長年使ってたPDAであるソニーの「CLIE N700C」がカナダ在住中におシャカになったので、帰国後に秋葉原まで中古モデルを買いにいったのだけど、1年前にくらべて明らかにPDAの品数が減ってきているのはショックだった。前だったら比較的よく見つかったN700Cがどこにもないので、代わりにT650Cを購入。薄くて軽いし、メモリも16メガあるので実に使い勝手のいい機種です。ブルートゥース内蔵のTG50にもそそられたんだけど、どうも画面が小さそうなのと、キーボードがついてたって使わないだろうということで買わなかった。でも最初に買ったT650Cは、すぐにバックライトが故障したので別のやつに代えてもらう羽目に。今回はたまたま代わりのストックがあったからいいけど、今後故障した場合を考えて買いだめをしておこうかな、と本気で考えるくらいにPDAが入手しにくくなってきているのが哀しい。上位機種のTG55なんかはまだよく見かけるものの、中古マシンに2万円も払いたくないしなあ。 PDAが廃れた理由として、多くの人がまず挙げるのが「PDAのできることは携帯電話で十分できるようになったから」というやつだけど、これってどうも違うんじゃないのか。例えば就職活動にはパソコンと携帯電話とPDAを使用してたけど、メールを受けたり求人情報を調べるのはパソコンでやるとして、面接の詳細や会社の地図をコピペして持ち歩くのは携帯よりもPDAのほうがずっと役立ったと思う。携帯の小さい画面でメールや地図を確認するのは非常にうっとおしいし、パソコンとの互換性や多くのデータを扱える拡張性という点では携帯はPDAの足下にも及ばないと思うんだが、どうだろう。ネット上でみつけた面白そうな記事や青空文庫なんかのテキストをさらっとコピーして電車の中で読むのにPDAは最適のデバイスだし、AVANTGOというサービスを介して、毎週オニオンが読めるというのが個人的には何よりも非常にありがたいのです。
こないだ日本の携帯関係の会社がPALM社を買収したなんてニュースが出てたけど、あれってたぶんPALMのノウハウが携帯に使われるということで、携帯とPDAを合わせたようなマシンは作らないんだろうなあ。やはり今のうちに中古CLIEを買いだめしとくしかないのか...?
ちなみにCLIEって概してPALM社のマシンよりも使いやすいんだけど、ソニーの製品すべてにいえる「ロクでもないアプリケーションがプリインストールされてて、しかも削除できない」というのが実にイヤなところです。PDAで動画を観れたって役立たないっての。