「THE BEAST」鑑賞

主演男優のパトリック・スウェイジが膵臓ガンで死にかけていることが最大の売りになっている(ようにしか見えない)A&Eの新作ドラマ。

シカゴを舞台にした刑事もので、スウェイジ演じるタフな一匹狼の刑事が、ヤワだが口だけは達者な新人刑事とコンビを組み、命がけの潜入捜査を行って悪人を捕まえていくような内容。こんな設定の刑事ドラマなんて今までゴマンとあったわけで、スウェイジ演じる刑事が商談の際にロケットランチャーをぶっ放すような常識はずれのシーンがあったりするものの、全体的には凡庸な感じが否めない。「THE WIRE」のディアンジェロことラリー・ジリアード・ジュニアがチョイ役で出てるけど、ディアンジェロと違って深みのない役なので「THE WIRE」との質の違いを実感させられた次第です。

不謹慎ながら、スウェイジよりも先に終わりを迎えることになるんじゃないかと思ってしまう作品。

「ギャラクティカ」シーズン4.5開始

ディー!

ついに最後の10話が始まりましたよ。もう最初から大波乱の展開。地球やサイロンに関する衝撃的な事実が明らかになっていくと同時に、さらなる謎がゴロゴロ出てきてとんでもないことに。SFというよりもスピリチュアルな内容の番組になってしまったような気もするが、非常に面白いから許す。このままだと最終回は3月に放送されるのかな。いったいどんな結末を迎えることになるのかまるで予想がつかないすね。

ちなみにサイファイチャンネル、この番組とKFCのタイアップなんかやるなよ!何だよ「Frak Pak」って。

「ウォッチメン」公開へ

ワーナーに対してフォックスが「ウォッチメンの映画化権はウチが持ってるんやで!」と横ヤリを入れて裁判沙汰になった件だが、いつの間にか両者が裏で話し合って解決したらしい。ハリウッドの裁判って、だいたいこうやって裁判所の外で決着がつくよな。これでワーナーは予定通りに映画が公開できて、フォックスはそのおこぼれに預かれることになるんだとか。

この映画の公開にはアラン・ムーアが呪いをかけたという話もあるけど、さすがのムーアの魔力もハリウッドの闇の力には敵わなかったのか。個人的にはやはり期待できない作品だけど、観てない作品をケナすのも大人気ないのでもう止めます。どんな出来になってるんですかね。

「殺人者はライフルを持っている!」鑑賞

ピーター・ボグダノヴィッチの監督デビュー作。実はボグダノヴィッチの作品を観るのってこれが初めて。ロジャー・コーマン大先生の指揮のもと、ボリス・カーロフに2〜3日働いてもらい、それにカーロフ主演の「古城の亡霊」のストック映像を組み合わせて映画を1本つくれという実にB級映画的なコンセプトで製作された映画なんだけれども、独自のスタイルを持った素晴らしい出来の作品になっている。低予算映画のお手本みたいな作品。

カーロフ演じる老いたホラー俳優と、家族を射殺した後にライフルで無差別殺人に繰り出す青年の話がうまい具合にセグエしながら描かれ、最後に両者のストーリーが合わさり「本当の恐怖はスクリーン上ではなく現実世界にあった」というラストに持っていくまでの流れが巧みにできている。脚本の手直しをサミュエル・フラーが行ったらしいが、青年のバックグラウンドなどについては殆ど何も説明されてないのにも関わらず、きちんとキャラクターとして成り立っているところも巧い。

ボグダノヴィッチって映画インテリのイメージがあって、今まで何となく敬遠してたんだけど、他の作品も観てみようかな。