「Saturday Night Live – The Best of Saturday TV Funhouse」鑑賞

ゴム製の犬のパペットが葉巻をくわえて有名人なんかを罵倒する「Triumph, the Insult Comic Dog」なんかの仕掛人であるコメディ作家ロバート・スマイゲルが長年手がけてる「TV Funhouse」という風刺アニメがあるんだが、その一連の作品が「サタデー・ナイト・ライブ」の1回分全部を使って放送された「Saturday Night Live: The Best Of Saturday TV Funhouse」を観る。概して「SNL」ってベタなスケッチしかやらないので俺は好きじゃないんだけど、これはかなりキツいジョークが多くて非常に面白かった。

スティーブ・カレルとスティーブン・コルベアが声を演じる2人組のスーパーヒーロー「どうもゲイみたいなデュオ(Ambiguously Gay Duo)」をホストに、新旧のアニメが紹介されてくんだが、古くはクリントンの弾劾裁判から最近ではブッシュの再選まで、その標的となるネタは実に多彩。子供の匂いに誘われて宙を舞うマイケル・ジャクソンとか、G.I.ジョーばりの「サダム&オサマ」とか、ヤバいネタが次々に紹介されていく。あと60年代のハンナ・バーベラのような昔のカートゥーンのパロディの形式をとった作品が多くて、悪党を切り刻むシャザーンとか、仕事を求めて暴力を振るうミスターTとか、放送禁止になった作品が封印されてるディズニーの秘密基地(ジム・ヘンソンが囚われている)とか、訴えられなかったのが不思議なくらいに危険なパロディが連発されていた。その一方で「ピーナッツ」にはちょっとしたオマージュをしてるのもナイス。

この他にも人形アニメや50年代の教育映画のパロディ(実写)などが満載で、とにかく抱腹絶倒の90分。訴訟社会と言われつつも、こんなネタが普通に地上波で流せるアメリカって羨ましいよなあ。

「Hellboy: Sword of Storms」鑑賞

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米カートゥーン・ネットワークのオリジナル長編アニメ「Hellboy: Sword of Storms」を観る。要するに「ヘルボーイ」のアニメで、声優にロン・パールマンやセルマ・ブレアが起用されてるところなんかは、コミックよりも映画版をベースにしてると言えるかな。あの大傑作「AMAZING SCREW-ON HEAD」と違って絵柄が原作と異なり、今風の「アニメ絵」なデザインになっているものの「ティーン・タイタンズ」ほどひどくはないので、それなりに楽しめる作品だった。

話の舞台となるのは日本で、大昔に侍が風神と雷神を封じ込めたという刀によって異次元に飛ばされたヘルボーイが、妖怪や魑魅魍魎を退治していく…というのが大まかな内容。カッパもでてくるでよ。日本が舞台の外国作品って、日本の姿を何か勘違いしたような怪しい描写が多かったりするけど、この作品は完璧とまでいわないものの漢字とかはきちんと描かれていた。どうも製作にマッドハウスが関わってるみたい(ただしスタッフは韓国人)。原作で唯一日本を舞台にした、ろくろ首のエピソードも途中に挿入されてるのがファンには嬉しいところ。

不満があるとすれば、ストーリーが比較的ストレートで起伏に乏しく、エイブ・サピエンやリズ・シャーマンが活躍するサブストーリーもあんまり本編に関係なくて、70分ほどの尺がずいぶん長く感じられたことかな。45分くらいに引き締めてくれれば良かったかも。でも決して悪い作品ではないし、第2弾の製作も決まってるようなので期待しよう。

「DEALBREAKER」鑑賞

グウィネス・パルトロウがメリー・ウィッグモアなる女優と共同監督した「DEALBREAKER」という短編映画を観る。ずっと前にこれまたiTunesストアで無料ダウンロードしたやつで、まだ観てなかったのです。

なんかハリウッドで有名な女性たちが集まって作った4本の作品のうちの1つらしく、「グラマー」誌がスポンサーについてるところが実にハイソでイヤミな感じがして嫌なんだが、出来も本当にそんな感じだった。内容は30歳のニューヨーカーが今までつきあってきたダメ男の数々について語るというもので、本当にそれだけ。「やっぱり男ってダメよねー」というありきたりなエピソードが羅列されてるだけで、しかも「セックス&ザ・シティー」のパクリらしきものもあるらしい。

あと実質9分くらいの作品なのにクレジットが3分もあるんだが、製作に関わってるスタッフの多いこと多いこと。短編映画に金をかけるなとはいわないが、もっと少人数でパッパと作れなかったのかね。短くてどうでもいいシーンとかに、やけに金のかかったセットとか使ってんだもん。これって日本のアイドルが小説とか写真集だすようなもので、ハクをつけたいんだけど才能がついてってないから周囲が大勢で助けてるようなもんじゃないすかね。

唯一のとりえがあるとすれば、ハル・ハートリー作品の常連だったビル・セージがチョイ役で出てることくらいか。あと主演の女優さん、30にしては小ジワが多いな…と思って調べてみたら1966年生まれだった。10歳もサバ読むんじゃねえ!怒るよ!

「FRISKY DINGO」鑑賞

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カートゥーン・ネットワークの「Frisky Dingo」なる作品がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

なんじゃこりゃ。大人向けのシュールなアニメを集めた「アダルトスイム」レーベルの1作品で、「SEALAB2021」と同じ製作者が作ってるらしいけど、良くも悪くも典型的なアダルトスイム作品になってる感じ。内容はキルフェイスというガイコツのような悪党が、地球を軌道からずらしてたいように突入させてしまう巨大なロケットを建造したものの、予算が足りなくて完成しなかったため、部下たちを酷使して自分の計画のマーケティングに務める…といったようなもの。こんな説明で分かりますでしょうか。

過去のアニメのパロティだった「SEALAB2021」や「ハーヴェィ・バードマン」よりも「ベンチャー・ブロス」にテイストは似てるかな。キルフェイスの無理な要求に四苦八苦する部下たち(普通の人間)の光景は、ちょっと「オフィス」っぽくもある。部下たちのデザインはトレースかロトスコーピングを使ってるらしく、やけにリアルな顔立ちになってるのが特徴。チープなストーリーに比べてアニメーションの出来はやたら良かったりする。

これにラップとコーンフレークが好きなキルフェイスの息子とか、引退間際のスーパーヒーローとかが関わってきて、さらに話はシュールなものになってくらしい。ネット上では絶賛されてるみたいだけど、こういう作品が理解し難くなってきてるのって、俺も年なのかなあ。

ロバート・アルトマン死去

個人的にはお気に入りというほどの監督ではなかったかな。観たことあるのは「MASH」「ザ・プレイヤー」「ポパイ」「ショート・カッツ」くらいのもんだけど。「ザ・プレイヤー」は劇場まで観に行ったけど、あまりピンとこなかった記憶がある。

でも「ゴスフォード・パーク」とか「Tanner ’88」とか気になる作品はそれなりにあるので、こんど追悼代わりに観てみることにしよう。