こっちが公式版。こないだのとはちょっと違ってた。
前にも書いたけど、コミックだと1つのコマで淡々と出来事を描写してても読者の想像力によっていかにでもドラマチックになれるのに対し、映画だとどうしても演出がクドくなって目障りになるのではないかと…。具体的に何を言いたいかというと、ペルシャの使者を蹴落とすシーンは原作だとレオニダスが「これがスパルタだ」と言って無表情に蹴落とすのが非常にクールだったんだが、映画だと彼が絶叫してるのが過剰というか何というか。どのくらいの出来の映画になるんすかね。
風邪をひいて会社を休んだので、家でゆっくりとセルジオ・レオーネの「ウエスタン」を観る。まだ観たことがなかったのです。
3時間近い長編でありながらセリフの量が圧倒的に少なく、すべてを演出とエンニオ・モリコーネの音楽だけで語り尽くす手法は実に見事。最近はこんな映画まるで作られなくなっちゃったね。主役のチャールズ・ブロンソンが仏頂面すぎる感じがなくもないが、生涯唯一の悪役を演じるヘンリー・フォンダの憎々しくも魅力的なキャラクターと好対照をなしていて面白い。またモリコーネの音楽だけでなく、きしむ風車や汽車の蒸気などといった自然音も非常に効果的に使われており、場面の雰囲気をうまく醸し出している。レオーネ作品の効果音といえば、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の冒頭の電話の音の使い方が衝撃的だったなあ。
個人的には「続・夕日のガンマン」や「〜アメリカ」にはどうしてもかなわない作品であるものの、それでも大傑作であることには間違いないのです。

前にも書いた「リージョン・オブ・スーパーヒーローズ」のアニメ版が放送されたので観てみる。
思ったより悪くなかった。
キャラクターデザインがブルース・ティム風でないのは残念なとこだけど、「ティーン・タイタンズ」のおぞましいマンガ調よりは数倍マシだし、キャラクターの性格設定がちゃんとしてるのでけっこう楽しめる内容になっている。ここらへんが同じく最近始まったアニメ版「ファンタスティック・フォー」との違いですかね。あっちは相変わらずキャラクターの魅力を理解できてなかったから。FFは若造の集まりなんかじゃなくて、家族なんだよ!
ちなみに「LSH」とくればリーダーは普通「スーパーボーイ」になりそうなもんだが、大人の事情(スーパーボーイの著作権はちょっとグレーなところにあるのだ)で「スーパーマン」と作品内では呼ばれている。
とりあえず今後の展開を楽しみにできるくらいの出来なんだが、やっぱりティム絵による「スーパーガール&LSH」が見てみたかったなあ。せっかくJLUでそのためのエピソードが作られたってのにさ。

アメリカでは秋のドラマシーズンが始まって新作が目白押しなのですが、いちいちチェックしてる気力も時間もないので、とりあえず「HOUSE」と「ギャラクティカ」があればいーやー、という気分なのです。そういえば「TORCHWOOD」もイギリスでそろそろ始まるんだっけ。
でも「ザ・ホワイトハウス」(俺この邦題嫌いだ)こと「WEST WING」のクリエーター、アーロン・ソーキンが手がけた新作ドラマ「STUDIO 60 ON THE SUNSET STRIP」がやけに評判いいのでパイロットをとりあえず鑑賞してみる。「WEST WING」が政界の裏側を扱った作品だったのに対しこちらはアメリカのテレビ業界を取り上げていて、「サタデー・ナイト・ライブ」まがいの老舗コメディ番組「STUDIO 60」の製作現場を舞台に、テレビ業界の裏側を風刺するような内容になっている。老練プロデューサ−がキレて、最近のテレビについて生放送のカメラの前で文句をブチまける冒頭のシーンなんかはシドニー・ルメットの「ネットワーク」そのまま。
4年ぶりに現場に復帰して番組を立て直そうとするプロデューサーと作家として、「WEST WING」のブラッドリー・ウィットフォードと「フレンズ」のマシュー・ペリーがそれぞれ主演。でも個人的にはそんなのどうでもよくて、むしろ脇役にD・L・ヒューリーとかネイト・コードリーといった人たちがいるのがツボ。蛸博士の妻ことドナ・マーフィーがなぜかほんのチョイ役で出てた。
「WEST WING」の特徴だった怒濤のごときセリフ量と、凝ったセット内を動き回るカメラのスタイルは健在。かなり集中して見ないと話についていけないので、観てて疲れるところもいっしょ。あの番組がアメリカの政治システムについてそれなりの知識がないと理解しにくいところがあったのと同様に、「STUDIO 60」もアメリカのテレビ業界についてある程度のことを知っとかないと(「700クラブ」とか)、分かりにくい部分が多々あるかも。
第3の主役として放送局の新人社長を演じるアマンダ・ピートに知性のカケラも感じられないのが致命的な欠点だが、手堅い作りで見応えのある作品ではあるので、今後もしばらくチェックしてみようかな。

マーヴェルが今度自分たちで製作する映画版「アイアンマン」に、ロバート・ダウニーJr.が主演することになったとか。
おー。なかなか手堅い選択じゃん。彼のように演技の巧い役者がちゃんと主役に抜擢されるというのは良いことだよね。俺がもっているトニー・スタークのイメージとはちょっと離れてるけど、10年くらい前に主演の噂があったトム・クルーズよりはずっといい配役でしょ。個人的には監督がジョン・ファブローというのが未知数だけど、それなりに期待できる作品になるかも。でも悪役がマンダリンになるらしいんだよな…フー・マンチューの安っぽいコピーみたいなキャラクターなので好きじゃないんだけど、ここは我らが渡辺謙にでも演じてもらおうか。
ちなみにアイアンマンことトニー・スタークといえばアル中だったことで知られているけど、今回のキャスティングにあたりそのこととダウニーJr.がヤク中だったことを結びつけてるメディアもいるらしい。まあ普通そう考えるわな。これに対しマーヴェルは映画版のスタークはアル中という設定ではではないとコメントしてるらしいが、なんにせよこれがダウニーJr.のさらなる更正と再評価に結びついてくれれば嬉しいこってす。