「STOCKSTOCK 5」開催

ずっと前にも書いた、著作権フリーの映像を切り貼りして1つの短編映像を作るという映像コンテスト「STOCKSTOCK FILM FESTIVAL」がまた開催されるらしい。

俺が参加した2年前のときは参加費15ドルを払うことでミニDVテープが送られてきて、そこから映像をキャプチャして編集し、またテープに入れて送り返すという仕組みだったけど、去年はそれがCDロムでの納品がOKになり、今年は素材をホームページからダウンロードして、つくった映像をYoutubeかどこかにアップロードするという方法になったらしい。こうして振り返ってみると、ここ2年の間にネット上での映像のやりとりというのが急速に普及したのがよく分かるね。自分とこのサーバーにアップするんじゃなくて、他人様のサービスを使って映像公開するところが、実に小規模というか何というか。今回は参加費が無料(寄付を求められるけど)ということなので、また参加してみてもいいかもしれない。でもH.264のデータって編集しやすいもんなのか?

あと過去の作品の再掲載を募ってるらしいので、むかし入賞した作品をアップしてみようかな。今となっては非常に稚拙な出来の作品なのですが。

「3lbs」鑑賞

c0069732_23422735.jpg11月も半ばになると、アメリカのどの放送局も人気のない新作ドラマをバシバシと打ち切って代わりにミッドシーズン用のドラマを持ち出してくるわけですが、そのなかの1つ「3lbs」がiTunesストアで無料配布されてたので観てみる。

つまんね。

タイトルの「3lbs」というのは人間の脳の重さのことで、要するに医療ドラマなんだが、既にアメリカの大半の批評家が述べてるように、かなり露骨に「ハウス」をパクった作品になっている。体内の病状がCGで表されるとこや、スタンリー・トゥッチ演じる脳外科医の主人公が、天才的な観察眼を持っているものの無愛想な性格のために患者の家族に信用されないところなんかも「ハウス」そっくり。使われてる音楽までが似てる。「ハウス」は主人公の毒々しさがヒュー・ローリーの絶妙な演技に中和されてるところがあるけど「3lbs」の主人公はただ単に無愛想な感じで、そのくせ彼をとりまく病院のスタッフたちの描写はやけにメロドラマチックで、なんかソープ番組を見てるような気になってしまう。それに「ハウス」には患者の病気の原因を突き止めるというミステリー風のプロットがあるけど、こちらは肝心の手術シーンが省略されてて、どういう趣旨の作品にしたいのかさっぱり分からない。

ちなみに主人公自身が脳に不治の病を抱えてるらしいことが示唆されるんだが、そんな伏線がきちんと表面化する前に打ち切られるんじゃないすか、この作品。

「The Fall: The Wonderful and Frightening World of Mark E Smith」鑑賞

c0069732_915439.jpg

イギリスの名物バンド「ザ・フォール」とその中心人物マーク・E・スミス(以降MES)の、30年近くに渡る歴史を追ったBBCのドキュメンタリー「The Fall: The Wonderful and Frightening World of Mark E Smith」を観る。

MESの強烈な存在感を文章で表すことは非常に難しいんだが、決して派手な性格ではないのに沸々と「負」のエネルギーを放出しているというか、何かとても混沌としたものが潜んでいてブラックホールのごとく皆の気を引いてるようなものか。あのヘンリー・ロリンズが「彼と一緒にエレベーターに閉じ込められるようなことだけは起きて欲しくない」と語ったらしいけど、本当にそんな感じ。ヒットにも恵まれず、バンドのギタリストだった妻にも去られ、メンバーとステージ上で喧嘩してぶん殴られ血まみれになりつつも歌う、尋常ではないほどのバイタリティをもった人なのです。そんな彼の実像が、バンドの元メンバー(何十人もいる)やトニー・ウィルソン、相変わらず小汚いイアン・ブローディー、グラント・ショウビズ(!)、そしてもちろん彼らの大ファンだった故ジョン・ピールなどによって語られていく。

セックス・ピストルズの伝説のマンチェスター・ライヴに触発されて結成されたザ・フォールだが、すぐにMESのワンマン・バンドとなり、テレビ出演とかが殆どなかったにも関わらずカルト的人気を集めていく。そんな彼らがメインストリームの注目を受けることになったケースの1つとして「アイアム・キュリアス・オレンジ」における前衛バレエ団とのコラボレーションが紹介されてるんだが、そのステージの光景が美しいのなんのって。俺は前からこの時の映像を探してるんだけど、フルバージョンのやつってどこかに存在しないのかなあ。

このドキュメンタリーの残念な点は、肝心のMESのインタビューが酒場でクダをまくオヤジのごとく何を言ってるのかまるで分からないことなんだけど、それもまた実にMESらしい(笑)。このまま10年後になってもMESは生命維持装置につながれて小便をちびりつつ、悪態をぶちまけながらステージに上がっていくのだろう。楽しみな未来ではある。

VHSは死んだのか?

米ヴァリエティ誌に「VHSテープの追悼記事」が載っていた。孤独な死を迎えたんだとさ。

おふざけ記事に反論すんのも何だが、俺はちょうど新しいビデオデッキを購入しようかと考えていたわけで、まだまだVHSだって捨てたもんじゃないと思うんだけどね。確かにDVDに慣れてしまうとあのサイズがやたらデカく感じられるし、カセットテープや8トラックに比べて愛着の感じられない無愛想なメディアではあるけれど、まだDVD化されてない映画って意外と多いし、たとえDVD化されていても近所のレンタル屋にVHSしか置いてなかったら、そいつを借りて観れば安上がりだと思うんですけどね。あと最近はDVDが完全に普及したおかげで古本屋なんかでは中古ビデオが200円くらいで投げ売りされてて、そこから意外な掘り出し物が発見できたりするのも面白いといっちゃ面白いんだが。

まあいずれは駆逐されていくメディアなのだろうけど、今の段階で死んだとみなすのは、マーク・トゥエインの言葉を借りるなら「私が死んだという報告は、えらく誇張されたもんです」ということなんじゃないの。

U2とグリーンデイの曲

巷でちょろっと話題になっているU2とグリーンデイの曲って、スキッズのカバーだったのか。スキッズの曲なんて普通「INTO THE VALLEY」しか知らないから、全然気づかなかったぞ。

自分の曲がこんなに有名になることを知っていたら、スチュアート・アダムソン先生も自ら命を絶つことはなかったであろうに。バグパイプのような音作りの彼のギターサウンドは俺のお気に入りなのです。