映画ニュース

個人的に興味のある映画のニュースについてダラダラ書いてみる。

「聖少女バフィー」で知られるジョス・ウィードンの映画「SERENITY」のトレーラーが公開されていた。面白いのかな?短命に終わったTVシリーズ「FIREFLY」の映画版だけど、TVシリーズの製作がフォックスで劇場版がユニバーサルというのがちょっと興味深い。版権をウィードンが持っていてユニバーサルに持ち込んだんだろうか。

トレーラーといえば「バットマン・ビギンス」の新トレーラーも公開されていた。メインの敵キャラとなるスケアクロウの姿も一瞬見れる。なぜラーズ・アル・グールを渡辺謙が演じるのかはよく分かりませんが。モーガン・フリーマン演じるルシアス・フォックスはバットマンの正体を知っているという設定なのだろうか。それにしてもフリーマンをはじめ、マイケル・ケインやリーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマンといった濃い役者が勢揃いの映画だなあ。

アメコミ映画といえば、マーヴェルとパラマウントが大規模な提携を結んだとか。どうもマーヴェルが自腹を切って自社のキャラクターを映画化し、それをパラマウントが配給してマージンをとる仕組みらしい。ルーカスフィルムとフォックスみたいな関係ですね。コミックスを出してる会社が自分たちで映画を作ることは歓迎すべきことなのだろうけど、早くても第1弾が公開されるのは2年後ということで、それまでにアメコミ映画のブームが過ぎてるのではないかと不安になってしまう。

ルーカスフィルムといえば、「エピソード3」公開後の動静についていろんな噂が出回っているようだ。どうも「スター・ウォーズ」の世界をベースにしたTVシリーズが2つ作られるとか(クリスマス・スペシャルの再来か?)。旧来のファンの間ではルーカスの評判が悪くなるばかりだけど、彼って世界最大のインディペンデント映画製作者であり、自分の好きなように映画を作ってそれをヒットさせ、その利益でまた好きなように映画をつくる、というスタンスは賞賛に値するものがあると思う。だからってダメ映画を作っていいということにはならないけど。

「BAADASSSSS!」鑑賞

こないだ「スウィート・スウィートバック」を観たんで、その撮影の舞台裏を描いた作品「BAADASSSSS!」をDVDで観る。監督・脚本・主演はマリオ・ヴァン・ピーブルス、つまり「スウィートバック」を作ったメルヴィン・ヴァン・ピーブルスの息子。彼は自分自身の父親を演じ、いかにメルヴィンが様々な障害を乗り越えながら「スウィートバック」を完成させたかを力強い演技で見せつけてくれる。

舞台になるのは1970年。大手スタジオのために「WATERMELON MAN」を撮り終えたメルヴィンは、次の映画は黒人を前面に押し出した作品にしようと決意する。しかしどのスタジオもそんな映画を作ることを認めようとはしなかったため、彼は独力で映画を完成させようと製作にとりかかる…。というところから話がスタートして、組合の縛りから逃れるために黒人用のポルノ映画を作ってると申請したとか、音楽を担当したアース・ウィンド&ファイアーへの報酬に金がなかったので空手形を書いて渡したとか、カメラを持ってた黒人のクルーが「バズーカを持っている」と勘違いされて逮捕されたとか、いろいろ面白いエピソードが列挙されていく。

ストーリーには黒人が主人公の映画を作ることに関する主張なども多分に含まれているけれど、インディペンデント映画の黎明期における映画製作の大変さを描いているという点で特に興味深い作品になっている。プレミア公開は客が入らずガラガラだったけれども、やがてブラック・パンサー党員などが大挙して押し掛けてきて記録的な大ヒットを飛ばすラストなどは非常に印象的だ。

この作品も「スウィート・スウィートバック」同様に低予算で製作されたらしいが、「スウィートバック」の映像やスタイルを各所にうまく取り込みながら、全体的にとても洗練された雰囲気に仕上がっている。作品そのものは「スウィート・スウィートバック」よりもずっと優れているんだけど、「スウィートバック」を観てないと理解しづらいのは仕方ないことか。

ブルージェイズ 対 デビルレイズ

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あんまり面白みのないカードなんだけれども、火曜日は2ドルという激安の入場料で試合が観れることもあり、友人を連れて対デビルレイズ戦を観に行く。野茂は出ず。

序盤は2点先行されてたものの、相手方の暴投や死球の連発によって棚ぼた的に点を稼ぎ、ホームランを2度くらったにも関わらず7−5でジェイズの勝利。好プレーはなかったものの、まあ悪い試合ではなかったかと。

ファウルボールを追っかけてきた子供の目の前で、ビール持ったオヤジがボールを手にしたたとき、「子供に渡せ!」って感じで球場内で大ブーイングが起きて、結局子供がボールをもらったという出来事があったのが面白かった。

「ザ・インタープリター」鑑賞

シドニー・ポラック監督の「ザ・インタープリター」(THE INTERPRETER)を観た。個人的には「つかみ」が何も感じられない作品だったんだけど、まあショーン・ペンが出ているということで。

ストーリーはアフリカのマトボ共和国の出身で、現在は国連の通訳として働いている主人公シルビア(ニコール・キッドマン)が、独裁者として悪名高いマトボの大統領を暗殺するという何者かの会話を国連本部内で偶然耳にしてしまう。シルビアはすぐに当局に通報するものの、まるで誰かが彼女の命を狙っているような出来事が身の周りで頻発するようになる。そしてシークレット・サービスのエージェントであるトービン(ショーン・ペン)は事件の調査に乗り出すものの、やがてシルビアが過去に活動家であったことを知り、彼女に対する疑念を深めていく…といったもの。
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トロント コミコン

寒波がやってきてやけに冷えきった日だったものの、ダウンタウンでコミックのコンベンションがあったので出かけてみる。

規模はそれなりに大きく、30くらいのブースがあって様々なコミックが大量に販売されていたものの、今日一日だけの開催であり、トロント最大のコミコンは7月くらいに行われるようだ。会場の奥の方では有名・無名のアーティストたちが自分たちのスケッチを披露したり、ファンにサインをしたりしていた。一番の大物は「Xメン」のクリス・クレアモントで、彼の前にはかなりの長蛇の列が出来上がっていた。個人的には「SEAGUY」を描いたキャメロン・スチュアートのサインが欲しかったのだけど、ここも列が遅々として進まない(ファンのスケッチブックにずっと絵を描いたりしてた)ので諦める。彼は5月の末にあるコンベンションにも来るらしい。

会場ではゴールドエイジやシルバーエイジのコミックから最新のものまでが販売されており、その他にも日本のアニメ関連のグッズやフィギュアなどがいろいろ扱われていた。最近はペーパーバックでいろんな作品が読めるようになったので、個人的には大枚をはたいてまで入手したいタイトルって実はあまりなかったりする。とりあえずバーゲンコーナーでウルフマン&ペレス時代の「NEW TEEN TITANS」とかハワード・チェイキンの「BLACKHAWK」が1ドルとか50セントで購入できたので良かったかなと。

ちなみに客層は若者も当然いるものの、中年の男性なんかもずいぶん多かった。アメコミの購読層は30代の男性(含む俺)が多いという事実を考えれば別に驚くことではないけど、日本の客層とはずいぶん違うのかな。
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