「The Nine」鑑賞

c0069732_15264017.jpg

ABCの今年の新作ドラマ「The Nine」を観る。これもiTunesストアで無料配布されてて、今まで観てなかったもの。

話の発端となるのはロサンゼルス市内の銀行。ある日ここに強盗が押し入り、従業員や客を人質にして篭城をしてしまう。そして52時間後に事件は無事解決するのだが、その52時間のあいだに銀行の中では何が起きたのか?そしてこの事件に影響を受けた9人の男女たち(強盗も含む)の人生は、この事件によってどう変わっていくのか?というのがシリーズのおおまかなプロット。まあ要するに、「LOST」の成功によって雨後のタケノコのごとくボコボコ出てきた「最初に大きな謎があって、それがゆっくりゆっくりゆっくり解明されていく」という作品のひとつ。こないだ紹介した「HEROES」とか「JERICHO」みたいなもんすね。

特筆すべき点があるとすれば、「ボストン・パブリック」のチー・マクブライドや「サード・ウォッチ」のキム・レイヴァー、「エンタープライズ」のジョン・ビリングズリー、そしてスーパーマンの声優ことティム・デリーなど、実に微妙なキャリアを持った、しかし俺好みの役者たちが出演してるところか。

でも第1話を観た限りでは、あまりにも話の展開が遅いというか、これから「LOST」みたく超常現象っぽいものになってくのか、それとも心理サスペンスっぽいものになるのか、何をやりたいのかよく分からない感じ。だから次の話も観てみたいなという気にならないんだよね。このもどかしさは視聴率にも反映されてるようで、アメリカでは放送が一時休止され、再開されるかどうかは未定なんだとか。キャストがいいだけに、もうちょっと作りに工夫が欲しかった作品。

「Leonard Cohen: I’m Your Man」鑑賞

c0069732_2301641.jpg

カナダの誇る吟遊詩人、レナード・コーエンのトリビュート・コンサート兼ドキュメンタリーを収めた「Leonard Cohen: I’m Your Man」を観る。 名前から分かるようにコーエンはユダヤ人だけど、ユダヤ人嫌いのメル・ギブソンがプロデューサーに名を連ねていた。まあいろいろあるんでしょう。

シドニーのオペラハウスで催されたコンサートの映像のあいまに、参加ミュージシャンやコーエンのインタビューが挿入されるような形式の作品。コンサートにはニック・ケイヴやジャーヴィス・コッカー、ルーファス・ウェインライトといった有名どころから、アントニーやハンサム・ファミリーのような「あんた誰?」といったミュージシャンまでが顔を揃え、コーエンの曲を歌っていく。

個人的にレナード・コーエンの曲って、本人がやると女性コーラスとかをコテコテに入れて変なアレンジをしがちなので、他人が歌った方が良い場合が多いと思うんだが、今回のコンサートでもなかなか出来のいい歌を聞くことができる。個人的なお気に入りはケイヴの歌う「スザンヌ」やベス・オートンの「シスターズ・オブ・マーシー」あたりかな。あと最後にU2をバックにコーエンが「タワー・オブ・ソング」を歌う映像が入っていて(コンサートとは別収録)、これもなかなかカッコいい。

そしてインタビューの部分ではコーエンによって自らの生い立ちが語られていくんだが、あの人って普通に話していても言葉使いがどことなく詩的になっていて、言ってることがひどく抽象的になってるんだよね。だからコーエンのことを何も知らない人が見たら、かなり分かりにくい内容になってるかもしれない。でも父親が他界した時の逸話とか、禅寺に入門したときの話といった興味深い話をいろいろ聞くことができる。

それにしてもモントリオールで詩人たちに囲まれて育ち、ギリシャで小説を書き、後年には禅寺にこもって修行したなんて、ずいぶん羨ましい人生を送ってるよなあ。

「スーパーマン・リターンズ」「クラークス2」入手

昨日の話だが、こないだ米アマゾンに注文した「スーパーマン・リターンズ」と「クラークス2」のDVDがもう届いていて仰天する。アメリカでも28日に発売されたばかりだってのに、早すぎ。それでもアマゾンの配達確認ページでは「注文の品は12月25日以降に配達されます」なんてしれっと言ってるのは何なんだろう。

ちなみに海外版のDVDのリッピングってIntel MacMiniではどんなアプリ使ってもまっとうに成功したことないんだが、PowerBookG4使うと簡単にできるんだよね。CPUというよりもドライブの問題なのかな。

「PREACHER」 HBOでシリーズ化か

前にも書いた「PREACHER」のHBOでのシリーズ化が現実味をおびてきたらしい。まあ企画から完成までには右往左往あるのが業界の常なので、今後本当に作られるのかはまだ分からんもんですが。「デアデビル」のマーク・スティーヴン・ジョンソンが関わってるのがものすごく不安なところです。

まあでもコミックの映像化、特にヴァ−ティゴのような大人向けの作品については長編映画を作るよりも(「コンスタンティン」ってまだみんな覚えてる?)HBOみたいなケーブル局でシリーズにしたほうが原作に忠実なものが出来るとは思うので、「PREACHER」の成功に期待したいところです。「100 BULLETS」とかも面白いシリーズになると思うんだけどね。

「LOOKWELL」鑑賞

c0069732_22183062.jpg

昨日ロバート・スマイゲルのことについて書いたけど、彼がコナン・オブライエンと脚本を書いたTV番組「LOOKWELL」がYOUTUBEで公開されてたので観てみる。

これは60年代に人気TVシリーズ「バットマン」に主演したこと「だけ」で知られているアダム・ウェストを主人公にしたコメディで、その昔とある刑事ドラマに主演したこと「だけ」で知られる落ち目の役者タイ・ルックウェルが、自分は実際に難事件を解決できると思い込んで、周囲に迷惑をかけつつもどうにか事件を解決する、というもの。いわゆる「一発屋」的な感じの主人公は露骨にウェストをベースにしてるんだけど、彼って最近こんな役ばっかりやるようになったなあ。ウィリアム・シャトナーといい勝負だ。

そしてルックウェルのボケっぷりが凄まじくて、全くの偶然から事件に関するひらめきを得たかと思えば、全然関係ないところを調べにいって騒動を巻き起こしたり、「私には演技という得意技がある!」と言って場違いな衣装を着て変装したつもりでいたりと、なんか痴呆症の老人スレスレの勘違いぶりがなかなか笑える。

こんな作品なんだけどパイロット版しか製作されず、シリーズ化はされなかったらしい。だから同じくパイロット版しか作られなかった「ヒートヴィジョン&ジャック」と並んで、カルト的な人気を誇ってるんだとか。ただし話のコンセプト自体は単純なので、もしシリーズ化されててもそんなに面白いものにはならなかったかも。とりあえずYOUTUBEでどんな作品か御試聴あれ。