クローネンバーグの新作

eastern.jpgデビッド・クローネンバーグの新作「EASTERN PROMISES」のトレーラーが公開されてた

ロンドンの裏社会に巣食うロシアン・マフィアと、彼らが狙う謎の日記を手にした助産婦の女性(ナオミ・ワッツ)を中心としたサスペンス・スリラーらしい。クローネンバーグの映画ってトレーラー観たくらいで内容が分かるもんじゃないが。闇社会を舞台にしていることと、マフィアの主人公を演じるのがヴィゴ・モーテンセンということで「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の延長線上にある作品だと思っていいのかな。とりあえず公開が楽しみである。

「How To Talk To Girls At Parties」読了

neilgaiman.jpg柳下毅一郎氏のブログにて、ニール・ゲイマンの「How To Talk To Girls At Parties」なる短編がヒューゴー賞にノミネートされてることを知る。今月のSFマガジンに柳下訳が載ってるそうだけど、ゲイマンのサイトに全文が掲載されてたのでそっちを読んでみた。

まあ悪くないかな、といった感じの作品。なんとなくオチが途中で分かってしまう気がする。数年前にヒューゴーを受賞した大傑作「A Study in Emerald」ほどの巧さはない。でも女の子に話しかけようとしてドギマギする少年の心境が、まるで自分が経験してるかのように感じられる文体はさすがゲイマン。彼には10年くらい前に朗読会で会ったことがあるけど、普通に話しててもひどく饒舌だったのが印象に残っている。

最近は小説(と映画)に活動の場をシフトしていて、久々のコミック作品「ETERNALS」は散々の評判だった(実際ツマらなかった)ゲイマンだけど、やはり彼にはコミックを書き続けて欲しいところです。

「ブレードランナー」25周年

bladerunner.jpg「ブレードランナー」が公開されてから25年がたつんだと。もう25年かあ…と言っても俺は当然リアルタイムでは観てなくて、中学生のときに吹替版を深夜放送してたのを観たのが初めてだったっけ。うどんを持ってスピナーに乗り込む主人公デッカードの姿にえらく衝撃を受けた覚えがある。実は大昔に発売されたゲーム版(傑作!)でこないだ遊んでいて、この映画のヴィジュアル性およびテーマが現在においても色褪せてないところに感心したばかりなのです。よどんだ朝日の中のタイレル社ビルや、ブラッドベリ・ビルディングでの必死の逃走劇、そして永遠の名セリフ「2つでじゅうぶんですよ!」などは、いつ見ても聞いてもいいなあ。

んでこの25周年を記念してか、リドリー・スコットがさらに念入りに再編集を加えたディレクターズ・カットが今年の後半に劇場公開されるらしい。「Blade Runner: Final Cut」という名前になるらしいけど、日本では既に以前のディレクターズ・カットが「最終版」という名前ででているので、今度のやつはなんて名前にするんだろう。「新・最終版」とかか?

前回のディレクターズ・カットは確かに初回公開版よりも出来がよくて、あの脳天気なエンディング(レイチェルは死なないって?なんだそりゃ?)がなくなったのは嬉しいんだが、個人的にはデッカードのボイスオーバーは残しておいてほしかったな。多くのファンには不評のボイスオーバーだけど、あれはあれでノワール的なところがあって好きだったのに。そしてディレクターズ・カット版は何よりもデッカードはレプリカントだっった、という衝撃の事実を示唆していることで有名だが、俺としてはやはりデッカードは人間でいるべきだと思うのです。というのもフィリップ・K・ディックの原作では、疲れ果てて自分の人間性の欠如を実感したデッカードが自らヴォイト・カンプ検査を受けるシーンがあって、幸か不幸か彼は人間だと証明されるわけだが、人間としてもレプリカントとしても生きられない彼の孤独が表れててすごく好きなシーンだったので、やはり彼をレプリカントにしてしまうのはどうかと。ラストのユニコーンの折り紙を見て、全てを悟る演出なんかは本当にすごいと思うけど。

今度のディレクターズ・カットでは「デッカード=レプリカント」説がさらに強められたものになるのかな。

「Doctor Who – The Infinite Quest 」鑑賞

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シーズン3の展開が信じられないくらいに素晴らしい(これについては後日また書く)「ドクター・フー」だが、そのアニメ版である「THE INFINITE QUEST」という作品が4月から英国では放送されてるらしい。子供向けの番組の1セグメントらしく、3〜4分ほどの短いエピソードが続きものとして毎週放送されてんだとか。

子供向けというだけあってストーリーもシンプルで、アニメの動きもカクカクしていてデビッド・テナントの変化自在な表情をとらえられていないのが残念なところ。悪役のデザインはちょっと「イーオン・フラックス」(もちろんアニメの方だ)っぽいかも。ドクターとマーサの声はそれぞれデビッド・テナントとフリーマ・アジャイマンが担当してるので、「ドクター・フー」の熱心なファンなら一見の価値はあるだろう。

何故か俺にはアニメ化されたドクターが「美味しんぼ」の山岡士郎に見えてしまうのです。