エミー賞

まあ順当な結果といったところか。個人的には「Breaking Bad」のブライアン・クランストンが昨年に続いて受賞したのが嬉しい。あと「デイリーショー」は6年連続?独占状態じゃないの。

数年前はエミー賞といえばHBOが幅をきかせてたような気がするけど、ここ2年はAMCが勢いづいてますね。

「The Beautiful Life: TBL」鑑賞

ミーシャ・バートン主演の、The CWの新作ドラマ。まあThe CWの典型的な作品といった感じで、スーパーモデルの華やかな生活とその裏側を、白人の美男美女を使って描き出したシリーズ。タイトルの「TBL」って何のためについてんの?

俺が死ぬほど嫌いなアシュトン・カッチャーがプロデューサーに名を連ねているせいか内容はとても薄っぺらで、観光旅行の際にスカウトされた田舎の少年とか、父親が刑務所に入ってる少女とか、子供を隠れて産んで半年ぶりに復帰したモデルとかがでてくるんだけど、結局のところスーパーモデルってみんな自惚れたスノッブのような気がして共感できるような登場人物はいなかったすね。「ゴシップ・ガール」なんかが人気あるように、このような番組を好む人たちがいるってのは分かるんだけど、モデルの世界の裏側なんてMTVのリアリティー番組とか「アグリー・ベティ」とか観れば十分じゃん。

演出も笑っちゃうくらいにベタで、主人公の男女が曲がり角でぶつかる初対面のシーンとか(これは「Vampire Diaries」にもあった)、ファッションショーの大事な局面でとつぜんスローモーションになった後に観客がスタンディングオベーションを送るシーンとか、もうちょっと工夫しろよって感じ。今後の展開はどうなるんだろうって思わせる要素が一つもないんだよな。音楽も耳障りだし。

俺はぽっちゃり系よりも痩せてる女性のほうが好みだけど、この作品に限らずThe CWの番組に出てくる女性たちってみんなスレンダーなもののなんかグロテスクに見えるんだよな。それがメイクによるものなのか衣装によるものなのかは知りませんが、ああいう女性(あと男性)を「美しい」として売り込む風潮というのはいいかげん止めたほうが良いような気がする。

Dave Chappelle “Fuck Ashton Kutcher”

ペイヴメント再結成

10年ぶり。彼らって解散したんじゃなくて活動休止したっていうことなんだったっけ?いつの間にかベースの人はソニック・ユースに入ってたりするし。

世間的にはスティーブン・マルクマスとその仲間たちと見なされていて、確かにその通りなんだけど、初期の頃はギャリー・ヤングというオッサンがドラムを叩いておりまして、音楽的貢献はゼロ(もしくはマイナス)な人だったんだけど、ライブでの彼ははもう凄かったのでありますよ。野菜でドラム叩いたり、曲の途中でもステージ上をウロウロしたり(ペイヴメントにはドラマーが2人いる)、突然逆立ちしたり。あれは強烈だったなあ。ライヴのあとも外に出てきて皆と気さくに話してくれて、そのときにもらったサイン(落書き?)は今でも部屋の片隅に飾ってあります。

彼が他のメンバーとソリが合わずに脱退したあとのライヴも観に行ったけど、音楽的には上達していたものの普通のバンドのライヴになっていた。今回の再結成でもギャリーは参加してないようなのが残念なところです。

「THE VAMPIRE DIARIES」鑑賞

「スクリーム」や「ドーソンズ・クリーク」などで無垢な田舎のティーンの少年少女をいぢめて十数年の変態、ケヴィン・ウィリアムソンがプロデューサーを務めるThe CWの新作ドラマ。

題名から分かるようにいわゆる「吸血鬼もの」の作品で、ヴァージニア州の高校に「良い」吸血鬼(人を襲わないやつ)がやってきてそこに通う女の子とねんごろな仲になるものの、同時にその吸血鬼の兄であるワルい吸血鬼もやってきて危険な三角関係を築くのでした…というような話。

90年代から続くヤングアダルト小説が原作らしいけど、既に世の中には「トワイライト」とか「TRUE BLOOD」みたいなヴァンパイア作品が出回ってるので、もうお腹いっぱいという感じ。しかも内容は吸血鬼もののクリーシェが満載で、「危険な恋に目覚める少女」とか「人の血を吸いたい衝動にかられる良い吸血鬼」とか、どこかで観たような展開ばかりで目新しさはゼロ。加えて題名通りに少女と吸血鬼の両方が日記をつけてるものだから、それを書いてるときに説明口調の独白がかぶさってくるのがクドい限り。あと主人公の吸血鬼が「ギャラクティカ」のティロルを細身にしたような、あまり美男子ではない人だというのもどうかと。

吸血鬼もののTVシリーズというと「バフィー」という金字塔があるために、もっとオリジナリティを打ち出す努力をしないと長続きしないんじゃないですか。

「BORED TO DEATH」鑑賞

ジェイソン・シュワルツマン主演のHBOの新作コメディ・シリーズ。今だと特別プレビューということでポッドキャストで視聴できるぞ。

原作はジョナサン・エイムズとかいう作家によるもので、シュワルツマンが演じるのはフィクション化されたエイムズ。さえない作家である彼は酒とマリファナばかりやってたためにガールフレンドに逃げられたばかりで、気晴らしに「こちらアマチュア探偵。安い値段で事件を解決します。」なんて広告をネットに掲載したところ、実際に依頼の電話がきたために右も左も分からないまま事件に巻き込まれていく…というのが主なプロット。

シュワルツマンが主演ということでウェス・アンダーソン的なものを期待してしまうけど、内容はあれほどシュールではなくて普通にオフビートなコメディといった感じ。HBOのドラマって地上波のものとは違う独特のクセがあって、作品の雰囲気を十分理解するのに数話かかることが多い気がするんだが、この作品もその1つかな。でも個人的にガムシューものは好きなので人気が出て欲しいところです。あとシュワルツマンの脇を固める共演者がザック・ガリフィアナキスとテッド・ダンソンだというのがやけに豪華ではある。

ちなみに探偵小説とかではおなじみの、酒場のバーテンとかに金をちらつかせて情報を聞き出すシーンが出てくるんだけど、実際にああいうやり方で口を割らせる奴なんているのかね。そもそもいったい幾らくらい渡せばいいんだろう。フィリップ・マーロウは5ドルとか10ドル札を使ってたような記憶があるけど。