーンスクリーンの前でコルベアーが「スター・ウォーズ」よろしくライトセイバーをブンブン振り回してる映像を公式サイトで提供するから、それに特殊効果をつけて送ってね、という視聴者投稿型の企画。

提供されてる映像があまりにもショボい(グリーンスクリーンが背面全部を覆っていなかったりする)ので、あくまでも小ネタとしての企画だろうと思ってたら、実に豪勢な特殊効果がつけられた映像が続々と投稿されるようになってしまった。最近は家庭用のコンピューターでも立派なものが作れるんだなあ、と感心すると同時に、世の中にはヒマな連中がいるなあと思うことしきり。

しかも最優秀作品を決定する先週のエピソードでは、ジョージ・ルーカスその人が登場して自分の(つうかILMの)作品を披露したうえ、最後にはコルベアーとライトセイバーで決闘するという大サービスまで見せてくれた。おお、何かカッコいいぞルーカス。普通だったら著作権侵害とかでかみつきそうなもんだけど、ここまで自分の作品のパロディに寛容なのは良いことだよね。