初場所予想

久しぶりに相撲の予想をば。

なんか朝青龍人気でチケットの売り上げが好調なんだって?ちょっと前までは好き放題に叩いてたのに、みんな勝手なもんだね。そりゃ巡業さぼってモンゴル行ってたのは悪いが、相撲の長い歴史を見てみれば、結局のところ名を残すのは一癖も二癖もあるような力士ばかりなんだよな。ケンカ早かったり酒豪だったり。格付けが強さによってのみ決められている世界に、やれ相撲の精神だの日本人の心だのを抽象的に求めてもどうかと思うが。

それで優勝はやはり朝青龍か白鵬のどちらかだろうか。大関陣は頼りないし、安馬も優勝はないだろう。横綱2人がどこで星を取りこぼすかがポイントだな。白鵬は悪癖である序盤での黒星、朝青龍は後半戦でのスタミナ切れに気をつけないといかんな。せっかく世間が注目してるんだから、とにかくケガなく15日間無事に相撲をとってほしいところです。俺も来週末に観戦に行く予定。

「オー! ラッキーマン」鑑賞

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「If もしも….」に続いてリンゼイ・アンダーソンとマルコム・マクダウェルがコンビを組んだカルト的作品「オー! ラッキーマン」を観た。マクダウェルが演じる主人公の名前は「If もしも….」と同じマイケル・トラヴィスだが、続編というわけではない。

あの当時のイギリス映画独特の、真っ黒けっけなユーモアがぎっしり詰められていて非常に楽しい作品。コーヒー豆のセールスマンとしてイギリス北部に派遣された主人公が、下宿の女将に誘惑されたり、軍につかまって拷問されたり、病院で人体実験をされかけたりとシュールかつ無茶苦茶な目にあいつつ世の中の摂理を理解していく、というのが主なストーリー。同時にイギリスの警察や裁判官や金持ちの実の姿を痛烈に風刺した内容になっている。3時間近い長尺だが、話の展開が異様に早いので観てて飽きることがない。元アニマルズのアラン・プライスが狂言回しとして随所に登場し、歌を披露するのも話にいいテンポを与えている。

これはマクダウェルが「時計じかけのオレンジ」のすぐあとに出演した作品らしいが、この頃の彼の雰囲気って凄いですね。ハンサムでもないし愛嬌があるわけでもないんだけど妙に人をひきつけるところがあって、「オレンジ」のアレックス同様に利己的に振る舞っても全然嫌みがなく、何やっても許されるような無垢な感じがするというか何というか。逆に後半で愚直なモラリストになると急に言動が空回りするのも面白い。あとの出演者は若かりし頃のヘレン・ミレンが出ているほか、複数の役を演じている役者が多いのが特徴的。最後にはリンゼイ・アンダーソン本人が出てきて、マイケルをこの映画に起用するというメタなことになってしまう!こういう映画はもう作られんだろうなあ。

ちなみにウィキペディアのこの映画のページには、「グラント・モリソンの作風に影響を与えた」みたいなことが書かれてるけど、そうかぁ?あまりモリソンっぽさは感じなかったけどね。

「BLACK DOSSIER」読書メモ その4

なんか夏に「The Black Dossier」のAbsolute Edition版が発売されるんだって?既に本としては完璧な装丁がされている作品なのに、これに何を足すってんだろう。スケッチとかスクリプトとかかな。値段がバカ高くなってそうだから買う気はないけど。

・逃避行を続けるなか、バーミンガムの宇宙港へ足をのばすミナとクォーターメイン。見学なんかしてる暇はあるのかね。
・一方ではボンドやエマ・ピールたちも、ミナたちが出会った”M”の元同級生からのタレ込みにより彼女たちの居所を知り、宇宙港へと向かう。
・宇宙港では数々のロケットや宇宙生物が登場します。ここは「ダン・デア」およびゲイリー・アンダーソンの初期の作品からの引用が多いみたい。
・ボンドたちと遭遇したミナとクォーターメインは格闘に巻き込まれるものの、宇宙船XL-5号(の1つ前のモデル)に乗り込んで宇宙港を脱出。
・ひと安心した彼女たちは逃避行の行き先であるスコットランドにロケットを向け、「黒本」の読書にとりかかります。
・ミナの第二次「リーグ」に関する政府のレポート。第二次大戦の戦火が激しくなるなか、「リーグ」がイギリス政府との接触を絶って消息不明になったことが書かれている。
・その後に設立された代理「リーグ」に関する説明。このときのメンバーはジョーン・ウォーラルソン、ウィリアム・サムソン・ジュニア、透明人間などなど…。誰も知らんなあ。この「リーグ」は最初の冒険が失敗に終わり、その後すぐに解散したことが述べられる。

「RESCUE DAWN」鑑賞

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ヴェルナー・ヘルツォークの久々の非ドキュメンタリー作品「RESCUE DAWN」を観た。これは以前に取り上げた、ヘルツォーク自身によるドキュメンタリー「Little Dieter Needs To Fly」をドラマ化したもので、飛行機に憧れてドイツからアメリカに渡り、空軍のパイロットとなったディーター・デングラーの姿を描いている。

ベトナム戦争に派遣されたディーターは操縦する戦闘機を撃墜され、北ベトナム軍に捕獲されてしまう。彼は拷問を受けたあとに他のアメリカ兵が収容されている捕虜収容所に移されるが、そこの過酷な状況にも耐えて収容所からの脱出を計画する…というのが主な内容。最初の10分くらいで戦闘機が撃墜される展開はかなり急だったが、そのあとは収容所における極限の生活と、逃亡後のジャングルでのサバイバルの姿がじっくり描かれている。ヘルツォーク作品の常として自然の描写はかなり見事。ベトナムではなくタイで撮影されたものらしいが、ジャングルや岩山の光景は非常に美しい。ただし主人公が「陽気でいい人」ということもあって、ヘルツォークの昔の作品に比べてかなり話が凡庸な気がしなくもない。やはりクラキンがいなくなった穴は大きいなあ。

主人公を演じるクリスチャン・ベールは相変わらず演技が上手だが、それ以上に他の捕虜を演じるスティーブ・ザーンとジェレミー・デイビスの演技が光る。スティーブ・ザーンなんてB級コメディの人かと思っていたけど、シリアスな演技がこんなに巧かったんだ。あとベールは映画によって体重の増減が激しすぎ。早死にするぞ。この作品ではウジ虫なんかも喰ったりしてるし。

伝記映画にはよくあることだけど、描かれている内容が実在の出来事とずいぶん違うということで捕虜たちの遺族から非難されているらしい。ここらへんはヘルツォークも十分承知したうえで意図的にフィクションを混ぜているので、観るときはちょっと留意したほうがいいかも。